遥か昔より存在する悪しき魂の根幹〈凶禍〉。古来より〈凶禍〉は異形の物を生み出し、人の世に混迷をもたらしてきた。
刀を持つことが当たり前になった時代――
時の有力者たちは〈凶禍〉に相対する力を持つ存在を生み出した。それは〈巫剣〉と呼ばれる、少女の姿をした特別な刀。彼女たちは選ばれし人間と契約の儀式を行い、〈巫剣使い〉という主を得ることで力を解き放つ。
その後〈巫剣〉と〈巫剣使い〉は永きに渡り、不滅の存在である〈凶禍〉を封じるため、歴史の陰で戦い続けてきた。
――そして、時は「銘治(めいじ)」
刀を持つことが禁じられ、〈巫剣〉の存在が人々から忘れられた時代。
近代化により変わりゆく人と街――
その裏で〈凶禍〉との戦いが再び始まろうとしていた。
闇を切り裂き、いざ咲き誇らん!
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