宮城県石巻市の石巻専修大で24日、東日本大震災の被災地支援に携わる人が講師となり、復興の在り方を考える講義「復興ボランティア学」が開講した。 市社会福祉協議会の阿部由紀さん(50)が震災直後に同大にできた市災害ボランティアセンターで、多くのボランティアを受け入れた経験を紹介した。 被災家屋の泥出し作業中、ボランティアの言葉に傷つけられた被災者を例に挙げ、「ボランティアは自由だが、行動には責任が伴う。受け入れる側のコーディネーターがしっかりしなければいけない」と訴えた。 2回目以降は漁業復興を目指す「フィッシャーマン・ジャパン」や子どもの複合体験施設を運営する「モリウミアス」のメンバーらが講義する予定。 7月17日まで12回開き、学生以外も無料で聴講できる。5月1日を除く毎週火曜午後4時50分~6時20分。5月29日は学生対象。

東大、アジア7位 先日、東京大学がアジアの大学ランキングで1位から7位にランク・ダウンしたというニュースが流れました。 http://www.yomiuri.co.jp/national/20160621-OYT1T50113.html 私は、大学ランキングには弊害が大きく、それに一喜一憂する必要はないと思っていますが、それでもこのニュースには少々衝撃を受けました。 こうした凋落が現実となっていることに対する反応には、日本の大学もっとがんばれよ、という励ましや、もう日本はこうなってしまっているのが実態だ、という嘆きなどがみられたように思います。そんななか、このニュースを直接的に踏まえているわけではないようですが、内田樹さんが「大学のグローバル化が日本を滅ぼす」という文章を書いていらっしゃることに気づきました。引用します。 「日本語で最先端の高等教育が受けられる環境を100年かけて作り上げた
今回の熊本県を中心とする一連の大規模な地震で犠牲になられた方々には心からご冥福をお祈りするとともに、被災された方々には心からお見舞い申し上げます。 さて、みなさんのなかには今回の甚大な被害状況を見て、「自分も何かしたい!」「被災された地域でボランティアとしてお手伝いしたい!」と考える人も多いと思います。辛く苦しい思いをしている誰かを助けたいという気持ちは尊いものです。WAVOCは、そうしたみなさんの思いや行動を精一杯応援したいと思っています。 一方で、WAVOCには2011年の東日本大震災の際に学生ボランティアをたくさん派遣した経験があります。そのときに学んだのは、ボランティアをしたい思いだけで大学生が準備もなく現地に行っても、被災者のためにはならないということです。私たちがまず考えなくてはいけないことは、「被災された方々の生活が第一である」ということです。まだ、被災されたみなさんの生活状

2016/01/7 生き方としあわせ, まちづくり, 構造 こんにちは。 扇情的なタイトルをつけてすみません。僕の話をします。 地方創生、地方活性化、移住支援、市民主役…。地方ブームと呼ばれて久しく、そこら中の地方行政が、新しい言葉を生み出しては「まちづくり」をしはじめるようになりました。 そんな「まちづくり」に対して僕が長い間抱いていた違和感を言語化してみました。 世の中の「まちづくり」って、何なんだろう。 ところで、みなさんは「まちづくり」と聞いて、みなさんはどんなことを思い浮かべますか。僕も少し考えてみると、こんな言葉が浮かんできます。 地域の特産物を活かした特産品づくり、古民家を再生した雑貨屋、カフェ、ゲストハウス、就農や起業、地元起業への就職を応援する移住促進施策、フューチャーセッションやまちづくり会議…。 どうでしょう。ああ、まちづくりだなあ、という字面になりましたね。 今、各

2015年11月27日、立教大学のホームページに、「15年目を迎えた山手線沿線私立大学図書館コンソーシアム」と題する記事が掲載されました。 2000年3月、青山学院大学、学習院大学、國學院大學、東洋大学、法政大学、明治大学、明治学院大学、立教大学の私立大学図書館は「山手線沿線私立大学図書館コンソーシアム」」協定を締結し、利用証によるコンソーシアム加盟図書館への入館利用の実現や、他大学図書館所蔵の図書貸出の実現といった利用者へのサービスを実現してきたことなどに触れられており、「利用状況」や「これからの山手コンソ」などの項目でそれぞれ現況等が述べられています。 15年目を迎えた山手線沿線私立大学図書館コンソーシアム(立教大学, 2015/11/27) http://www.rikkyo.ac.jp/feature/close_up/2015/11/15.html

