トノサマガエルはスズメバチの毒針による反撃を受けても捕食できる──神戸大学は12月4日、そんな研究成果を発表した。今後、カエルがスズメバチの毒針に耐える仕組みを解明することで、毒性や痛みを抑制する生理的メカニズムの理解が進む可能性がある。 スズメバチのメス(女王、働き蜂)は毒針を持っており、もし刺されると注入された毒液によって痛みや組織破壊、溶血、心機能障害などをもたらす。特に、オオスズメバチやキイロスズメバチの場合、小型の哺乳類であれば1回刺されるだけで死に至るという。このようにスズメバチは強い毒性を持つ一方、鳥類やクモ類、カエル類などの複数の捕食者も存在している。 今回研究チームはそれらの捕食者の中でも、カエル類に属するトノサマガエルに注目。トノサマガエルはスズメバチを捕食する際、毒針を回避しているのか、または毒針に刺されても毒や痛みに耐えることができるのかを検証した。 研究チームは、

【中学生のスマホ】持たせる? 持たせない? 脳科学が示すリスクと「iPad+AirTag」という第3の選択肢 はじめに「みんな持ってる」のその先へ「クラスのほとんどが持っているから」 「スマホがないと、友だちの輪に入れない」 中学校入学を控えた時期や、進級のタイミングで、子どもからこう言われて悩んでいる保護者の方も多いのではないでしょうか。 内閣府の調査によると、中学生のインターネット利用時間は平日でも平均で約4時間37分[1]。もはや「中学生=スマホ世代」と言っても過言ではありません。 一方で、私の運営する学習塾の現場でも、保護者の方からこんなため息交じりの声をよく耳にします。 「机には向かっているのに、成績が上がらない」 「夜中までスマホをいじっていて、朝まったく起きてこない」 「スマホを取り上げようとすると、別人のように怒り出す」 便利さと引き換えに、何か大切なものが失われているので

国立大学法人電気通信大学 国立研究開発法人科学技術振興機構 国立研究開発法人理化学研究所 国立大学法人東京大学 国立大学法人東北大学 公立大学法人兵庫県立大学 国立大学法人山形大学 国立大学法人静岡大学 公益財団法人高輝度光科学研究センター ポイント 独自開発のポータブル装置「PINK-02」により、地磁気の約200万倍にあたる110テスラの超強磁場発生に成功。 磁場中心にX線自由電子レーザーを照射し、X線実験の世界最強110テスラ磁場を記録。従来は77テスラ。 110テスラX線回折実験により、磁石である固体酸素が1%にも及ぶ巨大かつ異方的な磁歪(じわい)を示すことを明らかにした。 同手法は、今後、100テスラを超える極限環境で現れる新しい結晶構造や電子状態、機能性の探索に活用される。 概要 電気通信大学大学院情報理工学研究科基盤理工学専攻の池田暁彦准教授と理化学研究所放射光科学研究センタ

TOP ニュース NVIDIAら、接触しても貫通しない新しいコンタクトモデル「Offset Geometric Contact」発表! 布や糸の接触シミュレーションを貫通なし、アーティファクトなしで高速処理 2025/10/17 NVIDIAら、接触しても貫通しない新しいコンタクトモデル「Offset Geometric Contact」発表! 布や糸の接触シミュレーションを貫通なし、アーティファクトなしで高速処理AI アニメーション NVIDIAとユタ大学からなる研究チームは10月4日(土)、新しいコンタクトモデルに関する論文「Offset Geometric Contact(OGC)」を発表した。布や髪の毛のシミュレーションにおいて、オブジェクト同士が貫通しないことを保証しつつ、計算のオーバーヘッドを最小限に抑えることを目的とする。ソースコードはNewtonとGaiaの2種が公開され
1.超電導き電 直流電気鉄道には、車両に電気を送り届けるき電線の電気抵抗に起因する、回生失効や送電損失、電圧降下などの課題があります。これら課題の解決に向け、電気抵抗ゼロで送電が可能な超電導技術をき電線へ適用することを目指し、超電導き電システムの開発を進め、営業線における実証試験を実施しています。 2.超電導ケーブルの開発 鉄道システムに適合する超電導ケーブルの開発に取り組んでいます。超電導材料の評価結果をもとに超電導ケーブルを試作し(図1)、通電試験や課電試験などにより鉄道用途に必要な性能を有していることを確認しています。特に通電試験においては、最大で16 kAの通電容量を実現しました。 3.接続技術 運搬上の制約から、超電導ケーブルの1本あたりの長さは500 m程度となります。都市部の変電所間隔は数 kmであるため、導入の際は現場でこれを接続していく必要があります。そのため、鉄道現場に

