Windows OSに標準搭載されている仮想化システムHyper-Vは、これまでOSのバージョンアップとともに幾つかの機能が追加されてきた。Windows 10(Anniversary Update以降)やWindows Server 2016では、新たに「Windows NAT(以下WinNATと呼ぶ)」というNAT(ネットワークアドレス変換)機能が搭載されているので、本TIPSではそれを紹介する。 ネットワークアドレス変換を行うNATとは? NATとは、IPアドレスやTCP/UDPなどで使用しているポート番号を変換して通信する機能のことだ。一般的には、組織内や家庭内にある多数のネットワーク機器をインターネットに接続する時に使われていることが多いだろう(ブロードバンドルーターや無線LANが持つ標準的な機能)。 一般的にローカルのLAN上ではプライベートIPアドレスを使ってネットワークを

※ このポストで取り扱っている NAT は、内部ネットワークから外部へ通信を行う際の Source NAT(SNAT)です。実際はポート変換も実行されるため、SNAPT (SourceNetwork Address/Port Translation)になります。Windows 10 Anniversary Update (Version 1607)で、Hyper-V 上の仮想マシンが外部へ通信する際に NAT を行うことが(標準の機能のみで)できるようになりました。 いままでは Hyper-V の機能、または仮想スイッチの機能としては NAT を行うことができなかったため、仮想マシンが外部と通信を行う場合は、以下何れかの方法で外部通信を実現していました。 外部(External)仮想スイッチで直接外部に接続する Hyper-Vホストで、「インターネット接続共有」(クライアント OS

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