今春、茨木市岩倉町に開学した立命館大の「大阪いばらきキャンパス(OIC)」で、地域住民らが学内の「まちライブラリー(私設図書館)@OIC」に書籍を持ち寄り、蔵書を増やしていくイベント「植本祭(しょくほんさい)」が開かれた。地域との交流を通じて図書館を発展させるのが目的。約200人が参加し、さまざまな分野の書籍を持参した。 書籍を持ち寄る活動は、一般社団法人まちライブラリー(大阪市中央区)の代表理事、礒井純充さんが4年前に提唱。これまでに全国各地の大学や図書館、カフェ、病院、神社、寺院、事業所、個人宅などにまちライブラリーが誕生している。 立命館大は今回、キャンパス開学にあわせたプロジェクトとして企画。学内の図書館とは別に、大きな本棚付きの「まちライブラリー@OIC」(約80平方メートル)を設けた。 植本祭は、まちライブラリーのオープニングイベントとして開催。参加者たちは、食や福祉、教育、趣

信州大学の入学式における、山沢学長のスピーチが話題になっている。先行する記事で「スマホやめるか、大学やめるか」の見出しとともに 山沢学長は、昨今の若者世代がスマートフォン偏重や依存症になっている風潮を憂慮。「スイッチを切って本を読み、友だちと話し、自分で考える習慣をつけ、物事を根本から考えて全力で行動することが独創性豊かな学生を育てる」と語りかけた。 と報じられたのが原因だ。この記述だけでもちょっとまずいな、と思っていたのだけど、全文を読んでみて、その思いが確かになった。なので、この件について手短に。 まず、全文が出たことで「やっぱり言ってることはまともだった」という感想が多いことについて、僕も異論はない。最初から「大学でスマホを禁止する」などと言っているとは思わなかったし、入学式のスピーチでそんな極端なことを言うはずもないだろうと思っていたからだ。 だが問題なのは、「スマホ依存症」に対す

(原文のまま)本日ここに、平成二十七年度信州大学入学式を開催できますことは大きな慶びでございます。関係の皆様に深く感謝を申し上げます。 新入生の皆様、ご入学おめでとうございます。信州大学は全学を挙げて皆様を歓迎いたします。そして、ご両親、ご家族の方々に心からお慶びを申し上げます。おめでとうございます。 皆様が本日入学式を迎えることができましたのは、厳しい受験勉強を克服された努力の結果であります。と同時に、励まし頂いたご家族、ご友人そしてご指導頂いた先生はじめ多くの方々のお陰だということを改めて深く胸に刻み、感謝の気持ちをいつまでも持ち続けてください。 そして、留学生の皆様は母国を離れ、言葉、文化、生活習慣の異なる信州のこの地に生活することになりました。初志を貫徹され、四年後に大きな成果を挙げられることを期待しております。 また、信州大学大学院にご入学された皆様にも、心からお祝いを申し上げ

