いつも読書の参考にさせていただいているホリィ・センさんのアカウントに、ゆうべ、以下のようなメンションがあった。それを読み、勝手なことを書いてみたくなった。 令和人文主義者全体それぞれの人たちはあまり分からないが、少なくとも三宅さんの言う「読書」はけっこうラディカルなものを志向しているように見えるが— ホリィセン放言取り急ぎ (@noisysen) 2025年12月1日読書をすることで一人になれるだとか半身になれるだとか言っているのって、今ある社会秩序を揺るがそうとしてはいるよね— ホリィセン放言取り急ぎ (@noisysen) 2025年12月1日 ホリィ・センさんのこのメンションは、最近一部で話題になっている「令和人文主義」なる語彙に関連したものらしい。私は、この「令和人文主義」なる語彙についてよくわからない。「令和人文主義の解説」なるものを読んでも理解した気持ちにならなかった。ただ、

✑ 川添 愛 この書評の依頼が来たとき、私は多数の締切に追われていた。とても引き受けられる状態ではなかったが、引き受けざるを得なかった。だって、あの島本和彦先生が「締切」について書いた本だ。私は熱血漫画家・炎尾燃を主人公とする『吼えろペン』シリーズに多大な影響を受け、フリーでやっていくエネルギーをもらってきた。どんな状況であっても引き受けるし、むしろ締切に追い立てられている今こそ引き受けるべきではないかっ! こんなふうに、炎尾燃よろしく瞳に炎を宿した状態で担当者に「やります!!!」と返事をしたのだった。 実際、本書から得られたパワーは計り知れず、おかげで他の仕事は超スピードで片付いた。いいタイミングで読めたのは幸運だったが、本書の書評を書く段階になって非常に困った。 というのも、読みながら取っていた大量のメモがほとんど役に立たないのだ。「そうか!」「なるほど‼」「さっそくやります!!!」の

超重要追記 反響受けネット公開だって 前編 gendai.media 後編 gendai.media もう、本当にくらくらするようなニュースだった。 荒俣宏氏が蔵書を処分週刊現代2025年10月27日号。字を高齢者向けに大きくしたら内容も高齢者向けになって読むところがねえ、とさんざん悪口言ってきて、実際そうだと思うんだが、まれにそんな高齢者向け記事でも重要なものはある。 それがこれだ 週刊 現代 (2025年10月27日号) 講談社Amazon ※余談 この号の「カンボジア特殊詐欺集団にインタビュー」も話題。この号は神回? なんかこの週の週刊現代、カンボジア特殊詐欺、荒俣宏の蔵書処分、高齢者向けスマホの使い方と話題の記事の多い「神回」なんだな。 “週刊現代のカンボジア特殊詐欺グループ日本人リーダーの独占取材が赤裸々で興味深い『東北はカネが無く、関西は顧客の態度が悪くて…” https://

作家で妖怪学者の荒俣宏さん(78歳)は、日本有数の奇書の蒐集家としても知られる。『帝都物語』などのヒット作を世に出しながら、世界中の幻想文学の翻訳を手がけ、『トリビアの泉』『出没!アド街ック天国』などのテレビ番組では、博識な解説役として活躍してきた。 今年7月に2万冊もの蔵書の大半を処分して、戸建てからマンションへと引っ越した荒俣氏。半生をかけて蒐集してきたコレクションを手放したことで、肉体的、そして精神的な「死」を見つめているという。 前編記事『約2万冊の大半が「ゴミ」に…知の怪人・荒俣宏が蔵書を処分して感じたこと』より続く。 撮影:岡田康且 「本を持っていることがハンデになる」僕の幻想文学の師匠でもある作家・紀田順一郎先生はかつて、「本を持っていることがハンデになる」と言っていましたが、本というものは、重いし場所を取るし、とにかく厄介な財産なんです。19世紀の稀覯本なんてとんでもなく大
いまの10代には、かつて駅前の一等地に書店が必ず存在していたことも、駅の売店に雑誌だけでなく、文庫や、文庫よりも一回り大きい新書サイズの小説(ノベルス) やコミックスが並べられていたことも、多くの中高生がマンガ雑誌やファッション誌を書店やコンビニで買って読んでいたことも、想像が付かないだろう。 かつて書店は市街地や商店街、学校近くやオフィス街のあちこちにある「ふらっと寄る」「雑誌の発売日に必ず行く」場所だった。1985年に大阪の書店組合が採ったアンケートでは、20代の4人に1人以上が「毎日」行くと答えていた (「本屋に来ている人に聞いている」点は割り引く必要はあるものの)。いまでは「本好きが、わざわざ行く」場所になっている。 戦後の新刊書店のうつりかわりをまとめた新書は、どうも存在しないようだ。書店の危機が叫ばれ、数が減りつづけているのに、どんな道をたどってきたのか、手軽に知る手段がない。

