度重なる期日の延期、お客さまの「激怒」、クリティカルな問題の発覚……。 多くのプロジェクトマネージャー(以下、PM)が最も恐れるのは、そんな「炎上」でしょう。巻き返しを図るものの、逆に現場に負担をかけたり、混乱を招いたり。その結果、品質が大きく下がってしまう、あるいはサービスイン(新しいサービスを開始すること)に間に合わないなんてことになれば、PMとしての信用は大きく損なわれてしまいます。 そうしたトラブルをうまく収め、プロジェクトを無事に着地させるには、どのような心構えや技術が必要なのでしょうか? 今回お声がけしたのは、日本IBMやパナソニックなどで、PMとして数えきれないほどの炎上プロジェクトを解決してきた木部智之さん。日本IBMではPMのグローバル最高位である「シニア・コンプレックス・プロジェクト・マネジャー」に認定された生粋の「火消し屋」です。 そんな炎上対応のプロフェッショナルで

こんにちは。株式会社X-Tech5 取締役CTOです。 先日株式会社Topotalと共同で、 新型コロナウィルス感染症のワクチン接種予約システムのアクセス集中の、不具合の調査支援及び改善提案を無償提供するプレスリリースをしました。 新型コロナウィルス感染症のワクチン接種予約システムのアクセス集中による不具合の多発を踏まえ、不具合の調査支援及び改善提案を無償提供 このエントリでは、実際に行った負荷対策の要点を公開し共有します (というわけで、宣伝半分・事例紹介半分です)。 この考え方・やりかたが正しいのだ、という意図はありません。 新型コロナウィルス感染症のワクチン接種予約システム(以下接種予約システム)のアクセス集中対策の参考にしていただき、世の中から接種予約システムの負荷トラブルが減ると嬉しいです。 ポイント1:価値基準の確定・すりあわせ まずは関係者で価値基準を確認し合意します。 接種
はてなブログでSREをやっているid:cohalzです。 2019年12月頃からid:utgwkkやid:onkとともに、はてなブログにおけるキャッシュ周りの改善を行いました。その結果、次のような成果が得られました。 ブログ記事のキャッシュヒット率が、1日平均で8%から58%に向上 アプリケーションサーバの台数を、以前の半数以下に削減DBに届くリクエスト数が、以前の3分の2まで減少 レスポンスタイムの平均が、以前の8割まで減少 この記事では、実際にどういった改善を行ったのか、その際に気をつけたことや大変だったことを紹介します。はてなブログがVarnishを導入した経緯と課題 開発合宿をきっかけに問題が明らかになる 進め方をまず考えるホストのメモリをできるだけたくさん利用する メモリを積んだホストでなぜかレイテンシが悪化 キャッシュが分散しないようVaryヘッダを使う デバイス情報を適

この記事はRetty Advent Calendar 2019 の20日目です。 昨日は、平野さんの『Rettyデータ分析チーム - 立ち上げ2年目の振り返り 〜データプラットフォーム/データ民主化/統計モデル〜』でした。 はじめまして。20卒エンジニアとして現在Retty でインターン中の幸田です。 とりあえず参加登録して何を書こうか迷いましたが、通っている大学の研究室で運用している入退出管理システム(電子錠)を自作したので、その話をしようと思います。 補足はてなブックマークなどでたくさんの意見をいただきました。ありがとうございます。 一部の方からご指摘のあった通り、「夜間に室内から出られなくなった」という問題が発生した時のSlack 上でのリアクションは不適切であった為、削除させていただきました。 こういった内容を、ブログで取り上げたこともふさわしくないことだったと反省してお

