【パリ=板東和正】欧州で移民・難民への対応を厳格化させる動きが強まっている。中東情勢の緊迫化でパレスチナからの移民流入が予想される中、欧州連合(EU)は域内への受け入れを規制する新たな制度案で大筋合意。移民排斥を掲げる右派政党が躍進する加盟国も独自の移民政策を取り始めた。移民・難民に比較的寛容な姿勢を示してきた欧州諸国は転換を迫られている。 「われわれはついに移民問題を解決しつつある」 EU欧州委員会のシナス副委員長は20日、EUの主要機関が同日に大筋で合意した移民・難民対策の新制度案に自信を見せた。 新制度案では、受け入れを判断する審査の厳格化や強制送還の迅速化などが盛り込まれた。移民・難民は加盟国領域への入国を容易に許可されず、身分証明書の確認や指紋採取などの審査を国境付近で最長7日間受ける必要がある。亡命資格がないと判断されれば、加盟国への入国が認められず安全な第三国に強制送還される

【クラクフ時事】ウクライナの隣国ポーランドのモラウィエツキ首相は15日、チェコ、スロベニア両国の首相と共に、ウクライナの首都キエフを同日訪問することを明らかにした。 【図解】地図で見るウクライナ情勢 ゼレンスキー大統領らと会談し、「欧州連合(EU)全体としてのウクライナの主権と独立への明快な支援」を伝達すると強調した。3カ国は北大西洋条約機構(NATO)にも加盟している。ロシアが2月24日にウクライナへ侵攻後、欧州の首脳級がキエフを訪れるのは初めてとみられる。ロイター通信によると、3首相は15日午前(日本時間午後)、列車でウクライナに入った。モラウィエツキ氏は、フェイスブックで「世界にとってこのような重要な時に、歴史がつくられている場所にいるのはわれわれの義務だ」と強調した。

(CNN) ルクセンブルク政府は22日に声明を出し、大麻の栽培と使用を合法化する方針を明らかにした。実現すれば欧州諸国で最初の事例となる。 新たな法制度の下、ルクセンブルクの18歳以上の成人は大麻の使用及び1世帯に付き苗4本までを栽培することが認められる。大麻の生産と消費が完全に合法化されるのは欧州で初めて。 これに伴い、大麻所持の罰金も大幅に減額される見通し。3グラム以下の所持に対しては現行の291~2910ドル(約3万3000~33万円)から29~581ドルまで下がるとみられる。 公衆の場での大麻の使用は引き続き違法だが、種子の取引は合法となる。その際大麻の量や精神活性成分のTHC(テトラヒドロカンナビノール)の水準に上限は設定されない。 今回の政策変更は、麻薬関連犯罪や闇市場での麻薬取引の取り締まりを目指す政府による取り組みの一環。現在違法の大麻市場に対し、政府が規制をかけられるよう


英国のEU(欧州連合)離脱を問う選挙戦が終盤を迎えようとする中、6月16日、野党労働党の新人女性議員が白昼、地元で銃撃を受けた上に刺され、死亡するという事件が起きた。 容疑者は50代の白人の男で、目撃証言によれば「ブリテン・ファースト!」と叫びながら議員を襲撃したとされている。 「ブリテン・ファースト」とは反移民、反イスラムを掲げる英国の極右政党の名前とも同じであり、これが団体名を指したものなのか、言葉の通り“英国至上主義”を示したものなのか、本稿執筆現在(17日午後)、犯行に至った動機も含め、確認されていない。一部報道によれば、容疑者が精神的な疾患を持っていたとも、また、米国の白人至上主義の過激派団体より、銃の作り方を取り寄せたとも言われている。 犠牲になったコックス氏は人道支援を続けてきた 犠牲となったのは、労働党議員のジョー・コックス氏(41)。国会議員になったのは去年5月で、政治家

十六世紀初頭から十七世紀末にかけて、神聖ローマ帝国=ハプスブルク家は強大なオスマン帝国の侵攻を撃退し続けた。フランスのように絶対主義体制の構築ができたわけでも、イギリスのように四方を海に守られていたわけでもなく、宗教戦争と度重なる国際戦争で疲弊し分裂した神聖ローマ帝国に、なぜオスマン帝国からの防衛が可能であったのか。その大きな要因として本書は、ハプスブルク家における実証主義的政治の誕生を挙げている。 『本書のテーマは単純で、オスマン帝国から国を守るという極限状況がハプスブルクに強いた、理想を追わず現実を直視するという心性が、十六世紀的な、世界を客観的、数量的に把握し分析するという技術と出会い、そこに強力な、説得力のある実証主義政治が生まれたというものである。脱魔術化しているという点において、この政治はすぐれて近代的な政治である。』(P229~230) この分析がとても面白い。もちろん、みん

