大陸の平和のため、人質として過ごした8年間…。
この大陸を戦火に巻き込もうとも、
たとえ魔王と呼ばれようともクーナだけは救えるようにと……。
アステリアの王子「ディストール・エル・アステリア(主人公)」は
8年もの間、隣国バルトラージュで人質として屈辱的な日々を過ごす。
一緒に人質として送り出された母も不遇の内に死んでしまい、
それ以来ディストールは心を閉ざし、
自分の力で大事な人を守ることが出来るような人物になるため、
現在までひたすら剣術の稽古と知識と教養を養う努力を続けていた。
――そんな折、ディーは故国に残してきた義理の妹・クーナ姫が
魔王を封印する『聖女』として選ばれたことを知る。
そして『聖女』となった人間が命と引き換えにその役目を終えるということも…。
人質としての自分には何も出来ないまま、
最愛の義妹がこのままでは死んでしまうという事実が
ディストールの心を激しく締めつける。
『母上だけでなく、クーナまで守れないのか…この私はっ…!』
『何もかも無駄だったのか…
剣術や知識などただの自己満足でしかなかったというのか!』
己の無力さを悟り、絶望したディストールの前に忽然と現れたのは黒衣に
身を包んだ謎の美少女。
魔女だと名乗るその人物がクーナを救うためにディストールに強大な魔力
を与えると提案する。
しかし、その代償としてディストールに課した条件はふたつ。
『バルトラージュ王国を侵略し、王家の秘宝を手に入れること。』
『イリーナ姫を陵辱することによって肉体・精神を堕落させ、
その秘宝を発動するための「鍵」としてふさわしい存在にすること』
途方も無い条件に悩むディストールだったが、強大な魔力を目の当たりにし、
平和な大陸を戦火の渦に巻き込み事を承知しながら、
魔女の提案を受け入れた―――。
たとえどんなに犠牲を払おうとも。 たとえわが身がどうなろうとも。
クーナだけは救えるようにと……。
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