これまでストリップ劇場に行っても、裸で踊る人と自分の身体を比較して一喜一憂したり「否定(否認)していた自分の身体を肯定できた」という感覚は持ちえなかった。なぜなら、劇場に通い始めた時点で性暴力で一度失った身体を十年ほどかけて取り戻せていて、それはもうすでに不完全で完全な創造物だったから。性加害者が吐いた暴言が化膿する傷や呪いに移行することを防げるくらい暴れまくってきたから。雄弁な裸に共鳴すること、歴史を内包する裸・生き延びたその人の強かさと尊さに涙すること、背筋が伸びて筋トレ頑張ろうと鼓舞されることはもちろんあったけれど。30歳を超えると、加齢に伴いだんだんと垂れる肉、たるむ肌、しぼむ胸もそこそこ可愛がれていて、まあそれは生きている(死に向かって変化していく)ってことだからとビタミン液を肌に塗るとかスクワットを強化するとかのささやかな抵抗と豊かな降参の中で、それを穏やかに受け止めていた。

これは、私たち夫婦が特別養子縁組を通じて新生児を迎えた物語です。 特別養子縁組には十人十色のストーリーがあり、私たちのケースもまた、いくつもの偶然や奇跡に支えられて実現した、本当に稀なものでした。なので、ここに綴るのは「標準的な姿」や「一般的な流れ」はなく、あくまで私たち夫婦にとっての体験になります。 また大前提、特別養子縁組は決して「子どもが欲しい大人のための制度」ではなく、子どもの権利を守るための仕組みです。大人の軽い気持ちや自己都合で行うべきではなく、強い覚悟が求められます。養親になれなかった方の思い、実母の葛藤、マッチングに至らなかった事例など、数えきれないほど多くの、そして繊細な事情や感情が重なり合い、語るのがとても難しい領域でもあります。 それでも、この記録を残すことで、読んでくださる方に「こういう形もあるのだ」と知っていただき、特別養子縁組という選択肢がほんの少しでも広がるき

これまでnoteで不妊治療の状況を書いていましたが、昨年末の移植が無事着床し、現在妊婦期間の折り返し地点にいるところです。順調に進んだ場合、8月末の出産を予定しています。 私は子宮筋腫や子宮内膜症があったため、2022年の秋から妊活のために服薬などを始め、その後2023年の夏から本格的な体外受精に移行しました。そして3度目の採卵、5度目の移植、8個目の受精卵にて妊娠陽性となりました。妊娠初期は切迫流産と診断された期間もありましたが、2025年の春現在は無事胎動も感じるまでに成長してくれました。 ……と、こうして過ぎ去った期間や数字だけを書くと、「あぁ、36年の人生の中でそれくらいのことだったのか」とあっけなく感じてしまうのですが、治療中は1日1日の経過があまりにも遅く、もどかしく感じ、身体も心もままならず、キャリアや収入面では不安が募るばかりでした。 今まさにそうした渦中におられる方々も多

厚生労働省によれば、国内における2021年度の人工妊娠中絶件数は年間12万6174件にのぼり、1日に300件以上の中絶が日本で行われたことになる(参考:厚生労働省「人工妊娠中絶件数及び実施率の年次推移」)。 今年4月、国内で初めて経口中絶薬(メフィーゴパック)が承認されたことは記憶に新しいが、そんな中絶問題に一石を投じた書籍『射精責任』(原著:ガブリエル・ブレア、翻訳:村井 理子)が、今話題になっている。 世界9カ国で翻訳され、アメリカではニューヨークタイムズ・ベストセラーに選ばれたこの書籍は、日本でも今年7月に刊行される前からSNSを中心に注目されていた。本書が日本で発行に至った経緯や、SNSでの反響、翻訳出版を通して感じた日本とアメリカの違いなどを、編集者の藤澤千春さん(太田出版)に聞いた。 中絶問題の前に考えるべき、「望まない妊娠」 『射精責任』を知ったきっかけを教えてください。

初めての妊娠や出産で「仕事と両立できるのだろうか」などの不安を抱える中、何も変わらないように見える夫にモヤモヤする……といった悩みを抱いていませんか。 自身も妊娠・出産の経験を経て同じ悩みを抱き「男性が当事者として関わりづらい現状」を実感したという作家の小野美由紀さんと夫のAさんに、“パートナーと一緒”に妊娠・出産に向き合うためのヒントを伺いました。 肉体的にも精神的にも大きな変化を要する妊娠・出産のつらさを抱え込まないために、夫婦はそれぞれどうすればいいのでしょうか。 身体が変化するのは女性だから「男性には分からないだろう」と決めつけていた まずは、小野さんの妊娠が分かったときのことを聞かせてください。妊娠の経過や今後について、なにか不安はありましたか?小野美由紀さん(以下、小野) 一番不安だったのは仕事のことです。フリーランスなので産休や育休はないし、これからどうやって仕事を続けていく