ベルギーで、先月発足した新政権が示している財政緊縮策に反対する10万人規模のデモが行われ、一部が暴徒化して警官隊と衝突するなど混乱が拡大しました。 ベルギーでは先月、ミシェル首相による新しい連立政権が発足し、年金の受給年齢の引き上げや公共サービスに関する予算の削減をはじめとした財政緊縮策を打ち出しています。 これに対して、労働組合が、労働者の生活を圧迫するなどとして反発し、6日、首都ブリュッセルの中心部で10万人規模のデモが行われました。 デモの大部分は平穏に行われていましたが、参加者の一部が警官隊に対して発煙筒を投げたり車に火を放ったりして暴徒化し、警官隊が放水車や催涙ガスで応酬するなど混乱が拡大しました。 現地の報道によりますと、これまでにおよそ50人がけがをし、30人が拘束されたということです。 ベルギーでは、高止まりしている債務残高の削減が課題とされているため、新政権は緊縮策が必要
オランダからの報道によると、同国のウィレム・アレクサンダー国王は17日、2014年の政府予算案提出に伴って議会で演説し、財政難により「20世紀後半の福祉国家は持続不可能となっている」と訴えた。 演説内容は内閣が作成しており、実際にはルッテ首相の政権による国民へのメッセージ。14年予算は財政赤字削減のため60億ユーロ(約8000億円)の追加緊縮策を余儀なくされており、社会保障などが削られる見通し。 国王は「福祉国家はゆっくりと、しかし確実に『参加社会』へ変化している。可能な者は自分や周りの人々の生活の責任を担うことが求められている」と語った。 債務危機に苦しんだ欧州経済には最近明るい兆しも見えるが、2008年の金融危機で住宅バブルが崩壊したオランダは、政府の財政緊縮も響いて回復が遅れている。(共同)
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スペイン南部アンダルシア州の銀行で、ゴルディーヨ村長らの指揮で抗議の座り込みを行う人々(今年8月)=ロイター 債務危機が深刻なスペインで、ラホイ政権の緊縮政策に対する地方の反発が強まっている。 南部アンダルシア州では、住民の先頭に立って略奪を指揮する村長まで現れた。 州都セビリアから100キロ。人口約3000のマリナレダはオリーブ畑の真ん中にある。フアンマヌエル・ゴルディーヨ村長(60)は8月、失業者ら十数人を率いて州内のスーパーを襲撃し、略奪したコメや缶詰をセビリアで貧困家庭に配った。 この事件について村長は「悲惨な現状を告発するための非常手段だった」と強調し、「不動産バブルに踊った銀行のツケを庶民が払わされているのだ」と訴えた。スペインの失業率は欧州連合(EU)で最悪の25%だが、アンダルシアでは実に34%に達する。 村長は事件で全国的な注目を集め、貴族から奪った物を貧者に分け与えた
ユーロ圏が存続可能か否かは、意見が分かれるところだ。しかし、ユーロ圏の崩壊が不可避だとすればどうだろう。どのような措置を講じても、ユーロ圏の崩壊を先延ばしするだけに終わるなら。もしそうなら、不可避の結末を先送りすることは、単に、結末をはるかに悲惨なものにするだけだろう。ドイツは以下の認識を強めている。ユーロ圏周辺国は、経済成長や競争力を回復し、債務を持続可能な水準にまで引き下げるために、様々な調整を強いられている。その調整を、債務の再編やユーロ圏からの離脱(大幅に価値を切り下げたうえで、自国通貨を再導入する)ではなく、財政緊縮策と内的減価(人件費の削減)によって達成しようとするならば、そのコストは数兆ユーロに上る公算が極めて大きい。海外投資家のみならず国内投資家までが資金を逃避させようと急ぐ状況において、資金の流れを止めないためには、公的資金を十分に供給する必要がある。投資家がユーロ圏

【ベルリン=三好範英】ベルギー在住の世界的バイオリニスト、堀米ゆず子さん(54)が、所有するバイオリンの名器ガルネリをドイツ・フランクフルト国際空港税関で押収されていたことが分かった。 フランクフルト空港税関報道官などによると、堀米さんは、16日に乗り継ぎのため東京から同空港に到着した際、無申告の場合に通過する緑色の表示の出口から出ようとした。 その際、手荷物のケースに入れたバイオリンが検査の対象となり、輸入関税をこれまでに払ったことを示す証明書や、物品の由来を示す書類などを所持していなかったため、押収の対象となったという。 税関報道官は、「関税を確実に払ってもらうためと、脱税の可能性もあり証拠品としての押収」と説明している。 現在、審査中だが、堀米さんはバイオリンの評価額100万ユーロ(約1億円)の19%に当たる19万ユーロ(約1900万円)の関税の支払いを求められているという。ただ税関
堀米ゆず子さんと今回押収された名器ガルネリ ベルギー在住の世界的バイオリニスト堀米ゆず子さん(54)が独フランクフルト空港の税関で、手荷物として持っていたバイオリンの名器「ガルネリ」に密輸の疑いをかけられ押収されていたことがわかった。高額の輸入税支払いを求められている堀米さんは「これまで何の問題もなかったのに」と困惑し、愛器の一刻も早い返還を訴えている。 堀米さんによると、東京からベルギーに帰国する際に乗り換えたフランクフルト空港で16日、バイオリンを押収され、26日までに輸入税として19万ユーロ(約1900万円)を支払うよう求められている。さらに脱税の疑いもかけられている。堀米さんは正当な所有などを証明する書類を提出し、返還を求めているが、交渉は難航しているという。 押収されたガルネリは1986年に堀米さんが日本で購入したという。ガルネリはストラディバリウス、アマティと並ぶ三大名器
【ブリュッセル=瀬能繁】欧州連合(EU)は30日夜(日本時間31日未明)の首脳会議で、加盟25カ国が財政規律強化のための新条約を制定することで合意した。焦点のギリシャの債務削減では、週内にギリシャ政府と民間債権者代表との交渉を決着させるべきだとの見解で一致。対米自由貿易協定(FTA)締結を検討することなどを盛り込んだ雇用・経済成長戦略の声明も発表した。EU加盟27カ国のうち新条約に参加するのは

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