〈関連リンク〉 ・坂口志文 免疫学フロンティア研究センター特任教授が共同記者会見を行いました(2025年10月6日) https://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/topics/2025/10/nobel_press_conference ・【報道機関の皆様へ】10月7日以降の個別取材の申込方法について(坂口志文先生 ノーベル生理学・医学賞受賞)(2025年10月6日) https://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/topics/2025/10/nobel_interview ・坂口志文先生が大阪大学本部事務機構棟を来訪しました(2025年10月8日) https://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/topics/2025/10/08003 ・大阪大学免疫学フロンティア研究センター https://www.ifrec.osak

マイクロソフトなどの研究チームが、AIを使って毒素の構造を変更しつつ致死的機能を維持する手法を発見し、DNA注文時の安全スクリーニングを回避できることを実証した。バイオテロ対策として運用されているシステムの脆弱性を発見したもので、すでにパッチが適用されたが、完全な防御は困難としている。 by Antonio Regalado2025.10.03 6 この記事の3つのポイント マイクロソフトがAIを使いDNA合成スクリーニング・システムを回避する脆弱性を発見したと発表 生成AIが新薬開発に活用される一方で有害分子も生成可能なデュアルユース性が問題となっている パッチ適用後も完全な対策は困難でありバイオセキュリティ強化が喫緊の課題となっている summarized by Claude 3 マイクロソフトのチームは、DNAの悪用を防ぐために使用されているバイオセキュリティ・システムに対する、人工

その『ラズ語トルコ語辞典』の著者でフランス在住の言語学者、小島剛一さん(78)の身には、刊行後も思いがけないことが次々と起きているという。

コクランレビューと「専門家」の乖離マスクの感染症予防効果を巡る議論は、科学的根拠と公衆衛生施策の間で揺れ動いている。ある著名な専門家のプレゼンテーションでは、マスクの有効性を強く主張していたが、この主張が科学的にどの程度裏付けられているのか、慎重な検証が必要である。コクランレビュー(Jefferson et al.,2023)は、マスクの感染症予防効果について、「効果があるともないとも断定できない」と結論づけている。この見解は、複数のランダム化比較試験(RCT)や観察研究を系統的に統合し、統計的に有意な効果が一貫して確認できなかったことを根拠としている。例えば、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するマスクの効果を検証した研究では、着用群と非着用群の間で感染率に明確な差が見られなかったケースが多い(Bundy et al., 2021)。コクランレビューは、
レールガンは、電気エネルギーを利用して弾丸を発射する将来砲。従来戦車砲の弾丸初速が1750m/sなのに対し、レールガンでは2500m/s以上の初速で発射できるのが特徴だ。電気エネルギーを利用することから、弾丸初速や威力、射程を調整できる他、弾丸サイズが小さいため探知や迎撃されにくい。装備庁では2023年に世界初のレールガンの洋上射撃試験を実施するなど、これまでもその成果を紹介していた。 関連記事 レールガンの“ちょっと先の姿”、防衛装備庁が公開 陸上での運用も検討中 幕張メッセで21日に開幕した「DSEI Japan」で、防衛装備庁が研究開発を進めている「レールガン」の模型を展示した。艦載型の他、陸上での運用も検討しているという。 自衛艦隊司令官が「レールガン」視察 試験艦「あすか」を訪問 海上自衛隊の第一線部隊「自衛艦隊」司令官の大町克士海将が4月9日に、防衛装備庁が開発中の「レールガン

「白いシャツの脇の下や襟が、いつの間にか黄色っぽく変色してしまう」 どんなに清潔に着ていても、洗っても落ちない黄ばみは、多くの人にとって気になる悩みとなっています。 これまで黄ばみ対策には、漂白剤やクリーニングといった方法が頼りでしたが、今回、日本の化学メーカーである旭化成の研究チームが新たな解決策を示しました。 彼らは、高輝度の青色LEDライトの光で衣類の黄ばみを落とせるという、画期的な方法を発表したのです。 この研究成果は、2025年8月1日付の『ACS Sustainable Chemistry & Engineering』誌に掲載されています。 Ugly yellow sweat stains may be no match forblue LED light https://newatlas.com/science/yellow-sweat-stains-blue-led-li

「熱ストレスは新しい問題ではない。今はより身近で、私たちの暮らしに関わる問題となっている」と語る。 猛暑が人体に与えかねないダメージと安全を確保する方法を理解するため、自らを実験室に閉じ込めてシミュレーションするのはケニー氏だけではない。世界中の科学者が同様に取り組んでおり、各国・地域の公衆衛生基準の見直しに貢献している。米ユナイテッド航空やドイツのスポーツ用品大手アディダスなどの企業は、製品を改良したり従業員の健康を守ったりする取り組みに成果を活用している。 熱波による年間の死者数は世界で約50万人に達すると、スイスの再保険会社スイス・リーは調査でまとめている。その数は、ハリケーンや地震、洪水による死者の合計を上回っているという。農業やエネルギー供給、労働生産性への影響は直接的に資産評価や企業業績を脅かす。 国際労働機関(ILO)が2019年に発表した報告書は、気温上昇が労働者の作業を鈍