「お金ないし誰の子どもかわからない」路上で赤ちゃん出産...傍聴から見えた女の半生「風俗店勤務でホテル転々...給料の大半はホスト通いに」「過去12回の出産」「妊娠を相談する人がいなかった」 「妊娠を相談する人がいなかった」「過去に出産を12回繰り返した」と法廷で語る33歳の女。彼女の出身地から遠く離れた大阪市内の裏道で深夜に事件は起きた。 起訴状などによると、住居不定の風俗店従業員・谷口成美被告(33)は今年1月30日午前0時ごろ、大阪府大阪市淀川区の路上で自身が出産した女児の遺体が入ったカバンを阪急・十三駅近くのコインロッカーに遺棄した罪に問われている。彼女がなぜ赤ちゃんをコインロッカーにいれたのか。裁判の傍聴から見えてきた女の半生とは。 風俗店勤務…給料の大半をホスト通いに ホテルを転々とする生活 6月23日に行われた裁判で、谷口被告が大阪に来る経緯などが明らかになった。谷口被告は鹿

Published2023/03/30 00:08 (JST) Updated2023/03/30 08:58 (JST) ロート製薬は29日、妊活に対する意識調査「妊活白書」2022年度版を公表した。18~29歳の未婚男女400人のうち「将来、子どもを欲しくない」と回答した割合は49.4%に到達。調査を実施した過去3年間で最も高かった。経済的な問題や、出産・子育ての負担に関する懸念などが理由に挙げられた。男女別に見ると、男性は53.0%、女性は45.6%だった。自由記述で理由を尋ねると「子育てにかかるお金が高すぎる」などの経済的な問題の他、「将来の日本が心配なので子どもがかわいそう」といった漠然とした不安感が寄せられた。 また、子どもを望む25~44歳の既婚男女800人を対象にした調査では「パートナーと協力して妊活できている」との回答が48.1%となり、ピークだった20年度の60.

ジンワタベ|ヤッホーブルーイング広報 @ginwatabe よなよなエールの会社で広報6年目。ユニットディレクター。32歳。埼玉県在住。ニックネームはジン。大学院時代はきのこを光らせる研究に没頭。隠れ節目祝い・ゆっくりビアグラスの広報・PR担当。PR TIMES認定 第三期プレスリリースエバンジェリスト。発言は個人のものです。 yohobrewing.com ジン渡部|よなよなエール広報 @ginwatabe 「妊娠したのでビールのサブスクを解約したいです」実際にお客様からいただいたご相談。「お客様がまたビールを飲めるようになったら何かしてあげたいね」と話すスタッフが周りに何人もいました。今回、その思いをついに形にすることができました。卒乳などの節目をお祝いするサービス提供開始です。 pic.twitter.com/e9mydbKTzm2023-03-02 20:10:35 ジン渡部|よ

子ども嫌いな妻に頼み込んで子どもを作ったけれど地獄です。結婚前から妻は子ども嫌いだから一生ひとりで生きる!と言っていました。 自分が全く手をかけられずに放置で育ったからだそうです。 だから結婚するときも子どもはなしでいいならと言われました。 そのつもりで過ごしてきたんですが、周囲や兄弟に子どもが生まれると、自分の子どもに会いたい気持ちが出てきてしまって・・・ 散々揉めて、妻からは約束が違うし卑怯だと言われましたが、育児は自分がするからと頼み込んで避妊をやめました。妻は書類にしたんです。 産休はもちろん妻がとるけど育休は僕がとるとか。 保育園の手続きから送り迎えから全部僕がやるとか。妻は家事と仕事。 僕は育児と仕事。 そういう分担にしようとはっきり言われ、僕も覚悟を決めたんです。 それで妻が妊娠、必死で支えて出産。妻は2か月は休業しないといけないそうで、退院に合わせて僕が育休を取り、

Published2022/12/18 17:09 (JST) Updated2022/12/19 14:44 (JST)北海道江差町の社会福祉法人「あすなろ福祉会」(樋口英俊理事長)が運営するグループホームで、知的障害があるカップルらが結婚や同棲を希望する場合、男性はパイプカット手術、女性は避妊リングを装着する不妊処置を20年以上前から条件化し、8組16人が応じていたことが18日、分かった。「同意を得た」としているが、障害者が拒否した場合は就労支援を打ち切り、退所を求めていた。 樋口理事長は「養育不全になった時に誰が責任を取るのか。生まれてくる命の保証はしかねる」と主張した。厚生労働省は「障害の有無を問わず人としての尊厳は守られるべきで、事実なら不適切だ」としている。

