僕はどこか大きな建物のエントランスで目覚めた。
室内は暗く、朝か夜かもわからない。
窓や扉は閉ざされているようだ。
とりあえず、入口の近くまで近寄ってみる。
パチパチという音と焦げくさい臭いからすると、どうやら外は燃えているようだ。
確認のためにドアに手を触れようとするが、とても触れる熱さではない。
僕は焦る。
とにかく、この近くから逃げ出さなければ焼け死んでしまう。
しかし、どうやって?
逃げ出せそうな場所はないし、このあたりのことは何も知らない。
…それどころか、自分のことすら知らない。
思い出せないのだ。
more...大家将 追憶の館 ~a mansion of remembrance~ 标注为