セミナーの準備のしかたについて 河東のホームページに戻る. 去年の夏にこのページを書いて以来,いろいろな人が,このページにリンクを張ってくれたり,プリントアウトして学生に配ったりしてくれたりしているようです.ありがとうございます.それに伴い,中身についていくつか聞かれることもあるので,最後に補足を追加しました.(5/31/1997) セミナーの準備のしかたは個人ごとに自分にあったやり方でやればいいので,別に特定のやり方を押し付けるつもりはありませんが,一つの例としてやり方を説明します. まず,当然書いてあることを理解することが第一歩です.黙って「何々である」とか,"It is easy to see...", "We may assume that...", "It is enough to show..."などと書いてあるのはすべて,なぜなのか徹底的に考えなくてはいけません.「本に書いて
独立行政法人を含む国立研究機関の職員へのアンケートで、組織上の問題として「事務手続きが煩雑すぎる」と感じている人が約7割に上ることがわかった。アンケートを実施した担当者は「研究者が書類作りに追われ、国際的な科学競争力低下の一因になっている」としている。 アンケートは、国立研究機関の各労働組合による交流集会実行委員会が今年4~6月、産業技術総合研究所や農業・食品産業技術総合研究機構など約20機関の職員を対象に行い、837人が回答。6月29日に茨城県つくば市で開かれた集会で調査結果が公表された。 組織の問題について複数の選択肢から選んでもらう設問では、「手続きが煩雑」を挙げた人が最多の68%だった。次いで、「現場の声が組織運営に反映されない」「物品の調達に時間がかかる」がいずれも51%だった。 自由意見の欄では、事務手続きに手間がかかり、「研究や論文執筆の時間がなくなる」「研究の足を引っ張って

国立研究開発法人 物質・材料研究機構 (NIMS) 国立大学法人 東北大学 国立研究開発法人 科学技術振興機構 (JST)NIMSは、東北大学と共同で、磁性体中で電流を曲げるだけで加熱や冷却ができる熱電変換現象「異方性磁気ペルチェ効果」を観測することに世界で初めて成功しました。NIMSは、東北大学と共同で、磁性体中で電流を曲げるだけで加熱や冷却ができる熱電変換現象「異方性磁気ペルチェ効果」を観測することに世界で初めて成功しました。熱電変換現象で加熱・冷却するためには、これまで2つの異なる物質を接合した構造が用いられてきましたが、本研究により、接合のない単一の物質において、その磁気的な性質のみによって熱制御できる新しい機能が実証されました。磁性体における基本的な熱電変換現象であるにもかかわらず未観測であった異方性磁気ペルチェ効果が初めて観測されたことで、熱電変換の基礎・応用研究がさらに活

2018年4月27日 大学共同利用機関法人情報・システム研究機構 国立極地研究所 学校法人武蔵野美術大学 大学共同利用機関法人人間文化研究機構 国文学研究資料館 学校法人成蹊学園 成蹊大学 国立大学法人総合研究大学院大学 武蔵野美術大学(学長:長澤忠徳)の宮原ひろ子准教授、国立極地研究所(所長:中村卓司)・総合研究大学院大学(学長:長谷川眞理子)の片岡龍峰准教授、国文学研究資料館(館長:ロバート キャンベル)の岩橋清美特任准教授らの研究グループは、江戸時代の古典籍に含まれる日々の天気の記録などから、太陽の27日の自転周期が過去300年にわたって日本での雷の発生に影響を及ぼしてきたことを明らかにしました。 太陽活動と気候変動に相関が見られることはすでに知られていますが、そのメカニズムはまだ分かっておらず、加えて、気象の時間スケールでも太陽活動が影響するのかどうかについては議論が続いています。

コンピュータが出した意外な「答え」 ――錯覚の研究を始めたきっかけを教えてください。 杉原教授: 大学院を出て最初に就職したのが、通産省(現在の経産省)付属の電子技術総合研究所でした。そこで「ロボットの目」を開発する研究グループに配属されたんです。 ――ロボットの目……というと? ロボット自身にとっての目というのは、つまりカメラのことですね。当時のロボットというのは、産業の現場で組み立て作業をするようなアームだけのものが主流で、そのアームに目を付けると機能が向上するのではないかと。 カメラで撮った画像を処理して、何が映っているかというのを認識する計算を開発していました。当時通産省が「パターン認識大型プロジェクト」というのをやっていて、その一環です。 パターン認識というのは、人間の脳での情報処理をいろいろな側面でまねしよう、というもので、音声認識、文字認識、図形処理とか。その中に立体の奥行き