メキシコのピエドラ・エラダ保護区で羽ばたくオオカバマダラ(Danaus plexippus)。この羽ばたきが、テキサスで竜巻を引き起こす一連の出来事の始まりとなるのだろうか?(Photograph by Jaime Rojo) 1961年、米マサチューセッツ工科大学(MIT)の気象学者エドワード・ローレンツは、気象予測プログラムに数値を入力していた。彼のモデルは12の変数に基づいており、そのうちの1つの値は「0.506127」だった。彼が再度モデルを走らせる際、その数値を「0.506」と入力し、コーヒーを飲みに部屋を出た。部屋に戻ると、このごくわずかな変更が劇的に異なる気象予測をもたらすことに彼は気付いた。 1972年の米国科学振興協会(AAAS)の講演で、ローレンツがカオスとそれが引き起こす極端な予測不可能性についての画期的なモデルを発表した際、ローレンツは次のような問いを投げかた。「ブ
研究者たちは、ボットのキャラクターをアメリカの代表的な選挙調査「アメリカ国民選挙研究(American National Election Studies)」のデータをもとに作ったと述べている。これによって各ボットは、年齢、性別、収入、学歴、支持政党、政治的考え方、宗教、個人的な興味など現実の世界の分布を反映したキャラクターになっていた。 さらに研究者たちは、この実験をメタ(Meta)の言語モデルLlama-3.2-8Bと中国のAI企業DeepSeekの言語モデルR1を使って再現したところ、同じような傾向が見られたとしている。 この研究はアムステルダム大学で計算社会科学を専門とする助教のペッター・トーンベルグ(Petter Törnberg)と、同大学の研究エンジニア、マイク・ラルーイ(Maik Larooij)が主導した。 研究者やOpenAI、メタ、DeepSeek各社は、Busine

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マウスによる実験でリチウムが人間の脳の健康に一定の役割を果たす可能性が示唆された/Tek Image/Science Photo Library RF/Getty Images (CNN) ほぼ10年がかりの大規模な調査の中で、ハーバード大学医科大学院の研究者らがアルツハイマー病と脳の老化に関する多くの謎を解く可能性のある一つの鍵を発見したと主張している。その鍵とはごく平凡な金属、リチウムだ。 リチウムと言えば、医療の世界では気分安定剤として非常によく知られる。双極性障害やうつ病の患者がこれを服用する。米食品医薬品局(FDA)がリチウムを承認したのは1970年だが、医師らはそれよりも100年近く前から気分障害の治療に使用していた。 今回、研究者らは初めて微量のリチウムが体内に自然と存在することを明らかにした。細胞が正常に機能するにはリチウムが必要で、その点ではビタミンCや鉄分に非常に近い。

オスの蚊の聴覚を錯乱し、メスと出合えなくすることで繁殖を防ぐ仕組みを見つけたと、上川内あづさ名古屋大教授(神経科学)らが発表した。この仕組みを応用すれば、殺虫剤を使わずに蚊が媒介する感染症を撲滅できると期待されるという。 【図解】蚊はヒトの何を感知して近づいてくるのか 蚊はさまざまな病気を媒介するため、主に熱帯地域で防除対策が急務になっている。地球温暖化で生息域が拡大する中、殺虫剤に耐性を持つ蚊も出現している。 研究チームは、デング熱やジカ熱などを媒介するネッタイシマカのオスの触角に着目した。オスは触角を揺らし、メスの羽音の周波数と一致させることで位置を把握し、交尾に成功することが知られている。しかし触角を揺らす仕組みは分かっていなかった。 触角にあって耳の役割をする聴覚器を詳細に調べたところ、「オクトパミン」という神経伝達物質が聴覚器に入り、揺れを制御していることが判明。これを人為的に除

日本の東京大学で行われた研究によって、女性が排卵期に発する体臭の中に、男性の心理や生理にポジティブな影響を与える特別な3つの成分が含まれていることが明らかになりました。 研究では、女性の体から自然に放たれるこの“香り”が、男性のストレスを和らげるだけでなく、女性への印象までも良くすることが証明されています。 この成分を上手く化粧品や香水に組み込み目当ての男性に届けることができれば、人間関係にプラスの影響を与えることができるでしょう。 この“見えないメッセージ”ともいえる香りは、どのようにして私たちの心と体に影響を与えているのでしょうか? 研究内容の詳細は2025年7月28日に『iScience』にて発表されました。

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