明かりの消えた社内で、圭悟は紀幸に遭遇する。営業部のフロアに総務部の紀幸がいるのを不審に思うが、彼は落とした財布を捜していると言うだけだ。ちょうどその頃、営業一課の入札価格が、ライバル社に漏れていると噂されていた。それもあって、圭悟は紀幸に接近する。しかし、圭悟が彼に近づいた理由はそれだけではなかった。紀幸に惹かれている自分を自覚していて。