本作のゲストヒロイン。警視庁に新設されたシークレットサービスの一員で、野上冴子の優秀な後輩。年齢は24歳で独身。ブラジャー代わりにサラシを着用している。その正体は、ガイナム共和国の次期大統領候補であるジェームズ・マクガイアの娘。2度目に獠に危機を救われた際には、マクガイアの娘であることが冴子の父である野上警視総監に知られ、任務から外されそうになったが、冴子が身を挺してこれを阻止している。
初対面でありながら自分にセクハラをした獠への最初の印象は「無頼な男」だったが、2度危機を救われたことや交流を通して徐々に心を開き、獠にマクガイアと似ているものを感じ取る。6歳の時に日本人だった母の瑠璃子を亡くし、その死をめぐってマクガイアに複雑な感情を抱いており、中盤でマクガイアに対する憎しみの入り混じった複雑な胸中を打ち明けた際、獠には「君は、心にサラシを巻いている。心のサラシを解けばいい思い出も蘇ってくる」と言われ、この一言が徐々にマクガイアへの思いを変えるきっかけとなる。その翌日、瑠璃子の墓参りに同行した際、マクガイアが瑠璃子を殺したのではないことは頭では解っていたものの、「憎みたくないから、あなたには会いたくなかった」とマクガイアに打ち明ける。
物語終盤、単身ゴンザレスのもとに乗り込んだマクガイアを追う途中で、ゴンザレスの所有する船にマクガイア共々閉じ込められるが、その際に彼の思いを知って和解した。ゴンザレスが瑠璃子の殺害を自白したことでマクガイアへの誤解は解け、事件解決後はマクガイアと普通の父娘として接する一方、冴子に倣って獠を手玉に取るようになる。冴子曰く、「父に反発してがむしゃらにやっていた若い頃の私に似ている」とのこと。それを聞いた獠は「ということは、冴子がもう一人増えるというわけか…」と呟いた。
出演