ちょっと待てよ。そもそも今回の要件は,レプリケーションの実現ではない。新国際システムのデータを情報系システムに提供できればよいのだ。極端に言えば,新国際システムの該当DB(20種類)のデータを,毎日全件アンロード(エクスポート)し,それを情報系側で全件ロード(インポート)する方式でもよいのである。 もっとも,この方式では毎日500Gバイトのデータ送信と,情報系側でのロード処理が発生する。そう考えると,あまり現実的ではないのかもしれない。できればレプリケーションと同様に,情報系には差分のみを送信して更新したい。この考えを原点にしつつ,なおかつ脱レプリケーション方式の検討をする必要があった。 解決策は必ずあるはず! 情報系側で差分データの更新を行うプログラムを開発するのは,それほど難しくはない。なんとか基幹系のデータから差分データを作り出す方法さえ見つけられればよい。そこで私は以下のような過程
![[制約だらけのプロジェクト編]第4回:履き違えた目的と手段](/image.pl?url=https%3a%2f%2fcdn-ak-scissors.b.st-hatena.com%2fimage%2fsquare%2fbed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943%2fheight%3d288%3bversion%3d1%3bwidth%3d512%2fhttps%253A%252F%252Fxtech.nikkei.com%252Fimages%252Fn%252Fxtech%252F2020%252Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%253F20220512&f=jpg&w=240)
これはアカツキとディライトワークスが共同で主催している “FGOなど大規模ゲームの課題から学ぶゲームサーバ・インフラ勉強会” での LT 発表資料です。こちらの資料に軽く補足を入れながら話をしていきます。 時雨堂ではFGO の検証に利用するための負荷試験ツールを提供しています。 先日、大きめのメンテナンスが無事終わり、ほっとしています。 さて、メンテが無事終わって、FGO の中の人から以下のようなありがたいメッセージをもらいました。 負荷試験ツールなくしては今回の改修はなしえなかったと思いますので本当にありがとうございました…。その負荷試験ツールがどんな仕組みで、どんなことを実現しているのかを書いていきます。時雨堂が負荷試験ツールで実現したことのみを書きます。 主に技術的な話というよりはこんなことやったよがほとんどです。本番データを利用した負荷試験利用されている負荷試験ツールは、時雨堂
私たちが利用しているゲームやアプリ。そのほとんどは、24時間365日いつでも快適に使えることが当たり前です。しかしその裏には、“当たり前”を支えているプロフェッショナルがいます。インフラエンジニアです。 何らかのシステムを機能させるため、サーバーやミドルウェア、ネットワークなど統合的なアーキテクチャ基盤を構築・運用する。彼らがそうした業務に日々“フルスイング”し続けているからこそ、私たちはいつでもどこでもシステムを使うことができます。 システム&デザイン本部IT基盤部第一グループ グループリーダーの漢 祐介(はた ゆうすけ)も、そんなインフラエンジニアの仕事の魅力にとりつかれ、自信の技術を磨き続けてきた1人です。 彼は、ライブ動画ストリーミングプラットフォーム「SHOWROOM(ショールーム)」やゲームやアプリの実況を生配信できるアプリ「Mirrativ(ミラティブ)」のインフラ基盤を担当

「セキュリティ対策はシステム開発で不可欠だが、設計書でうまく表現できている開発現場はまだ少ない」――。 ラックの永井英徳氏(エンタープライズ・セキュリティサービス事業部セキュリティディレクションサービス部長 兼 第一グループ部長)はこう指摘する。よく見られるのが、「クロスサイトスクリプティングの脅威には、Aフレームワークを利用することで対処する」などと、個別の脅威ごとに対策を記述するケースという。しかしこれでは、「システム全体として必要なセキュリティ対策を網羅できているのか判断しにくい」(永井氏)。 とはいえ、機能に関する設計書に、想定しうるあらゆる脅威の内容と対策を書き込むのも問題だ。記述が膨大になり、読みにくい設計書になってしまう。後工程の開発メンバーの作業ミスを招く恐れがある。セキュリティ要件が変わったときの修正作業の負荷も大きい。 このような問題意識のもと、ラックの永井氏は、セキュ

