採用広報の飯野です。
今回取材したのは、BASE事業のエンジニアリングマネージャー(以下、EMと表記)3名です。全員がメンバーとして開発を経験後、EMに就任。現場の目線を知っているからこそ納得感のあるマネジメントや開発プロジェクトの推進ができると話します。
BASE事業のEMの特徴は「組織に必要なことはすべてやる」という裁量の大きさと、EM同士の横の繋がりの強さ。それぞれの強みや特色を生かし、自身のスキルセットを伸ばしながら組織を前進させていく、BASE事業のEMの魅力を深掘りました。
【Profile】
写真左:炭田 高輝(すみた たかき)
BASE Department Product Division Sectionマネージャー
新卒でWebソーシャルゲーム開発企業に入社し、ITベンチャー1社を経て2020年1月にBASE株式会社に入社。ネットショップ作成サービス「BASE」利用ショップの成長とショップの運営支援のための機能開発に従事。2021年4月にEMに就任し、2チームのGroupマネージャーを務める。2025年1月からは機能開発のSectionマネージャーを兼任し、約20名の開発組織のマネジメントを担当している。
写真中央:髙嶋 一徳(たかしま かずのり)
BASE Department Product Division Sectionマネージャー
新卒で電機メーカーに入社し、その後Web業界へとキャリアチェンジ。教育メディアでの開発でEMを経験後、2021年1月にBASE株式会社に入社。メンバーとして開発を経験後、同年10月にEMに就任。2025年1月よりSectionマネージャーに就任し、20名規模の開発組織のマネジメントを担当。
写真右:加藤 賢太(かとう けんた)
BASE Department Product Division Groupマネージャー
ITベンチャー数社にてWebフロントエンジニアを経験し、2019年8月にBASE株式会社に入社。Webフロントエンジニアとして開発に従事し、その後2021年4月にEMに就任。現在は、2チームのGroupマネージャーを務めている。
まずは、マネージャーを務めているそれぞれのチームについて教えてください。
炭田:私は機能開発を中心に開発プロジェクトを推進するチームと、ECサービスのコアとなる機能をまとめたモジュールを守り育てていくことをミッションとするチーム、合計2つのチームのマネジメントをしています。
そして、今年からその2チームと加藤さんがマネージャーをされている2チームを合わせたセクションのマネージャーを兼務で務めています。
加藤:今は幅広く新機能開発をおこなうチームと、決済周りを担当するチームの2チームのマネジメントをしています。それぞれ業務や携わるプロジェクトの性質はまったく違うチームです。
髙嶋:僕は機能開発のチームのマネジメントをしていて、今年の1月から合計4チームを管轄するセクションのマネージャーになりました。
ありがとうございます。お三方はどんな経緯でEMになったのでしょうか?
炭田:僕は採用面接のときに将来のキャリアパスについての質問で、漠然とではありましたが「マネジメント方面を考えている」と伝えていました。その後、組織変更のタイミングで機会をいただいたという形です。EMになったのはBASEグループが初めてです。
加藤:私もBASEグループで初めてEMになりました。当時は技術の専門ごとにわかれている組織体制で、フロントエンジニアの人数が増えたことでマネジメントをする人材が足りていませんでした。そこで自分に声がかかり、新たなチャレンジをしてみたいと思い快諾したという流れです。
それからもう4年が経とうとしていますが、当時はこんなに長くEMをやっているとは想像していませんでした。
炭田:髙嶋さんは唯一のEM経験者で、将来的にマネジメントをやる前提で入社されたんですよね。
髙嶋:そうですね。入社時からEMとしてキャリア形成していきたいと思っていました。ただ、前職でEMをしていたときは、自分のなかに軸が作れず中途半端な状態になってしまっていたので、もう一度いちエンジニアとして現場を経験しマネジメントに対する姿勢を見つめ直したいと思い、BASEグループに入社後、9ヶ月間メンバーを経験してからEMになりました。
加藤:メンバーを経験して良かったですか?
髙嶋:良かったですね。テキスト上だと似たような風景に見えることも、実際には会社ごとに実態が違うと思います。実際に自分がいちエンジニアとして開発を経験したことでより組織の深部まで理解できました。その結果、メンバーがどういうポイントで困っているのか温度感を把握しやすいと感じています。
皆さん現場の開発を経験してからEMになられたのですね。BASEグループのEMはどのような業務をおこなっているのでしょうか?
