时长:51m / 首播:2025-04-23
情報番組のディレクター・筒井万琴（岸井ゆきの）は、世間をにぎわせている連続殺人事件【ホルスの目殺人事件】の取材現場で、週刊誌の有名ライター・設楽浩暉（志尊淳）と出会った。スクープのためなら手段を選ばない浩暉のやり方に反発する万琴。しかし、そのジャーナリストとしての信念に触れ、心を開き始める。その矢先、ホテルで目を覚ました万琴の目の前には、浩暉が…！

一方、【ホルスの目殺人事件】を捜査中の刑事・正聖（白洲迅）と大和田（猫背椿）は、現場に残された靴跡から、犯人の履いていたスニーカーを特定。しかし、大量生産された人気モデルのため、犯人の割り出しに難航。警察署の前で張り込み取材をする浩暉と出くわした２人は、浩暉の履いているスニーカーが犯人と同じものだと気付き…。

そんな中、万琴の番組では、【ホルスの目殺人事件】の独自取材を強化することが決定。万琴は総合演出の野田（田中哲司）から専属取材班のチーフに抜擢され、「絶対に遺族のコメントを撮って来い」とプレッシャーをかけられてしまう。もともと遺族インタビューが苦手な万琴は、憂鬱な気分で４人目の被害者・花邑百合子の家へ向かう。取材拒否の意思を示している遺族は居場所さえ分からない。現場に現れた浩暉は、ドギマギする万琴を楽しそうにからかいながらも、取材に協力する。遺族にカメラを向けることへの抵抗感をどうしても払えない万琴だが、浩暉と共に取材する中である変化が…。そして思わぬ事態が発生し、２人は急接近して…！？

以下、ネタバレを含みます。
朝、ホテルで目覚めた万琴は、目の前で眠る浩暉に驚愕！しかし実際は、寝ぼけた万琴が浩暉に水をぶちまけ、添い寝していただけだった。うろたえる万琴を面白そうにからかう浩暉。

夜。万琴の部屋で、お好み焼きを焼きながら、親友・向葵（森田望智）は、「恋、もう始まってるかもね」と万琴を冷やかす。万琴は「ないない！」と自分に言い聞かせるように否定。刑事で友人の正聖が合流すると、向葵はこっそり鏡で前髪を直し始め…。向葵の気持ちに全く気付かない万琴は、事件のネタを仕入れようと正聖にグイグイに迫る。

一方その頃、浩暉はひとり夜道を歩きながら、舞い散る桜の花びらを見て、過去の記憶を思い出していた。――桜の木の下で花びらをキャッチしている少女の記憶――血まみれの浩暉の傍らで、壁にもたれて息絶えている女性の記憶――。

浩暉と万琴は、【ホルスの目殺人事件】の２人目の被害者・中畑一葉の遺族にインタビュー取材する。しかし、愛娘を失い涙する父親の顔を撮ることができない万琴…。取材映像を見た野田は「画が弱い」とダメ出し。プロデューサー・蔵前沙樹（西田尚美）も、遺族だからこそ顔出しをしてもらう意味がある、強い画であればみんなが関心を持ち、犯人逮捕につながるかもしれないと諭すが、「カメラを向けるのって暴力じゃないですか…？」と万琴。

そんな中、万琴のもとに笹本という老人から取材依頼が舞い込む。半年前、飼っていた犬をバイクにひき逃げされたが、警察が動いてくれないため、テレビで取り上げてほしいというのだ。自分の番組で扱う余裕のない万琴は浩暉に頼んでみるが、浩暉も「記事にしたところで派手なニュースに埋もれてガッカリさせるだけ」と拒否。笹本は現場近くの自販機の防犯カメラ映像を自力で入手し、犯人らしき人物が映っているところまで確認できたのに…、と万琴はこぼす。『自販機』という言葉に何か気づいた様子の浩暉は、万琴と分かれ花邑家へ。近くの自販機をのぞき込んでいる浩暉を、フードデリバリー配達員の夏八木唯月（望月歩）が目撃していて…。

翌日、正聖と大和田は、花邑家の近くにある自販機のカメラ映像を取り寄せる。事件発生直後と思われる午後９時半過ぎに黒いレインコートを着た男らしき人影が映っている。その人影と入れ違いにカメラに映り込んだ車の持ち主と連絡を取り、ドライブレコーダーを借りることに。
さらに――同じカメラの昨夜の映像には、浩暉がカメラを覗きこむ姿が映っていた。管理会社の話では、すでに浩暉が「映像を見せてほしい」と連絡してきたようで…。

その夜、浩暉と万琴は、花邑百合子の通夜に参列。そんな２人のことを、離れた場所からじっと見つめる謎の男（萩原聖人）…。

後日、浩暉と万琴に、百合子の両親から取材許可が下りる。実は２人は、香典袋にそれぞれ手紙を添えていたのだ。万琴は遺族の取材に悩む正直な気持ちをしたため、浩暉は犯人への憤りを手紙に綴っていた。そんな２人の思いが両親に届いたのだ。
インタビュー場所に指定されたのは、事件現場でもある花邑家の自宅。万琴は浩暉に促され、両親に顔出し取材の許可を得て、カメラを回し始める。事件以来、初めて自宅に戻った百合子の両親は、娘が亡くなったリビングに入った途端、泣き崩れる。「なんで百合ちゃんが死ぬのよ！」両親の悲痛な叫び。万琴も涙を堪えきれず、カメラを持つ手が下がりそうになる…と、浩暉が励ますように、万琴の手を支え…。

インタビューに応じてくれた両親の思いに、万琴は取材したＶＴＲを徹夜で編集。野田も「やりゃー出来んじゃん」と満足げ。しかし、本番直前、芸能界のビッグニュースが飛び込んできて、万琴のＶＴＲは放送できなくなってしまう。猛反発する万琴に、野田は「ネタは鮮度が命なんだよ！」。一方の浩暉も、朝までかかって原稿を書き終えたにもかかわらず、記事の掲載を延期されてしまう…。
浩暉と万琴は花邑家に足を運んで百合子の両親に謝罪。他のニュースに埋もれないタイミングで改めて放送、掲載したいと伝えるが、百合子の両親は「埋もれるって…あの子の死は、そんなに軽いですか？」。返す言葉のない２人に、百合子の両親は心を閉ざしてしまう。

帰り道。先に涙を流したのは、浩暉の方だった。「なんだよな、埋もれるって……」。そう言いながら肩を震わせて泣く浩暉を見て、万琴の目にも涙があふれ…。泣きながら抱き締め合い、自然とキスを交わす浩暉と万琴。２人はそのまま万琴のマンションで互いを求め合い…。
ベッドで目を覚ました万琴は、スマホに『飼い主、執念の自力捜査！』の見出しと共に笹本と愛犬の写真が掲載された記事を発見。浩暉は、笹本を取材し、記事にしていたのだ。万琴はうれしくなって、隣で眠る浩暉にギュッと抱きつく。

正聖と大和田は、花邑家近くの自販機のカメラに映っていた車の持ち主に接触。しかし、事件当日のドライブレコーダーの映像は消されていた…。「おかしいな。おととい、記者の人に見せた時は、ちゃんと見られたのに」と、その記者の名刺を取り出す。記者の名前は、設楽浩暉――。
まさか、浩暉が消した…！？そうとは知らず、ベッドの中、浩暉の横で幸せそうに眠る万琴で――。