危機的な状況が指摘される少子化への対策として、東京都の小池知事は、健康な女性が卵子を凍結保存する際の支援策を検討する考えを示しました。 ことしの日本人の子どもの出生数は統計開始以来、初めて80万人を下回る可能性があると指摘されていて、政府は危機的な状況だとしています。 こうした中、小池知事は記者会見で「少子化は大きな問題だ。女性への支援の充実という観点から、将来の選択肢としての卵子凍結について、対応を検討していきたい」と述べ、健康な女性が卵子を凍結保存する際の支援策を検討する考えを示しました。 そのうえで、「来年度予算案に盛り込むぐらいの速さで考えていきたい。日本産科婦人科学会などは後ろ向きと聞いており、どのような形で進められるのかなど、課題を整理したい」と述べました。 卵子の凍結保存について、都は、昨年度から若い世代のがん患者などに費用の助成を行っています。 松野官房長官「政府として支援

産まれた子に重い障害が残ったのは分娩に関する医師の説明が不十分だったなどとして、女性が病院に対して2億円余りの損害賠償を求めた裁判で、東京高裁は一審に続いて訴えを退ける判決を言い渡しました。 訴状などによりますと、体外受精・胚移植で妊娠し、2008年に高齢での自然分娩出産を予定していた女性(当時36)は妊娠40週で胎盤が突然、子宮壁から剥がれてしまう「常位胎盤早期剥離(はくり)」を発症し、緊急帝王切開で長男を出産しました。 長男は重症仮死状態で産まれ、今も重い障害が残っています。 女性側は「医師から常位胎盤早期剥離のリスクについて事前説明がなく、女性の出産を帝王切開で行うべき注意義務を怠った」などとして、通院した病院に対して約2億2500万円を求めて2018年に提訴しました。 一審は今年2月に訴えを退け、女性側が控訴していました。 東京高裁は今月29日の判決で「医師は母親学級で常位胎盤早期

双子の赤ちゃん、DNA鑑定で父親が別々と判明(ブラジル)2022.09.27 12:301,041,567 satomi 絶対に同じパパだとは限らない。 ブラジルで19歳の女性が父親の異なる双子を出産し、「100万組に1組のレアケース」と話題になりました。 現地メディアのGloboによると、女性はシングルマザーで、双子ちゃんが1歳の誕生日を迎えるにあたり、父親がだれか気になりだして、心当たりの男性AにDNA鑑定をお願いしたのだといいます。 するとDNAが一致して父子関係が確認できたのはいいのですが、陽性が出たのは片方の赤ちゃんだけ。もう片方の赤ちゃんはだれの子よ⁉ということになりました。 女性はこうGloboに語っています。 「そういえばその日は男性Bとも性交渉したんだったと思い出して、Bにもテストをお願いしてみたんです。そしたら陽性でした」 「これにはビックリです。こんなことがあるなんて

(追記) 誰に向けて言ってんの?という声があったので追記。 主に〝ピル飲めば生セックスしまくり〟〝生理辛けりゃピル飲めばいいんじゃん〟と思っている方に届けば一番嬉しい。わかりやすくキャッチーだと思ったので〝男性に〟と書いてるけど、ピルの辛さやデメリット、メリット、効果を知らない人に読んでもらえたら嬉しいな。 とは言え、女の辛さを知って配慮してね!当然でしょ!みたいな気持ちで言っているわけではなくて、自分の旦那が言っていたように〝知る機会が無かった〟という理由で理解できない人も沢山いると思ったので、暇つぶしくらいの気持ちよんでくれる人がいたらいいなぁという気持ちです。 (追記おわり) 既婚女。生理重め。ピル服用1年半。 やっとピル服用が安定してきたので書く。 未だに男性には避妊薬として知られている面が強すぎると思うし、知る機会も中々ないと思うので、避妊薬じゃなく月経困難症に対してピルを使って

北海道・千歳市に住む、29歳のきみちゃん。からだの性は女性だが、こころの性は男性のトランスジェンダーとして生きている。 【写真を見る】「子供がほしい」“男性同士”のカップルに宿った新しい命 からだは女性、こころは男性、でも産むために戸籍は女性…性別は誰が決めるのか【報道特集】 きみちゃん 「好きになる性は男女関係なく、好きになった人が好き」 きみちゃんのパートナーである、33歳のちかさんはからだもこころも男性。2人は“男性同士”のカップルだ。 ちかさん 「ひとりの人間として優しいし頼りになる」 お互いの性別は意識せず、惹かれあったという。 2021年、きみちゃんのお腹に新しい命が宿った。11月時点で妊娠8か月となっていた。 きみちゃん 「自分が妊娠するというのを考えていなかった部分が強い。想像していなかった。性別は女の子です。早く会いたいなって」 ■日本ではまれなトランスジェンダー男性の妊

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