文庫本が売れない。というより、文庫本も売れない。出版科学研究所によると、2014年以降、毎年5~6%の販売減が続いていて、8574点だった文庫新刊が22年には6484点と25%も減った。売れないから出版点数を絞る。点数が減れば販売部数も減り、さらに点数を絞るというという悪循環になっている。 スマホに負けてしまう 文庫本の人気は「安くてポケットに入るコンパクトさ」だったが、いまや安くもコンパクトでもなくなった。2022年の出回り平均価格は711円で、消費税込みで800円近い。10年間で86円、約14%上がった。 価格が上がっているのは、用紙代、印刷代、配送費などのコストが上がっているからで、1冊1000円を超えるものも珍しくない。読書家からは、「ハードカバーから文庫落ちを待って買っていたのに、最近はたいして安くならないので意味がありません」という声が上がる。 コンパクトでもなくなった。ど

話題の「反ワク本」に捏造疑惑が持ち上がっている。 問題の書籍は、今年9月18日に出版された「私たちは売りたくない! “危ないワクチン”販売を命じられた製薬会社現役社員の慟哭」(方丈社)。出版元によると、発行部数は16万部、Amazon総合ランキング1位、12月中旬現在で7刷というヒット作だ。 タイトルにある製薬会社とは、明治ホールディングス傘下のMeiji Seikaファルマ。昨年11月、世界に先駆けて新型コロナウイルス対応の次世代ワクチン「コスタイベ」(通称レプリコンワクチン)の製造販売承認を厚労省から受けた企業である。 Meiji Seikaファルマでは、若手社員が3年前に別のワクチンを接種した後に亡くなった。「それなのに新しいワクチンを売るのか」として、亡くなったKさんの名を冠した編集グループ「チームK」が社内有志で結成され、社員たちの反発があるとの触れ込みで出版された本が「私たちは

【追記】 みなさん、情報提供ありがとう!本当にありがとう!! 「新・世界の怪獣」だぁ 何が決め手って 第六話 魔神対怪獣 リオのカーニバル 怪獣、リオにあらわる 壮烈!! 魔神対怪獣 このリオのカーニバルでピガシャーーンって感じで電流走った 記憶自体は、この辺の書籍群の複合かも知れないけれど 「新・世界の怪獣」は絶対に読んだと断言できる すっきりした nejipicoさん、マジ感謝です 【追記ここまで】 今から40年前に学校の図書室で読んだ怪獣の本がすごい怖かったんだけど 調べてみてもピンとくる書籍がないんだよね 図鑑みたいなのじゃなくて、物語になってる絵本みたいな奴 もう朧気で「怖かった」という強烈な記憶しか残ってなくて とにかく絶望的な話だったんだ 近代兵器は全然効果がなくて 水爆でも倒せないで人々がただ殺されていく ウルトラマンとか超越兵器とか存在しない、滅ぼされるだけの世界 あれ

ロビン・ダンバーは、彼が提唱した「ダンバー数」とともに、その名が広く知られている研究者である。ダンバー数とは、ヒトが安定的に社会的関係を築ける人数のことであり、具体的には約150と見積もられている。ダンバーは、霊長類各種の脳の大きさ(とくに新皮質の大きさ)と集団サイズの間に相関関係があることを見てとり、ヒトの平均的な集団サイズとしてその数をはじき出したのであった。 さて、そんなダンバーが本書で新たな課題として取り組むのが、「宗教の起源」である。人類史において、宗教はどのようにして生まれ、どのように拡大を遂げていったのか。宗教に関する広範な知識に加えて、専門の人類学や心理学の知見も駆使しながら、ダンバーはその大きな謎に迫っていく。 ダンバーも言及しているように、現生人類の歴史のなかで、宗教は個人や社会に対していくつかの利益をもたらしてきたと考えられる。その代表的なものを5つ挙げるとすれば、(
世界最大級の電子書籍データベース「Z-Library」が運営者の逮捕・起訴など一連の法的措置を受けたことに対抗し、非営利のオンラインシャドウライブラリメタサーチエンジンとして作られたのが「Anna'sArchive」です。Anna'sArchiveが作られた当初は「世界中の書籍の約5%を保存している」と銘打たれていましたが、より広く世界中のあらゆる書籍のコピーを保存するために、世界最大の図書館カタログであるWorldCatから情報を抜き出していることが明らかになっています。 1.3B Worldcat scrape & data science mini-competition - Anna’sBlog https://annas-blog.org/worldcat-scrape.html Anna'sArchive Scraped WorldCat to Help Preserv

