日本出版販売(日販)は15日、発売後一定期間経過した月刊誌を割引販売できる取り組みを8月1日から9月30日まで時限的に手掛けると発表した。講談社や集英社など出版社34社と協力し、全国350の書店で実施する。雑誌80誌136点が対象。発売して半月から1カ月たった雑誌について書店が独自に値段を設定する。割引で売れ残りや返品を減らす狙い。日販は2016年3月期の雑誌の売上高が32年ぶりに書籍を下回っ

日販は雑協と出版社34社の協力を得て、8月1日から9月30日まで雑誌時限再販フェア「雑誌夏トクキャンペーン」を実施する。7月1日以降に発売し、時限再販指定された80誌・136点を対象として、8月1日から書店で値引き販売ができるようになる。今回参加する出版社では、書店の割引原資として1冊当たり100円の報奨金を用意する。 現在、参加書店は350店になる見通し。価格設定権は書店に移行するが、日販では100円引きを推奨している。店頭では値引きまたはポイント付与のいずれかで実施される。 これまで時限再販指定された雑誌はあったが、一堂に集めて店頭展開するのは初めて。雑協との共同企画として増売に乗り出す。
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6月4日開催の「BOOK方針発表会」で清地泰宏社長が2014年度の流通改革の計画値を発表。 売上げは前年並みを維持し、書籍返品率は27%を目指す。日販のハイプロフィット企画や 時限再販企画などをミックスし、前年比3.3%増で、書籍の粗利率4.5%に。時限再販企画は20アイテムに取組み、0.1%の収益改善を図る。 MPDが取引する470店舗の1等地で既刊書を売り伸ばす「TBNフェア」では毎月14企画の合計168企画でフェア展開し、トータル90億円の売上げ、5%の報奨金獲得を図っていく。 今期、アスコムや主婦の友社、新星出版社、ダイヤモンド社など7社が時限再販企画を実施予定。
筑摩書房はこのほど、責任販売企画第2弾として、『幕末 写真の時代』の第2版を、「買切り・時限再販本」に指定し、書店からの注文受付を開始した。 同書は1994年に発売された第1版に、重要文化財指定を受けた写真10点に解説を付し、新たに発見された写真も追加するなど内容をリニューアルしたもの。第1版(本体1万円)は初版3000部で発行し、累計6刷・1万5000部まで売れた。第2版はA4変型判・上製・312頁・本体1万2000円で、発売は3月15日を予定している。 取引条件は、書店マージン40%で、買切り扱いとし、今年8月末までを再販期間に設定した。時限再販を適用するのは、書店の買切りリスクを軽減するためのもの。書店の見込みが外れて売れ残った場合でも、値下げして商品を売り切れるようにと配慮した。また、初回注文に限って、支払いは3カ月延勘となる。 同社営業局では、すでに主要書店に案内チラシを送付し、
業界4団体で構成する出版流通改善協議会は12月9日、東京・神楽坂の日本出版クラブ会館で「再販関連」会員説明会を開き、講談社、小学館、「35ブックス」による責任販売の事例報告を行った。責任販売における大手2社の最重要課題は「対象商品の選定」で、今後は買切り・時限再販・高マージンという手法の試行にも前向きに取り組む姿勢をみせた。さらに、責任販売の取組みは継続が大事として、説明に当たった3社は来年以降も試行を重ねていくことを報告した。 責任販売について、初めに講談社の岩崎光夫取締役が説明に当たった。創業100周年記念企画として「CDえほん まんが昔ばなし」の5巻セットを対象に6月から受注活動して、2万7000セット強の注文が集まったことを報告した。「1万5000~2万部かと思っていたが、最も多い書店で600セット、100セット以上が40法人以上あった」という。 10月16日の発売から約1カ月半の
書店のマージン改善と返品減少を目指した出版社8社の「35ブックス」の受注状況が、1点平均300部弱(26アイテム)となっていることがこのほど分かった。8社は受注数が伸び悩んでいたため、8月末までだった注文の締切りを9月末まで延期していた。 現在まで最も注文が取れたとみられるのは、河出書房新社の「南方熊楠コレクション」(全五巻セット)で約500部。当初予定していた1000~1500部の初版制作ラインを大幅に下回る結果となりそうだ。 ただ、8社は全点を復刊・重版する方針を固めており、引き続き受注活動を行っていく。 今回の取組みの仕掛け人である筑摩書房の菊池明郎社長は「読者や書店に対して、企画の切り口や商品力など、企画全体の詰めが甘かった。返品の歩安の率ももっと緩めた方がよかったのかもしれない」と注文が伸び悩んだ理由を分析。「しかし、まず一歩踏み出したことで、取次会社に流通面における新たなシステ
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