不動産を売却するときに選択肢のひとつとして選ぶことになるのが、大手か中小の業者の2通りが一般的です。不動産買取は手続きや費用がかかるため、実際の取引を始める前に大手と中小のそれぞれのメリットを理解するのが良いでしょう。

大手業者と取引するメリットデメリットとは

不動産買取は日常的に行われている業務で、そのため買主と売主双方の円滑なコミュニケーションのために仲介人が必要です。その仲介人を多く抱えているのが大手と言え、さらに、多くのスタッフを雇えるからこそ優秀な人材が集まるというメリットがあります。

また、中小ではできない大々的な宣伝を行ってくれるのも魅力のひとつと言えるでしょう。ネット掲載や貼紙宣伝活動など、幅広いネットワークを利用して売り込みをしてくれるので、買取を依頼した売主も安心して任せることができます。

一方でデメリットもあり、それは大手故に両方の仲介にこだわるというものです。自社の評判が非常に大切になる大手は、売主買主どちらの評価も高くなくてはいけません。

そのため、良くも悪くもドライな取引と契約になり、結果として売主にとっては相場ギリギリの金額が提示されるというケースが多いことがあります。こういった売主にとってデメリットになる場合があるのが特徴です。

中小業者のメリットデメリットとは

中小業者は、大手と比べて契約取引の回数が比較的少ないため、自社のブランド力を上げるために非常に親身になって交渉手続きを進めてくれるというメリットがあります。

これは売主にとっては大きな利点で、できるだけ高く売りたいという意思を相手方が受け取ってくれるため、期待していた通りあるいはそれ以上の取引内容で完了できる可能性が高いのが特徴です。

また、地域密着型であるため、人気のある地域および人気のある地域周辺の売り時などを把握していることにより、売主と買主の売買契約がスムーズに行われることが多いのもメリットのひとつでしょう。

反面、中小のデメリットとしては、大手と比べるとやはり宣伝力に欠けるという点です。総合型のインターネットサイトを有していなかったり、人手の問題で宣伝されるスピードが遅かったりと、多くの人の目に留まる機会は大手より少なくなることは理解しておくと良いでしょう。

人気のある地域は大手か中小のどちらか

このことから、都市部や人気のある地域での不動産買取取引であれば大手に任せるのが良いでしょう。一方で穴場や地方での取引の場合は、中小業者に依頼した方が高値で売れる可能性が高いです。