2025年11月11日付けで、米国の非営利出版者Annual Reviewsによる世界の図書館員、出版者、ベンダー向けのオンライン雑誌“Katina”に、大学出版局と大学図書館による共同イニシアチブのケーススタディに関する記事“University Presses and Libraries, Teaming Up to Innovate”が掲載されています。著者は、英・リバプール大学出版局のJennie Collinson氏等です。 オープンアクセスや多様性の促進など、大学出版局と大学図書館の共通の課題に資する共同イニシアチブとして、米・ブラウン大学のBrown University Digital Publications、英・リバプール大学のTrailblazers、米・テンプル大学のNorth Broad Pressの事例が簡潔に紹介されています。 University Press

広島大学図書館では、各部局と協力し、研究成果の公開にこれまで継続的に取り組んできました。 2024年度には、文部科学省「オープンアクセス加速化事業」に採択され、この取組をさらに発展させ、より多くの研究成果を社会に発信する体制を全学的に強化しています。 このオープンアクセス事業の一環として、溪水社から刊行された紙の書籍のうち、本学の教員・研究者などが執筆し、現在は絶版などで入手が難しくなっている書籍(62冊)を電子化・公開をいたしました。 これは出版元である溪水社と連携し、著者の方々のご協力(電子化の許諾など)を得て実現したものです。 電子化した書籍は、広島大学学術情報リポジトリを通じて、どなたでも無償でご覧いただけます。本事業の実施にあたっては、溪水社をはじめ、著者の皆さまのご理解とご協力をいただきました。 ここに厚く感謝申し上げます。

2025年10月21日、広島大学図書館が溪水社刊行の書籍を電子化し、同大学の学術情報リポジトリ上で公開したと発表しました。 発表によると、溪水社から刊行された紙の書籍のうち、同大学の教員・研究者等が執筆し、現在は絶版等で入手が難しくなっている書籍62冊が電子化されました。同大学では、2024年度に文部科学省の「オープンアクセス加速化事業」に採択されたことを受け、研究成果を社会に発信する体制を全学的に強化しており、本取組もその一環とあります。 溪水社書籍62冊を電子化・公開しました(広島大学図書館, 2025/10/21) https://www.hiroshima-u.ac.jp/library/news/93521 参考: 早稲田大学図書館、大学の研究成果が収められた学術書をリポジトリでオープンアクセス化するプロジェクトを開始 [2025年04月03日] https://current.

2025年10月15日、東京大学附属図書館が、『オープンアクセスハンドブック第3版』を公表しました。 2024年2月に統合イノベーション戦略推進会議が公表した「学術論文等の即時オープンアクセスの実現に向けた基本方針」によって、学術論文及び根拠データの即時公開が求められるなど、近年のオープンアクセスを巡る動向を踏まえて、同ハンドブックの第2版を大幅に改訂したとされます。 ニュース(東京大学附属図書館) https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja/library/contents/news ※2025年10月15日付けで、「「オープンアクセスハンドブック第3版」を公開しました」とあります。 「オープンアクセスハンドブック第3版」を公開しました(東京大学附属図書館) https://www.lib.u-tokyo.ac.jp/ja/library/contents/news

「退館のお知らせは生演奏!」:学生の表現の場としての図書館 東京藝術大学附属図書館・西山朋代(にしやまともよ)、 立澤知寿穂(たつざわちずほ) 東京藝術大学附属図書館上野本館では「退館のお知らせは生演奏!」と題して、閉館前の5分間に学生たちが各自選んだ曲を演奏するイベントを開催している。 演奏場所は上野本館の2つの建物のうち2018年に竣工したB棟である。1階がラーニングコモンズ、2・3階が書架となっており、中心部にある吹き抜けの階段スペースで演奏すると建物全体に音が響く。イベントは2022年2月から開始し、2025年6月現在までに58組、139人の学生が演奏を行った。普段は静かな空間を求められる図書館内での演奏は、他では見られないユニークな取り組みだと自負している。 開催経緯については国立大学図書館協会のウェブサイトに取材記事が掲載されているので、そちらを参照していただきたい。学内外で知

図書館施設の開館時間が短くなっている 3つの拠点図書館(総合・駒場・柏)と27の部局図書館・室が一体となって大学の知的基盤を支えているのが、東京大学附属図書館です。2023年度、日本の大学として初めて蔵書数1000万冊を突破した図書館ですが、様々な要素が重なり、近年は財政難の問題を抱えているのも事実。 昨今の図書館事情を解説し、広く支援を呼びかけているのは、附属図書館長を務める坂井修一先生です。 附属図書館は図書や雑誌、電子ジャーナルなどの整備や学習環境の提供といった従来からの役割を担うとともに、現代の教育・研究に不可欠なDXにも取り組んでいます。本学は研究だけでなく教育の面でも国際競争に晒されています。DXが進む世界の大学との競争の中で高水準の教育を提供する必要があり、附属図書館もその一翼を担っています。 例えば、学術機関リポジトリ「UTokyo Repository」を整備し、本学で