「知らない」というのは悪くない。単なる事実。でも、「知るべき」だと認識した上で「知らない」ままにしておくのは良くない 「分からない」というのは悪くない。何でも分かる必要はない。でも、理解すべきと認識しているのにいつまでも「分からない」ままにしておくのは良くない 「分からない」や「知らない」ことを自分一人の力だけで解決できないというのは悪くない。何でも自分一人でできるなら大学入る必要ない。教員、職員、友達、図書館、Webなど何でも使って知ったり、分かったりするのが大切。自分一人の力だけで何でも解決できなければと思いこむのは良くない 「知らない」「わからない」ということに対処方法を持っていないのは良くない。もっとも単純な対処方法は知らないことやわからないことがでてきたら、それを記録しておくこと(配布資料にしるしつけたり、ノートにメモしたり)。記録しなければ、「知らない」「わからない」に出会った
3000人を超える新入生、そして約6000人のご家族のみなさま、その思い出に深く刻まれるであろうこの時をここに共有できることを光栄に存じます。 そして本学への入学を許可された新入生のみなさんが、本当に東京大学で学んでよかったとの深い喜びを抱いて卒業の日を迎えられることを心から願い、そのために本学の一員として微力を尽くしたいと考えます。 入学にあたり、新入生のみなさんには期待もあれば不安もあるでしょう。現在の心境も、各人各様かもしれません。大学で過ごす毎日が始まるこの時期に、これからの時間はどのような選択の場面なのか、ということをいくつかの観点から考えてもらいたいと思います。 まず自分自身にとっての選択。みなさんは、駒場キャンパスの教養学部において前期課程を過ごすことになります。東京大学は、高校卒業・大学入学段階の限られた知識・情報や先入観を頼りに学生がその専門を選択するのは適切ではないと考
大学のサバイバルレースが過熱している。2018年を境にして、少子化のために受験者人口が一気に減っていく「2018年問題」が迫っているからだ。ブランド力が弱い大学は、すでに志願者減少の現実に直面しているが、生き残れるのか。崖っぷちから、あの手この手で逆襲に転じようとしている。消えた「オツオリ効果」「これまでのイメージが邪魔することはある」――。山梨学院大学の古屋忠彦学長は自嘲気味に語る。それは

今年は夏目漱石の『こころ』刊行百周年だが、漱石の弟子阿部次郎の『三太郎の日記』も同じく刊行百周年にあたる。大正3年に世にでて以来、教養主義のバイブルとされ、1970年代まで、知的青年の必読書となってきた。『三太郎の日記』は、「青田三太郎は机の上に頬づえをついて二時間ばかり外を眺めていた」ではじまる。今で言えばブログ上の日記のようなもの。取っつきやすさもロングセラーの要因だっただろう。 西洋哲学を修めた阿部次郎 『三太郎の日記』が読まれた時代は教養の時代だった。「教養がないねえ」と言われると、恥ずかしさを感じたものである。そんな時代だったから、全共闘世代あたりまでの大学キャンパスでは学生たちの自発的な読書会がさかんだった。しかし、いまの大学生は「教養がない」といわれても、「今日用(きょうよう)がない」と聞こえるらしい。そんなことからも改めて大学での教養教育のあり方について議論がなされている。

桑子:これからは理系の学生にこそ「教養」が必要だ! ということで、東京工業大学にリベラルアーツセンターが2011年にできて4年目になりました。2012年からは池上彰さんにも毎週教壇に立っていただいてきましたが、私たちがもうひとつ研究しているのが、世界の先進的な大学の「教養教育」の実情を探り、参考にしよう、ということです。 上田:2012年秋には、米国のトップ大学の教養教育のあり方を私と池上さんとで視察してきました。世界最高峰のハーバード大学、理系の雄のマサチューセッツ工科大学、ナンバーワン女子大のウェルズリーカレッジの教養教育を見学したら……。 池上:なんとどの大学も大学4年間はみっちり「教養漬け」。 上田:専門課程は大学院に上がってから。それまではあらゆる分野の教養を徹底的に教え込み、かつプレゼンや論文執筆のテクニックを専門家に教わる。 池上:米国のトップ大学のカリキュラムは「教養」至上

皇学館大学(伊勢市)の図書館に、学生たちが語らいながら学べる「ラーニング・コモンズ」ができた。私語厳禁の堅苦しさがない自由な雰囲気の学習空間で、学生の評判はよく、市民にも開放されている。 3階建て図書館の1、2階を改装して3月下旬にオープン。1階には新聞・雑誌などを備えた「ブックラウンジスペース」(19席)を設置。ペットボトルなどふた付き容器の飲み物を持ち込め、「コーヒーブレーク」もできる。 メーンの2階(165席)は本棚の一部を撤去して、広々とした空間に可動式テーブルやホワイトボードを置いた。図書館スタッフが文献の探し方などを助言する情報収集コーナーや、ノートパソコンやiPadなどの貸し出しも。間仕切りのある「プレゼンテーションスペース」は4月からゼミの授業でも利用されている。

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