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河原の菜の花:セイヨウアブラナとセイヨウカラシナ(西洋芥子菜と西洋油菜)

2016年 03月 28日

河原の菜の花:セイヨウアブラナとセイヨウカラシナ(西洋芥子菜と西洋油菜)_e0134713_22314837.jpg

今の時期、河原一面を黄色に染めている菜の花だけど、写真や記憶を振り返ると、なんだか少し系統が違うものが混在している気がする。で、どうしても気になって、仕事帰りに大きく寄り道して、今度は一人で河原をチェックしてみた(みんなで遊んでる時、あんまり一人だけ延々と一つのこと調べてると嫌がられるからな……)。

そしたら、特徴にはちょっとバリエーションはあるものの、だいたい大きく分けると次の2つのタイプがあるようだった。


●花弁が丸くて、大きめ。
●葉っぱも丸めで、茎を抱くような形になっている。
●根元の葉っぱも、縁が丸くて萵苣(=ちしゃ、サラダ菜)風。
●満開の株が多い(タイプBより花期が早いと思われる)。


●花弁が尖がっていて、小さめ。
●葉っぱが尖がっていて、茎から柄を出した形になっている(茎は抱かない)。
●根元の葉っぱが、縁がギザギザしていてサニーレタス風。
●まだ蕾の株が多い(タイプAより花期が遅いと思われる)。
河原の菜の花:セイヨウアブラナとセイヨウカラシナ(西洋芥子菜と西洋油菜)_e0134713_22314510.jpg

調べてみたら、現在、野川・多摩川あたりの河原に群生している菜の花には、セイヨウアブラナとセイヨウカラシナの二大勢力があるらしい。タイプAがセイヨウアブラナで、タイプBがセイヨウカラシナだろうな。どちらもアブラナ科の仲間なので交雑しやすく、けっこう特徴も混ざり合っているようだったけど、「葉っぱが茎を抱いているかどうか」が、種を見分けるための一番キーになるポイントらしい。
河原の菜の花:セイヨウアブラナとセイヨウカラシナ(西洋芥子菜と西洋油菜)_e0134713_22314288.jpg

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そうして、これらが別種と分かれば、気になることはあともう一つ。菜の花も芥子菜も、どっちも食べられる草なんだよな……。スーパーでもよく売ってるし。



上の方の蕾から10cmくらいの柔らかいところを摘み取って、茹でこぼしてお浸しにして食べてみる。野草はアクが強いことがあるから、普段よりかなり長めに茹でてみたけど、色が悪くなるかと思ったら、茹でるほどに茎の赤みが抜けてグリーンになったのが面白かった。
河原の菜の花:セイヨウアブラナとセイヨウカラシナ(西洋芥子菜と西洋油菜)_e0134713_22314011.jpg

そして夕食時に、家族を使ってブラインドテイスティング。

どっちがどんな味に感じる?どっちが好き?と聞いたら、「こっちの方がお醤油濃いね!」「うん、こっちの薄味の方が野菜本来の美味しさがわかって良いと思う」「もうちょっと茹で時間短い方がいいね」とか、想定外の反応ばかり。

いや、味付けに差が出たのはお母さんのミスなんだけど。実はこれらは種類が少し違う草でさ、どうかな、草自体の味ちがうかな?と改めて聞いたら、「うーん、そんなに違わないけど……」との前置きの後、カラシナの方が「少しだけ苦味があるかも?」「微かに辛い?」という結果になった。どっちが美味しい?という問いには、私以外は全員一致で、アブラナの勝ち。私はカラシナの方が好みかなあ。
河原の菜の花:セイヨウアブラナとセイヨウカラシナ(西洋芥子菜と西洋油菜)_e0134713_22313894.jpg

Commented by薪の炎 at 2016-03-29 23:02
川べりの菜の花の写真きれいですね。春を感じうきうきします。昨年の秋、寒咲花菜と言う名の菜の種を蒔いた後、壊滅的に虫にやられてしまったものの処分せずにそのままにしておいたら、一部が育ちこの早春にたくさんの蕾がつきました。本来この菜は葉ではなく蕾を食べる種類みたいですが、結局食べるより花を咲かそうと言う気持ちに変わりました。我が家の東側は比較的交通量が多い道路が通っており、すぐ近くには信号があるので信号待ちの車が庭の入り口(門や塀なんかありませんけど)付近に止まると咲いた花に目が行くのではと思ってます。それを意識して菜の花が咲いたコンテナを道路に近いところまで移動させ見せ付けて(?)います。なおこの菜の花はmacchiさんが調べてくれたAタイプに入るようです。他に道路に近いところには以前にもふれたボケがありシュート、サッカーが100本くらいとなって花は枝が見えないほどたくさん付いています。花の色は白がちからだんだん赤がちに変化します。でもこの時期菜の花もボケも盛りを過ぎました。もう少ししたら菜の花コンテナの代わりに御殿場桜か10月桜を置こうと思っています。さらに地植え後40年以上経って巨木化したハナカイドウがあと数日で咲き始め我が家の庭の春のクライマックスを迎えます。話変わりますがガサガサ時の生き物観察用の専用容器、虫かごみたいなのではなく、手の平に乗るくらいの小さなアクリル容器なんですけどね。なんという名前なのかなあ。それではまた。
Commented bymacchi at 2016-03-30 20:03
本当だ、「観察ケース」「おさかな観察ケース」と呼ばれる専用のケースがあるんですね。知らなかった!
薄くて狭いケースに入れることで、生物を動きにくくして観察しやすくするんですね。私も蝶や昆虫をよく見たい時には、シャーレに入れて動けなくしてジロジロみたりするんですが、そんな感じか。観察ケース、こんど試してみたくなりました。

道沿いを花で飾っているお家、目の保養になりますね。
私も見ちゃいますよ。で、綺麗で知らない植物とか見つけると、アレなんだろうなーなんて、帰ってからよく調べてます。
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庭ブログのはずだった。なのに昆虫の記事がダントツで多い。虫 & 植物 & 子供の記録。日常読む本は殆どブログのアフィリエイトポイントで買わせてもらってます。感謝!/※画面最下部の「表示モード」でPCレイアウトを選んでからリロードすると広告無しにできます。


by macchi73
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