警視庁強行犯係の樋口顕(内藤剛志)のもとに、生活安全部少年課の警部補で親友の氏家譲(佐野史郎)が現れる。近頃発生している大学への連続爆破予告事件のうち、4件目が樋口の娘・照美(逢沢りな)が通う大学で、しかも樋口家のパソコンから予告が書き込まれていたというのだ。氏家は近く捜査員が調べに行くと内々の情報を教える。
そんな中、東京・池尻のマンションの一室で殺人事件が発生する。被害者は部屋に住むホステスの南田麻里(三津谷葉子)。第一発見者の石田真奈美(江口のりこ)は麻里の友人で、この日は部屋で飲む約束をしていた。ところが部屋に鍵が掛っておらず、中に入ると既に変わり果てた姿だったと話す。さらに麻里が客の柳本行雄(小林健)によるストーカー被害の相談を警察にしていたことが判明する。ストーカーの被害者が殺されたという事態を重く見た警察庁は、捜査本部に刑事指導官を置くことを決定。犯罪心理を研究しストーカー事件に詳しい警察庁の小泉蘭子(釈由美子)が送り込まれ、樋口は管理官の天童隆一(榎木孝明)から蘭子に付くよう指示を受ける。
氏家が調べを進めると、1年前、麻里は痴漢被害にも遭っていた。しかし相手は一貫して冤罪を主張している。一方樋口は、任意同行に応じた柳本の取り調べを担当。しかし柳本は麻里の家に押しかけたのは1回だけだと言い、犯行を否認する。その後、樋口と氏家は、麻里と同じ店のホステス・ユカリ(岸明日香)の証言から、もう1人ストーカーがいた事実を突き止める。浮上した人物は、前科二犯の樫田臨(湯江健幸)。新たな情報に捜査本部は活気づくが、まずはストーカー行為の詳細を調べるべきだと主張する蘭子。樋口もストーカー殺人と決めつけた捜査は危険だと指摘。天童は「この線を追う以外にない」と突っぱねるが、2人は麻里の素性を探るため、美容師である真奈美の店へ向かう。真奈美の行きつけのバーで出会った2人は、すぐに意気投合。吹聴するところもあった麻里だが、人を惹きつける天性の魅力があったと振り返る。
その矢先、樋口の携帯に妻・恵子(川上麻衣子)から連絡が入る。氏家の情報通り、自宅に捜査員がやってきたが、照美がパソコンの押収を拒んだというのだ。慌てて家に戻った樋口は、照美に拒む理由を問いただすが、やってないのに人権侵害だと耳を貸さない。仕方なくそのまま家を出る樋口に、樫田が池袋にいるとの一報が。現場に急行し捜査員と共に樫田を追い詰めるが、一瞬の隙をついて高校生を人質に。しかも樋口の判断ミスで樫田を取り逃がしてしまう。
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