東京大学の研究チームが、強力な電磁石を組み込んだ実験装置を使って、世界最高となる985テスラの磁場を発生させることに成功した。テスラは磁場(磁力)の強さを示す単位で、同チームが過去に達成した730テスラの記録を大幅に更新した。強力な磁場は、超伝導や磁石の新たな材料探しなど様々な研究に役立つという。 30日付の米科学誌電子版に発表した。東京大物性研究所の嶽山(たけやま)正二郎教授(物性物理)によると、「電磁濃縮法」と呼ばれる方法を使った。鉄と銅でできた特殊なコイルに、約4千キロワットに相当する電気を約1万分の1秒流し、一瞬だけ強力な磁場を発生させた。ダイナマイト数本分に相当する爆発が起きるため、実験は鉄製の壁で囲まれた防護箱内で行ったという。 病院の検査などで使うMRI(磁気共鳴断層撮影)装置が発生する磁場は3テスラほどという。(小堀龍之)


つけまつげに小さなLEDを取り付け、無線で電気を送って光らせる「光るつけまつげ」を立命館大学のグループが開発しました。今後、大手化粧品メーカーと共同で研究を進め実用化を目指すことにしています。 11日の会見で試作品が披露され、マネキンに付けたつけまつげに無線で電気が送られると、音楽に合わせて緑色のLEDが点滅しました。 光るつけまつげは、これまでもまつげと電池を電線でつないだものが市販されていますが、新たに開発したものは配線がなく、ファッション性が高まったということです。 道関教授は「今後は実際に人に装着してもらって実証実験を行い、安全性を確かめながら実用化を目指したい」と話していて、大手化粧品メーカーと共同で研究を進めることにしています。 また、開発に参加した大学院生の西橋毅さんは「女子学生の意見を参考にしながら男子学生だけで開発しました。アンテナの小型化に苦労しました」と話していました

東北大学大学院医学系研究科の赤池孝章(あかいけ たかあき)教授らのグループは、ヒトを含む哺乳類が硫黄代謝物を利用した新規なエネルギー産生系(硫黄呼吸と命名)を持つことを、世界で初めて明らかにしました。本研究は、哺乳類が酸素の代わりに硫黄代謝物を使用してエネルギー産生していることを明らかにした科学史に残る画期的な発見です。今回の新しい「硫黄呼吸」メカニズムの発見は、老化防止・長寿対策、肺気腫や心不全などの慢性難治性呼吸器・心疾患、がんの診断・予防・治療薬の開発に繋がることが期待されます。本研究成果は、2017年10月27日10時(英国時間、日本時間10月27日18時)に、英国科学誌「Nature Communications」に掲載されました。 ポイント ヒトを含む哺乳類は酸素呼吸によってエネルギーのほとんどを産生しており、生命活動を維持するためには酸素が必須であると考えられていた。 この
アト秒レーザーで位相を分けた電子波動関数の直接イメージングに成功 新規なアト電子テクノロジーの開発に期待 早稲田大学理工学術院の新倉弘倫(にいくらひろみち)教授は、カナダ国立研究機構 (National Research Council of Canada)、独マックス・ボルン研究所(Max Born Institute)と共同で、アト秒レーザー(高次高調波)によるネオン原子の光イオン化過程で生成した、ほぼ純粋なf-軌道電子(電子波動関数)の密度分布と、その位相を分けた波動関数に相当するイメージの直接測定に成功しました。またさらに、イオン化した電子波束がどのような位相と振幅を持つ波動関数から成っているかを同定する方法を開発しました。 20世紀初頭に発達した量子力学によれば、原子・分子や電子などの極微の物質は波としての性質を持ち、波動関数(Ψ)で表されます。Max Bornの解釈では、電子波

「日本の科学研究は過去10年で失速」と報じた英科学誌「ネイチャー」の3月の特集は、若手研究者たちの厳しい現状を浮き彫りにした。先端科学研究に携わる筆者が、大学の研究体制の構造的問題を指摘する。 減少をたどる日本発科学論文日本の科学にとって憂うべきレポートが、最近、英科学誌「ネイチャー」(3月23日号) に掲載された。過去10年間に日本の科学は失速し、他国に遅れをとっている、という内容である。わが国のニュースではそろって「衝撃的」と報道されていたが、当事者、特に大学で研究に従事している人たちにとっては、日頃からの懸念が裏付けされたにすぎない。 「Nature Index 2017 Japan」と題されたそのレポートの骨子は、複数のデータベースに基づいて日本からの論文発表の経年変化を他国と比較したものだ。また、なぜそのような状況に至ってしまったのかについて考察している。その内容を簡単に紹介しな

