本当は文法に適っていませんが、 現代口語日本語の欠陥の筆頭格で、 です・ます体の中で形容詞を正しく使うことができないのです。 「です」は「だ」の丁寧な形ですから、 「日本語です」<「日本語だ」 「穏やかです」<「穏やかだ」 は正しく、 「危ないです」<「危ないだ」 は誤りなのです。 文語では形容詞の活用の不便さを補うために「カリ活用」が作られ、 「高からず」「高かりき」「高かるべし」「高かれ」 などの表現が可能になりました。 明治期に口語が確立する際にカリ活用が十全に継承されず、 わずかに未然形「高かろ-う」、連用形促音便「高かっ-た」が受け継がれるのみにとどまったのです。 「高かります」が無理なら、せめて一段階さかのぼって「高くあります」と言えば、文法に適うのです。 打ち消しの「高くありません」は共通語として使えるのに、「高くあります」が軍隊言葉か方言のようになってしまったのは痛恨の極み

口語日本語の欠陥です。 過去形に限らず、【です・ます体の中で形容詞はまともに使えない】のです。 「危ないですから…」は「危険ですから…」と言い換えられますが、形容動詞しか使えないとは困ったことです。 文語で、形容詞の活用が不自由なので、動詞並みに助動詞を附けたりできるようにするために、「カリ活用」というものが作られました。 「~く・あり」→「~かり」 これによって「高からむ」「高からしむ」「高かりき」「高かるべし」「高かれ」 のように言えるようになったのですが、口語が確立するときに、このカリ活用を十全に継承しなかったため、「高かろう」(未然形)、「高かった」(連用形促音便)の二形しかありません。 「高かります」が無い物ねだりなら、一つさかのぼって「高くあります」と言えばよかったのですが、今では軍隊言葉か方言と見なされるでしょう。 打ち消しの「高くありません」は共通語として使えるのに、残念な

>「痛かったです」は正しい日本語でしょうか? ――正しいです。 (「←これも何かひっかかりませんか? “です”がくっつくことに不自然さを感じる向きは、“です”を省いて、「正しい。」と言い切るべきでしょうか? 何か高慢な印象を与えるようで、これまた何か好ましくないところがありはしないでしょうか?) ガチガチな、国語原理主義者とでもよばれるべきような人は、 「痛(いと)うございました」という言い方こそが正しい、と主張すると思います。しかしこの言い方はもう、我々現代人の感覚に沿ったものとは言えないでしょう。 「痛うございました」――こんな言い方をしたら、失笑を買ってしまったり、何か狙うところがあって意図的に擬古的な物言いをしているのだと思われてしまったり、悪いことには、「仰々しい言い方をしやがって、こっちのことを馬鹿にしてやがるのか?」という思いを起こさせてしまうのではないでしょうか? 言葉とは

http://d.hatena.ne.jp/kanimaster/ 「危ないですから」に違和感があるのは「形容詞+です」の問題ではなくて、「ですから」の使い方ではあるまいか。 「あなたは美しいですから、好きです」 「犬は人間よりずっと寿命が短いですから、かわいがってあげないと」 いずれも違和感がある。日本語を学んだ韓国人が、よくこの「ですから」をおかしな風に使う。 「あなたももう係長なんですから、しっかりして下さいな」 これだとおかしくない。だがこれは形容詞ではない。 「寿命が短いんですから…」 とすると、ぐっと違和感が減る。というか、これで正しい。「ん」が入っただけである。かといって「危ないんですから」とやっても余計変になるだけだ。 「危険」を使わず「危ない」を使って自然にするには、どうするか。 「危ないですので」にしたらどうか。かなり自然になるのではないか。 「私は貧しいですから、かけ
『危ないですから、白線の後ろへお下がりください。』ホームで電車を待っていると、こんなアナウンスが聞こえますよね。「危ないです」「うれしいです」など、「形容詞+丁寧語“です”」という表現に、違和感がある方も多いのではないでしょうか。本来、形容詞は名詞に付き、動詞や形容詞などにはつかないとされ、昔はこのような言い方は間違いとされていました。形容詞を丁寧に言うときは、後ろに「ございます」を付けて、「危のうございます」「うれしゅうございます」と言ったのです。しかし、丁寧すぎる感じがしますよね。そこで「うれしいです」などの言い方は、明治・大正の頃から特に話し言葉の中で、だんだん一般的になっていきました。明治の小説家尾崎紅葉の作品中にも、【面白いですよ】【宜(よろ)しいですか】などと使われています。しかし、話し言葉として使われていたものの、戦後しばらくは用法としては間違い、とされていました。その後、昭
「形容詞 + です」 は誤用ではない 変な日本語(1) 「危ないですから」-九十九式 電車に乗っていると、ホームでこんなアナウンスがよく流れてくる。 「3番線に電車がまいります。危ないですから、黄色い線の内側にお下がりください」 僕はこれを聞くたびに、強烈な違和感を覚える。電車には毎日乗るので、この襲い来る違和感と戦うだけで会社に着く頃にはヘトヘトになってしまう。 言うまでもなく、「危ない」という形容詞に直接「です」を付けるのは誤用だ。 変な日本語(1) 「危ないですから」-九十九式 「危ないです」 のように、「形容詞 + です」 という表現は、文法的に間違った用法ではない。上記リンク先の主張の根拠として、以下の MSN相談箱の回答欄が引用されているが、これに至ってははっきり 《間違い》 といって良いだろう。 昭和27年の国語審議会で「形容詞+です」表現を「許容する」としたときから、日本
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