ある日突然現れた、空にまっすぐのびる一本の光の柱。
それは昼も夜も消えることなく、怪奇現象として世間を騒がせた。でも光の柱は、それきりただそこにあるだけで……。
出現から一週間が過ぎ、二週間が過ぎ、解決もしていないのにそれは情報過多の日常になじんでいってしまった。
現代人の飽きっぽさってすごい、なんて思ったり。普通だったらそんなの信じられないだろうけど、僕の目の前で起こっていることなんだから仕方ない。
ここは東京湾岸、聖プリュム学院――。
広大なこの学院の庭で、僕は二人の少女に出会った。
「私たちと一緒に、魔法倶楽部を作りましょう!」
その一言から、僕は今まで考えもしなかった日々に、飛びこんでいくことに……なってしまった。
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