炭田:大きく2つに分類できると思います。ひとつは、自チームでのピープルマネジメント全般と開発プロジェクトの推進。もうひとつは、EMチームでの活動です。これは3名とも共通していると思います。
まず、自チームでのピープルマネジメントや開発プロジェクト推進については、「必要なことはすべておこなっている」と表現した方がわかりやすいかもしれません。人材の採用から育成、メンバーの評価、アサインの決定まで幅広い業務を担いながら、プロダクト開発を前に進めるために日々活動しています。次にEMチームでの活動では、他のチームのEMと協力して開発組織の組織課題・技術課題の解決を目的としています。EM同士の横の繋がりが強いのは、BASEグループの特徴かもしれません。
各チームのEMの横の繋がりが強いというのはおもしろいですね。具体的にはどのように連携しているんですか?
炭田:マネージャーの定例ミーティングを週次で実施しており、各メンバーが議題を持ち寄って議論し、ネクストアクションを決定しています。
加藤:たとえば、プロジェクトが発足した際の最適なアサインについて相談したり、中長期的な組織課題のアプローチについての困りごとを相談したり進捗を共有したりしています。具体的には開発プロセスの改善や、技術力向上プロジェクトなどです。一人で進めるのではなく、EMチームのミーティングでみんなに意見をもらって進めていきます。
髙嶋:そうですね。EMチームでやっていることをまとめると、開発プロジェクトに関する議題とOKR文脈での議題の2つの種類にわかれます。メンバーがチームを横断してプロジェクトに参加していることもあるので、各チームのEMが集まるミーティングで課題や施策を持ち寄って話しています。
このEMチームのなかでプロジェクトが生まれていくイメージでしょうか?
加藤:そうですね。組織課題のアプローチはほとんどここで生まれていると言っても良いかもしれません。
髙嶋:たとえば、今実際に取り組んでいることの一例として、開発手法の改善についての議論が挙げられます。
EMの責務の一つは、開発プロジェクトを円滑に進めることです。しかしながら組織とプロダクトが順調に成長してきたことで、数年前と比較すると開発スピードがやや遅くなってきていると感じています。
そのため従来の開発スタイルを自社に合わせた形へとブラッシュアップしていく必要があると考えています。数年前の最適解が必ずしも現在の最適解であるとは言えません。
そのため、現在の組織状況を踏まえて仕事の流れを分解し、そのうえでどうしたらもっと早くプロジェクトを進めることができるのかを考えています。
“今”最適な手法はなにかを考え、これまでの当たり前を変えていく動きをされているのですね。
髙嶋:はい。僕らはベンチャーであり、ハイスループットな組織を目指しています。しかし、なにもしなれば組織は衰退していってしまいます。
EMのミッションは「開発組織をリードし、事業成長に貢献すること」「事業、プロダクトの成長とチームのエンジニアの成長・活躍を両立させること」です。そのミッションを叶えるために”今”の組織や開発プロセスにしっかりと向き合い、より良い状態にしていきたいと考えています。
BASEグループでEMとして働く魅力はどんなところですか?
加藤:私がいいなと思うところは大きく3つです。
一つ目は、EM全員が採用や給与査定を含む業績評価など、組織を前進させるために必要な権限を持っています。「名ばかりEM」ではないと、はっきりと言えますね。
二つ目は、前段で出てきたEMチームの存在です。今はEMが5〜6人いて、EM同士の横の繋がりが強く、チームで組織課題に取り組むことができます。
三つ目は、EM個人として伸ばしていきたいスキルセットを伸ばしていける環境があることです。もちろんマネージャーとして最低限やるべきことのラインはありますが、向き合いたい組織課題に裁量をもって取り組むことができます。
炭田:実際に、各EMの得意分野や興味関心は異なり、採用をがっつりやりたい方、開発プロセスの改善を進めていきたい方などさまざまです。お互いの長所を生かしてサポートし合いながら組織課題の解決に向けて動いていくことができています。
また、採用面接で候補者から「現職ではマネージャーの役割が重要視されていない」という声を聞くことがあります。しかし、BASEグループでは「マネージャーは重要な役割である」という前提のもとで組織運営をおこなっています。そのため、マネジメントスキルを伸ばしたい方にとっては、安心して取り組める環境だと思います。実際、私自身も非常にやりがいを感じています。
それぞれ得意分野が異なるというお話がありましたが、たとえばお三方はいかがでしょうか?