ネタバレ注意! 好きなところたった一つの原理から出てくる結論を三部作の最後まで貫いているこの物語の基本的な原理は次の通りだ。「宇宙の資源は有限である。しかしすべての文明は成長し・生き残りたい。よって、自分が生き残るためには相手を皆殺しにしていい。さもなくば相手に殺される」。そこから出てくる結論は「相手の位置がわかったら即座に抹殺するのが最適解」。「相手と対等の立場に立って交渉するには、いつでも相手の文明の座標を全宇宙に晒す装置を作ればいい」。 これが適用されるのは地球人対エイリアン・三体人だけではない。宇宙戦争ののち、孤立した地球人の宇宙船同士も相互不信に陥り、突然殺し合いを始める。この原理原則に例外はない。 どうしても攻撃したくなければ、相手の脅威にならないと示すため、限定された空間の中に引きこもるしかない。 絶望的な世界観エイリアンのたった一つの水滴という兵器に、地球の最強の兵器であっ

リバタリアンが社会実験してみた町の話:自由至上主義者のユートピアは実現できたのか 作者:マシュー・ホンゴルツ・ヘトリング原書房Amazon はじめに どのように人々は集まってきたのか? 自由な町にヤバいやつらが集まってくる。 リバタリアンらは町を良い方向に変えたのか? おわりに はじめに 他者の身体や私的財産を侵害しない限り、各人が望むすべての行動は自由であると主張する、リバタリアンと呼ばれる人たちがいる。すべてを自由にすべきと考える原理的な人から、条件的に制約を認める人まで無数の思想的内実があるわけだが、そうした思想を持つ人々にとっては多くの国家・地域は制約だらけにみえるだろう。 自分たちの思想を社会に反映させるためには、民主主義の場合にはリバタリアン的思想を持つ候補者に票を投じたり、自分自身が立候補して国の方針を地道に変えていかなければいけないわけだが、それは当然ながらなかなかに大変な

週刊文春や新潮は高齢者向けだし、 SPA!とかAERAとかは中年男向けぽいけど荒んでるから読みたくないし、 フライデーとかフラッシュとかのグラビア系は興味ないし、 LEONとかのファッション誌はオヤジすぎてついていけないし、 読めるのはGetNaviとか家電批評とかガジェット系くらいか? あとはファミ通とかバイクとか趣味に特化した雑誌? 女性は多いよなファッション誌はアラフォー用の雑誌がストーリーとかクラッシーとか複数あるし、レシピ関係はサラダクラブとかクロワッサンとか複数あるし、 家事・グッズ関係はLDKとかがあるし、 いわゆる女性週刊誌も女性自身とかセブンとか多いし、 ダ・ヴィンチもなんか女性向けみたいになってるし、 女性は読む雑誌多いよな あ、でも東洋経済とかプレジデントとかは中年男向けか あーやっぱりああいうのみんな読んでるのか? 俺はこれ系はネット記事しか読まないや もしかし

岩崎ヒロマサさんはこの本に問題がありすぎるので逐一ツッコミを行い、記事にもまとめてくれているので興味がある人はこちらを参照してください

リンクnote(ノート) 『ゲームの歴史 1〜3』 / 岩崎夏海, 稲田豊史 (残念な本と残念な著者の話)|keigo|note 「コンピューターゲームの60年史を完全網羅!!」という本。早速読んでみた。しかし個人的にはいろいろと満足し難い内容であった。以下、ツイッターに投稿した感想。(3巻はまだ感想を書いていない) 岩崎夏海・稲田豊史『ゲームの歴史1』 著者の独自ゲーム史観に基づくゲームの史考察。ハッキングをキーワードに論を展開しているが、データなく結論に結びつけるのは納得しづらい。ポン、ファミコン、ドラクエという展開もどちらかと言えば独自路線というよりありきたり。続巻も読んで見る#読書垢 pic.twitter.com/jxEz 39 users 1 岩崎啓眞@スマホゲーム屋+α @snapwithゲーム屋さん。連続ツイート多し。趣味はゲーム史、特にハドソンとファルコムなのだけど、

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