今日は日曜なので10時半に起きた。遅い朝食を取ろうと炊飯器を開けようとすると、スイッチが開かない。 私が「おーい、」と言いながら蓋のところを叩くと、炊飯器は伸びをしたように一度体を震わせて、ボコりと蓋を開けた。 「もう昼前なのに寝ぼけてんのかね」 私がそう言いながらしゃもじでご飯をよそっていると、炊飯器は寝起きのだるそうな声をしながら、 「買い主がものぐさだと家電もそうなるんですよ、私はあなたに似たんです。」 と言ったので、少し強めに蓋を閉めた。 「昼にもごはん食べるから、ちゃんと保温しといてよ。昼寝しないでよ。」 そう言い返したが、返事はなかった。 居間で朝食を食べながら、家電について考えた。 最近、うちの家電たちが私に冷たいのはおそらく気のせいではない。 原因は分かっている。 この前、酔って帰ってきたときに、うっかり一晩じゅう冷蔵庫の扉を半開きにしていたことがあり、中の食べ物を半分駄目

今年の7月、恋人が死んだ。 まぁその話は一応ここでは主題ではない。いきなりこんな入り方をされちゃぁそっちの話が気になって仕方ないだろうけれど、詳細は語らないでおく。ちょっとあまりにもプライベートな話になっちゃうからね。 わたしは生きている。なんだかんだ。後追いを考えなかったと言えば嘘になるし、昨晩は体調が悪すぎてクラクラの頭で大泣きしながら、「はやく迎えに来て」と声に出して恋人の名を呼んだりもした。元々不眠気味ではあったけれど、いよいよお薬がなければねむれない身体にもなってしまった。 それでもなぜか、生きている。「わたしなんで生きてるんだろう」って、小学生みたいに単純で純粋な問いの暫定解を、とりあえずこの文章ではつらつらと書いていきたいと思う。 * 「死ぬのがこわいから」。そんなのはわかりきっている。わたしは死ぬのがこわい。恋人は、おそらくさほどそうではなかった。わたしは痛いのも嫌だし、苦

2月26日(月) 朝起こしてもらうと、もう7時半になっていた。飛行機が飛ぶの、9時15分なのに! 朝ごはんをかきこんで歯を磨いて荷物をまとめる。名残惜しむ暇もない。 お母さんが車で送ってくれることになって、わたしとお母さんが先に車に乗りこむ。恋人さんだけお父さんに呼び止められて、お父さんは恋人さんに戸籍謄本を渡して、何かを言いながら恋人さんの手を強く握っていた。 恋人さんも車に乗り、お父さんに手を振って見えなくなってから「お父さん、何か言ってた?」と聞くと、ののかをよろしくねと言ってたよ、と言った。お父さんとお母さんとおじいちゃんとおばあちゃんの名前が入った戸籍謄本を見る。何というか、結婚をするんだなぁと思った。 車の中でも、お母さんは何度も何度も、本当によかったと言っていて、お母さんの本当によかったはもう何度も聞いたから、本当によかったと思っているにしてもあんまり安売りしないでほしいと思

こんにちは、山口祐加です。noteやtwitterで、「あの店がおいしい! この店に行きたい!」と書いていると「毎日外食してるの??」と聞かれることが多いのですが、そんなわけありませんよ!! 毎日外食だったら破産しますし、そもそも胃が疲れるのでやりたくありません。 外食は大好きですが、料理も大好きなのです。料理を始めたのは7歳の頃。共働きで多忙な母が「娘に夕飯を作らせたらいいのでは?」と思いつき(もはやライフハック)、「ゆかちゃんが夜ご飯作らないと、今晩ごはんないの。作れる?」と優しい脅しを受けて作り始めたのがきっかけです。 おかげで一人前に料理が作れるようになったので、母にはとても感謝しています。 そんなきっかけからどんどん食の世界にのめりこんで、今ではすきあらばごはんのことばかり考えています。 最近の興味は、もっぱら「若い人たちが日々何を食べているのか」で、私と同世代に話を聞いてみ

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