はじめに 国立情報学研究所 (NII) が運営する国内最大の総合目録データベースサービス「NACSIS-CAT」は昨年 (2024年) 10月31日、適用する目録規則を『日本目録規則2018年版 (NCR2018) 』へ切り替えました。本日(2025年)4月30日、適用開始から6ヶ月を迎えました。紀伊國屋書店では全国の大学図書館の目録業務を受託しNCR2018による目録作業を毎日行っており、また一方で、NACSIS-CAT/ILLシステムの構築と運用を受託していることから、裏方としてもNCR2018適用に際してのシステム開発に携わってきました。本稿では、1章でNCR2018とはどのような規則か概観したうえで、2章から4章までNACSIS-CATのNCR2018適用に至る経緯と趣旨を振り返り、5章でその概略を整理し、6章と7章で目録業務の実務的な視点と、また長らくNCR2018適用の経緯を

こんばんは、ハシモト トショカンです。本日も数ある記事の中からこの記事を閲覧していただき、ありがとうございます! ここ最近、なかなか良いペースで更新出来ていて、ご満悦のハシモトです(*^^*)(笑) …さて、公共図書館でも大学図書館でも、「その図書館を利用できる利用者」というのが決まっています(公共図書館の場合は「貸出ができる利用者」ですかね)。 公共図書館であれば、「市内在住の方と、在勤・在学の方」とか、「近隣の市に在住の方」といった方が対象となり、現住所の確認できる書類があれば、即日図書館利用カードの発行ができます。 そして、市内・市外の方どちらでも、貸出冊数や貸出期間など、基本的には皆さん利用範囲は同じだし、せいぜい図書館利用証申請用紙を記入する際にチェックする項目が違うくらいで、図書館スタッフ的にも、利用者さん的にも、難しいことは何一つありません。 ところがところが、大学図書館で

明治大学図書館では、2024年度明治大学オープンアクセス加速化事業の一環として、講演会「韓国のオープンアクセス事情」を開催いたします。 近年国内各機関でオープンアクセス支援の取り組みが行われていますが、韓国でも大学図書館コンソーシアムによる転換契約交渉、国家によるオープンアクセス支援システムAccessONの設立などが行われています。 各国の事情に伴って推進されるオープンアクセスの事例を知り、国内のオープンアクセス支援の参考事例とすることを目的として、韓国でのオープンアクセス推進の実情と今後の展開についてご講演いただきます。また韓国での実際の研究環境についてもご紹介いただきます。 講演は韓国語と日本語で行い、逐次通訳付きです。 ■ 日程 2025年3月6日(木) 14:00~16:30 ■プログラム <<韓国のオープンアクセス事情>> 14:00~14:50 「韓国の大学図書館における学術

皇学館大学(伊勢市神田久志本町)付属図書館を中心に活動する学生ボランティア団体「ふみくら倶楽部」が協力し2月11日、亀山市立図書館(亀山市御幸町)で子ども向けワークショップ「わたしの本棚をつくろう」を開催する。 【その他の画像】皇学館大学付属図書館運営学生ボランティア団体「ふみくら倶楽部」が考えた「MyBox」 ふみくら倶楽部は昨年、NPO法人「知的資源イニシアティブ」(東京都千代田区)が図書館に関する先進的な取り組みに対して表彰する「Library of the Year 2024」で協賛社特別賞を受賞。「地域社会と大学図書館をつなげる開かれた学生協働活動」が評価された。 ふみくら倶楽部は2016(平成28)年、当時の同大文学部国文学科の図書館司書課程で学んでいた学生有志が大学図書館の活性化や地域貢献活動などを行うために設立。今年で節目の10年目を迎える。現在の部員数は22人。2022

2025年1月28日、国立大学図書館協会が、公開勉強会「研究成果の可視化と大学図書館」の資料と動画を公開したと発表しました。 同勉強会は、2025年1月10日に国立大学図書館協会ビジョン2025推進事業として、大阪大学総合図書館内とオンラインのハイブリッド形式で開催されたものです。 学術情報流通の諸課題のうち、ジャーナル問題やオープンアクセス(OA)、永続的識別子等のトピックを横断するテーマである研究成果の可視化に焦点を当て、大学図書館職員が果たすべき役割について考えを深める契機とする、とあります。 お知らせ(国立大学図書館協会) https://www.janul.jp/ja/news ※2025年1月28日付けで、「公開勉強会「研究成果の可視化と大学図書館」の資料と動画を掲載しました」とあります。 公開勉強会「研究成果の可視化と大学図書館」の資料と動画を掲載しました(国立大学図書館協会

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この調査に加えて推進研究では、新居田久美子氏(神戸学院大学)がいくつかの大学の事例調査も行った。その結果では、キャリア支援図書の配架の予算・選書の方法は多彩であること、近年の18歳人口減少に伴う学生人口減少や青年期の読書離れなどの課題に対して、大学生の読書推進のための活動や、図書館活性化を図る自発的な学生組織、あるいはラーニングサポーターなど学生や院生の参加を促す多様な活動が各大学でみられたこと、貸出型から滞在型へと大学図書館の機能変化がみられることなどが報告された。 3. 諸外国の事例 諸外国の大学図書館の国際的事例について、筆者は『世界の大学図書館―知の宝庫を訪ねて』(3)を2024年7月に刊行した。同書では、国際ランキングで比較的上位の11大学を選び、世界の大学図書館ネットワーク、情報や研究のスキル、ウェルビーイング、オープン・サイエンス、専門司書、変容的学習、デジタルシフト、総合的

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