
河原の法面を覆っていた紫の花。
花の形状からゴマノハグサ科の仲間だというのは一目瞭然だが、私が知ってるどの花ともちょっとだけ違う。
いかにも雑草っぽい佇まいは、
庭に勝手に生えてくる野草のトキワハゼ(常磐黄櫨)に似てるが、花の中央の斑点模様がないし、トキワハゼのように茎が直立せず蔦状に広がっている。
這性で一面に広がる様子は、庭のグラウンドカバーとして植えている
ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)にも似ているが、花のサイズは一回り小さいし、花の形状もちょっと違う。
花だけをよくよく見ると
マツバウンラン(松葉海蘭)にそっくりだけど、マツバウンランは天に向かってまっすぐ直立するのが特徴だし……。
それでゴマノハグサの仲間をざっと見たら、ツタバウンランという花かなと思う。
名前の由来は、ウンラン(海蘭)に似た花を咲かせ、蔦のような葉を持ち、這って伸びるつる性の草の意。
ただ、どの本や記事を見ても、ツタバウンランの花期は初夏から夏って書かれてるから時期的にはちょっとおかしい気もするけど。今年は暖かいから少し早めに咲いちゃったかな。