レッドブルエアレースが開催されているようで、東京湾岸をゼロ戦が飛んでた!という話があちこちから聞こえる。あれはP&W WASPを積んでてオリジナルの栄エンジンではないという会話もある。実のところ、栄はWASPから発達したエンジンであり、日本人は自分で作ってみながら足したり引いたりしただけである。 日本のオリジナル技術です! とかいうものは、はるか後の時代になっても、「海外の研究が得た原理を使い、自分らで製造できるようになり、自分らで発達させた部分が大きくなったからオリジナルと言い張ったもの」がすごく多い。海外の技術だってそうではないかと言えば言えるのだけど、原理から現在の技術までのつながりがどれだけ可視化(公開)されており、学ぶことができるようになっているかという点で大差がある。日本にオリジナルの研究がないわけではまったくないが、オリジナリティは単発的に生じるのみで、体系化ということを知ら
6個の炭素原子でできた正六角形の構造が環状につながった新しい分子「カーボンナノベルト」の作製に、名古屋大学の研究チームが成功した。60年前に存在が予言されたが誰も作れなかった「夢の分子」で、半導体や発光材料など様々な応用が考えられるという。14日付の米科学誌サイエンスで発表する。 伊丹健一郎教授(合成化学)らが作製したカーボンナノベルトは、正六角形の構造が12個つながり、直径約100万分の1ミリの環状になっている。 これまで正六角形が帯状につながったものを丸めて環状にする研究が進んでいたが、六角形構造をひずませるのが困難で成功していなかった。伊丹教授らは六角形構造が出来上がっていない段階で先に環状にすることで、課題を解決した。 ナノベルトに炭素原子を付け足す反応を繰り返せば、筒状の分子「カーボンナノチューブ」も作製できる。ナノチューブは様々な応用が進んでいるが、現在の作製方法だと太さ

次の記事が話題になっているから、勢いで書いてみる。あまり推敲はしていない。 英科学雑誌 日本の科学研究の失速を指摘 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170323/k10010921091000.html40代。国立大学工学系の教授。 30代に成した業績が評価されて、30代後半には学部でもっとも若くして教授になったくらいだから、自分で言うのもなんだけど、優秀な部類だと思う。 いや、優秀だったと、過去形で書くべきか。 この日本の科学研究の失速は、なるべくしてなったものだ。 なによりも重要な「研究時間」の減少がひどすぎて目も当てられない。 僕自身の論文生産性も低下の一方で、今後、以前のようにまた増えるなんてことは、まったく想像できない。 natureで言われている研究費減少の影響も大きいが、まずは研究時間が無いことにはどうにもならない。 そして、意外と大事な
鋭すぎた牙予想通りといえば、予想どおりだ。 前回の記事「トランプ政権、科学に牙を剥く」に書いたように、トランプ政権は反科学の姿勢を示してきた。だから、予想はしていた。 しかし、それが現実のものとなると、恐怖を覚える。トランプ政権が公表した、10月からはじまる2018年度の予算案(予算教書)は衝撃的、いや、壊滅的だ。 予算案では環境保護庁(EPA)の予算を大幅に削減(31.5%)するだけでなく、NASAの衛星計画を無条件で打ち切り、エネルギー省科学局の予算を9億ドル(約1020億円)削減し、 「先進技術車両製造計画」を廃止し、 国立海洋大気庁(NOAA)の予算を2億5000万ドル(約283億円)削減するほか、国立衛生研究所(NIH)の予算も60億ドル削られるとみられる。これによりNIHの予算額は過去15年間で最低の水準となる。オバマ政権時にの末期に先進療法の開発・導入を促進する「21世紀の

物質のもとになる元素のうち、アジア初の元素として113番目の元素「ニホニウム」を発見した理化学研究所のグループが、新たに116番目の元素を作り出すことにも成功しました。116番元素を作り出したのは世界で3例目ですが、この方法を応用すれば、まだ発見されていない119番目以降の新元素を作り出せる可能性があり、研究が大きく前進しています。 理化学研究所のグループでは、同じ実験装置を使ってさらに研究を続けていて、今回新たに116番目の元素を作り出すことにも成功しました。116番元素を作り出したのは世界で3例目ですが、今回の実験は、自然界には存在しない人工的に作り出した元素に別の元素を衝突させるという高度な方法で行われ、実験の精度の高さが確認されたということです。 物質のもとになる元素は、これまでに118番まで確認されていますが、今回の実験方法を応用すれば、まだ発見されていない119番目以降の新元素
どうも、とっけいです。 以前から、グロい・生モノが食べられなくなる・来館無料・密かなデートスポット・世界に一つだけしかない、などなど面白そうだなと思っていた寄生虫博物館に行ってきました。 途中結構なグロさの画像もあるので、苦手な方はこのままブラウザバックすることをおすすめします。 それでは、目黒寄生虫館をご紹介します。 寄生虫館とは? 寄生虫館って何?と思いの方に紹介すると、『世界に一つしかない、寄生する生き物を専門にした博物館』です。実際に寄生していた寄生虫がこれでもかというほどに展示されています。 目黒寄生虫館のホームページにはこのように記されています。 目黒寄生虫館は、日々の研究活動を中心に以下の公益目的事業を実施する公益財団法人です。 ◆研究等事業◆ ●研究・調査活動 寄生虫の生活のしくみを解明するため、分類・形態学の手法を用いて研究しています。 また、外部機関との共同研究にも参加

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