化学メーカーの東亜合成は21日、同社名古屋工場(名古屋市港区)の敷地内の地下水から、最大で市の環境基準の8万2千倍に当たる有害物質トリクロロエチレンを検出したと市に報告した。現在のところ健康被害は報告されていないが、市は近くの井戸の所有者に地下水を飲まないよう呼び掛けている。 市環境局によると、基準値の8万2千倍のトリクロロエチレンは市内で過去最大値。他に、基準の3万3千倍の有害物質クロロエチレンも検出された。工場の土壌からも最大で8200倍のトリクロロエチレン、1100倍のクロロエチレンが検出された。