Deleted articles cannot be recovered. Draft of this article would be also deleted. Are you sure you want to delete this article?仕事柄、大規模なデータ移行を何度か経験してきました。 データ移行、特にDBのマイグレーションでもなく、 システム移行のときのようなデータ構造の変更を伴う際には気をつけることがたくさんあります。 クラウドではだいぶ楽になりますが、 特にオンプレミスで検討せざるを得ない皆さんに気をつけないといけない点を共有します。 スケジューリング編 最初から検討し始めよう 開発プロジェクトにおいてシステム移行だけで4割の工数がかかると言われています。 しかし、新規システム部分の開発で頭が一杯になっていると、重要度の割に移行部分が後回しにされがちです。 移

8/10のNTTTech Conference #2 にて発表の時間をもらってこのタイトルで喋ってきたntt-developers.github.io 発表が決まるまで これはNTTグループ内のソフトウェア・ネットワーク系技術者が集まるコミュニティで、誰が発表者になれるかは投稿されたProposalに対するコミュニティ内での投票によって選考される。 何を話したいか自分の中でも固まりきっていなかった上に、主催者の話をロクに聞いていなかった自分は小さい部屋で僕のことを知る人しか集まらない不人気セッションを勝手に想像しており、abstractを書く欄に「実世界で使われている分散システムを構成する際に理解してほしい議論についてkumagiが一人で滔々と語る。」という漠然とした説明を書いた。初心者にこそ聴いて欲しいという身勝手な理由でレベル設定をBeginnerにし、自己紹介欄に至っては本当は経
http://twitter.com/ckuwata/status/4939817655 : 檜山さんとのミーティングは半分〜 1/4ぐらいは計算機科学の講義なのだが、今日は圏論とデータフローダイアグラムと「真のフローチャート」と「真のgoto」についてだった。関連する論文を見つけたので読んでるが、 160p 近い英語論文で早くも泣きが入りつつある。 Kuwataさんが謎のような言葉をつぶやいているのだけど …… フローチャートとgotoについては、「イヂメられて石投げられるから人に話しちゃダメだよ」と言っておいたんだけどなぁ。まーいいや、この機会に述べておこう。おおっと、石投げるのはちょっと待ってよね。 内容: 口にしただけで忌み嫌われる フローチャート研究の歴史(断片) フローノミアルとネットワークgotoと圏論的なオペレータ 僕の動機と根拠 マゾ・テスト 構文の問題とかナニヤラ
こんにちは。リスペクトの木村です。 今日は、「MailCatcher」というRubyで使うGemライブラリの話をお送りします。 MailCatcher とは Samuel Cochran氏が開発した、シンプルなSMTPサーバーです。特に細かい設定は不要で、起動するだけでSMTPサーバーが起動します。(ポートは1025番) これだけであればよくあるSMTPサーバーなのですが、MailCatcherの特徴は「SMTPサーバーを経由したメールをブラウザ上から確認できる」という所にあります。送信しようとしたメールはMailCatcherのSMTPサーバーから先には送信されません。 Webサーバーが同時に起動(ポートは1080番)するので、ブラウザからアクセスすると下記のような画面が表示されるので、そこから確認できます。 届いたメールはほぼリアルタイムで受信トレイに表示されるため、リロードの必要はあ

インフラ系のSEをしていると、作業に使うPCってプロジェクトごとに変わる場合が多いと思う。 そこで、自分自身キャリアが長いわけではないが、個人的に入れておいた方がいいソフトをリスト化してみた。 使用するクライアントOSは大体Windows系なので、当然Windows系を前提に記述する。また、基本的にはシェアウェアは入れないものとしている(一部入れている)。また、外部との連携が行われるようなソフトウェアは許されない(入れさせてくれない…)ので、入れていない。DropboxとかEvernoteとかUbuntu Oneとか… 以下にあげているソフト以外にあった方がいいものがありましたら、どなたでも構いませんので教えて下さい。 ターミナルクライアントソフトウェア これなしでは仕事ができない。今回は超有名どころである「Teraterm」と個人的な好みで「Poderosa」の2つを紹介する。 ●Ter

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