昔から「銭湯」は、その土地の人々の暮らしを支え、コミュニティの中心にあるものでした。家庭のお風呂が当たり前になった現代では徐々にその数を減らしているものの、家族代々受け継がれてきた銭湯は、今も私たちの暮らしに彩りを添えてくれる存在です。 番台から見守ってきた街と人々の生活に迫る連載、【まちと銭湯】をお届けします。 東京の今が集まる街・渋谷。近年はヒカリエのオープンに始まり、東急東横線のホーム移設、渋谷ストリームや渋谷スクランブルスクエア、ミヤシタパークなど、続々と新たな商業スポットが誕生し、その変化の勢いはこれまで以上に加速しています。 しかし、その歴史を振り返ってみると、渋谷が今のようなにぎわいを見せ始めたのはここ30年から40年ほどのこと。70年代以降に若者向けの施設が誕生するまで、渋谷駅は郊外のターミナル駅のような存在に過ぎなかったそうです。 そんな当時の渋谷の空気感を、今もほんのり

かつて人類は、すべてのものを焼き尽くし、ときには人の命さえ奪う火を、おそれた。 しかし、その恐怖心を乗り越え、火を道具として使い、人類は飛躍的に文明を発展させた。 そして、人類は銭湯でよくみかける「でんき風呂」もおそれている。 摩擦で容易に帯電し、ときにはめっちゃ痛い放電を発生させる電気が、お湯の中を流れていると考えると、こんなにおそろしいことはない。 しかし、こわがってばかりいては、人類に進歩はない。でんき風呂に入ることが、人類の文明を発展させる一歩となるかもしれないし、ならないかもしれない。 まずは、入り方を聞いてみよう ぼくも、銭湯は好きで、旅先でも銭湯を見かけると手ぶらで入って、ひとっ風呂浴びることも多いが、でんき風呂は避けていた。 静電気のバチッとなるやつだって大嫌いなのに、わざわざビリビリしそうな電気風呂に好んで入るなんて信じられない。 そんなふうに考えるひとは、ぼくだけではな

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