髙嶋:僕が思う炭田さんの良いところは、しっかりとした知識をもとに現場に落とすというところだと思います。なんとなくではなく、課題に紐づくような一般的な知識やフレームワークをリンクさせて現場に展開されています。
加藤:マネジメント手法にはいろんな理論が存在していますが、知っているのと実践するのとは天と地の差なんですよね。なぜなら、組織特有の力学が存在していたり、市場の状況やプロダクトの状況があったりといろいろな変数があるなかで、その理論をまるまる使うことは難しいからです。炭田さんは理論をベースに実践に移して、というのを一番チャレンジされています。EMの醍醐味でもありますよね。
炭田:BASEグループでは新しいことをやるときに、しっかり説明すれば理解して受け止めてフィードバックをもらうことができます。これは、EMのやりがいとして大きいですね。
続いて髙嶋さんはいかがでしょうか?どんなことにやりがいを感じますか?
髙嶋:課題を自ら発見し解決していくことにやりがいを感じています。
僕はごちゃっとしたものを分解して整理して課題化し、その解決まで根気良く取り組むということが強みだと思っています。組織としての理想やそれに対するギャップ、そしてボトルネックを特定し解消していくために、戦略を練って人を巻き込みながら実行に移していくというプロセスにやりがいを感じます。
またピープルマネジメント面では、個人が自分の得意なことを見つけて組織に貢献できる状態を作ることができたり、メンバーが自立して成果を出せたり評価されたりしたときは嬉しいです。
そうなのですね。加藤さんはいかがですか?
加藤:私はメンバー自身の成長を通じて良いプロダクトを作るというのを重要視しています。そのためにこういう成果を作った方がいいとか、こういう役割を担うとキャリアを広げていけるとかを考えながら、自分の特色を生かしていけるのが楽しいなと思っています。
スタートアップ的な、強い個で突破していくような価値観が好きなんですよね。組織人としての考えはもちろん持っていますが、個人の成長や個人の馬力を持ってチームワークを超えていくことを目指したいと思っています。BASEグループは強い個をエンパワーメントするために事業をやっているので、組織でも考え方は同じなのではないかと思っています。
炭田:加藤さんは判断基準がぶれないな、といつも思います。我々はスタートアップであり、良いプロダクトを個人の力で作って実現していく。そのためになにをやるのかという考えがいつも念頭にありますよね。シンプルで力強いフィードバックをいただけるので、いつもありがたいなと思っています。
髙嶋:一人ひとりコントラストが違うんですよね。目指す先は一緒なんですが、出発点、着眼点が異なり、「どうやってやるのか」の”How”も異なります。集まって話すとさまざまな意見が出てくるので参考になりますし、組織を前進させる力がより強くなると感じています。
最後に候補者に向けてメッセージをお願いします。
炭田:整っていない状況を見て「どうやって解決しよう」と考えて、楽しみながらやりきれる人と一緒に働きたいなと思っています。まだまだ整っていない部分も多いので、一緒に頭を悩ませながら組織を少しでもよくしていきたいですね。
加藤:自分自身の変わらない信念として「個人の力が持つ無限の可能性を信じている」というものがあります。EMとしてチームワークや開発プロセスの改善によって生産性を上げることももちろん考えますが、メンバー一人ひとりの能力、興味関心、バックグラウンドを最大限生かし、個人の持つ強い力をまとめ上げて良いプロダクトを作りたいと思っています。私がBASEグループに入社した理由も、「素晴らしい個の力をプロダクトを通じてエンパワーメントすることで、もっと社会の可能性を広げることができる」と共感したからです。
BASEグループのマネージャーはそれぞれのミッションに挑みつつも、自分の信念や関心をもとに独自の色を出して活躍しています。自分の信じているものを実現したいという方が、思い切ってできる環境だと思っています。ぜひご応募いただけたら嬉しいです。
髙嶋:入社以来、メンバーに対して「どんどん失敗して」と言い続けています。できない理由を考えるのではなく、今できないものはできないと受け止めて、「じゃあどうするか」を建設的に考えて前に進められる人に入社していただきたいと思っています。純粋にEM個人として成長できる環境なので、ぜひ興味を持っていただけたら嬉しいです。
個々の強みを生かし横の繋がりを大事にしながら、開発組織の課題解決に取り組むBASE事業のEM。チャレンジし続けられる環境と、そこから得られるEM自身の成長。まだまだ整っていない”今”だからこその魅力がありました。
◆エンジニア 求人はこちらopen.talentio.com
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