全国高校駅伝鳥取県予選で優勝し、全国高校駅伝出場を決めた鳥取城北の選手たち=鳥取県境港市で2025年11月1日、深野麟之介撮影 21日に京都市で開催される全国高校駅伝の男子に前回大会2位で優勝5回の実績を誇る大牟田(福岡)から集団転校した鳥取城北が出場する。大牟田に残った選手、まとまって転校した選手、それを受け入れる側の選手、それぞれの思いがあった。 <関連記事> 強豪校からの集団転校、過去にも 規定の「抜け穴」指摘も 圧倒的なレース運びだった。 11月1日の鳥取県予選。鳥取城北は2時間3分49秒で、2位に5分以上の大差をつけて2年ぶりの優勝を果たし、全国高校駅伝の出場権を獲得した。全国で上位争いに加わることができる好記録だった。 チームを率いる赤池健監督(53)と各区間を走った7人の選手は今春、強豪の大牟田から移ってきた。昨年度から鳥取城北にいた選手は一人も出場できず、応援やサポートで支

東福岡高校ラグビー部だった広木淳さんに授与された特別卒業証書を手に、記念写真に納まる母ますみさん(前列中央右)と当時の主将で早稲田佐賀高ラグビー部監督の山下昂大さん(同左)=福岡市博多区で2025年12月11日、玉城達郎撮影 2007年12月に北九州市内で列車にはねられ、18歳で亡くなった東福岡高校ラグビー部の広木淳さんに卒業証書が授与されることになり、福岡市の同校で11日、広木さんの家族や当時の監督、主将らが出席して記念の式典が開かれた。 広木さんは07年12月14日、学校での練習を終えて北九州市内の自宅へ帰宅途中、同市内の踏切で列車にはねられた。 身長170センチ、体重60キロの細身ながらハードタックラーとして頭角を現し、FWの中心的選手で高校日本代表候補にも選出された将来有望な選手だった。 この時、全国高校ラグビー大会出場を控えていたチームは悲嘆に暮れたが、より一層、結束力を高めて大

東京デフリンピックのバスケットボール男子で強豪のアルゼンチンを破り、笑顔で記念写真に納まる日本代表の選手たち=東京・大田区総合体育館で2025年11月17日、和田大典撮影 競技団体の内紛、日本代表の活動停止、監督人事を巡る騒動――。幾多の逆風を乗り越えて、デフバスケットボール男子日本代表が、開催中の東京デフリンピックで躍動した。「歴史的な勝利」にたどり着くまでの日々を振り返る。 デフとは、聞こえない人、聞こえにくい人のこと。専門記者がデフスポーツの理想と現実を追い続けました。 デフリンピック日本代表が分断 「サインバスケ」の理想と現実 デフリンピックは何のため? ろう者の映画作家からの問いかけパワハラの訴え8カ月放置 デフバスケ協会へ募る選手の不信感 「パワハラ放置」のデフバスケ協会 会員7割が元監督復帰に反対 世界5位を破る 「これはただの1勝じゃない。特別な1勝、歴史を変える1勝だ」

3日に行われた神奈川県高校駅伝男子の部のレース中、全体4番手を走っていたところ、走路員の誘導ミスで記録無効となっていた三浦学苑が「異例の救済措置」で上位大会の関東高校駅伝(22日・埼玉)にオープン参加することが7日、分かった。 複数の関係者によると、レース後の4日、同校が神奈川高校体育連盟に関東大会への正式出場などを求めた「嘆願書」を提出。同連盟も事態を重く受け止め、5日に全国高体連陸上専門部へ上申した。その後、全国と関東の組織で検討され、6日にオープン参加としての「救済」が決まった。 駅伝競技では極めて異例という。 陸上のトラック種目では、妨害行為が意図的でないと見なされる場合や競技者以外によって引き起こされた場合、審判長がそのような行為が特定の競技者(またはチーム)に深刻な影響をもたらしたと判断したら、競技者1名、または当該レースに関する複数名、あるいは全員での再レースの実施を命じるか

演技を披露するレン・ジュンフェイ(左)とシン・ジャニンのペア=25日、中国・重慶/Tang Xinyu/VCG/Getty Images (CNN) 国際スケート連盟(ISU)は、中国の選手が先に行われた大会で「不適切」なミサイル型のぬいぐるみを手にしたとして調査を始めた。 アイスダンスのレン・ジュンフェイとシン・ジャニンのペアは25日に中国・重慶で行われたフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズの中国杯で、中国の新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「東風(DF)61」を模した大型のぬいぐるみとともに姿を見せた。東風61は8輪式の移動式発射台で運搬され、核弾頭の搭載が可能とされている。 大会の映像では、2人とチーム関係者が得点発表を待つ間、ぬいぐるみを手にしている様子が映っていた。レンが一時的にミサイル型のぬいぐるみを掲げる場面もあった。

スポーツに関わる人々の人権を尊重し、暴力や虐待から守る取り組みとして「セーフスポーツ」という考えが広がっている。そんな中、現場で起きているのは、選手や指導者の間で、守るべき規律や規範の「理解のずれ」が生じる事態だ。 女子サッカー2部リーグに所属する「ディオッサ出雲FC」(島根県出雲市)では、所属していたブラジル人選手2人が昨年11月、日本人監督からセクハラを受けたと記者会見で公表した。 しかし、監督は、セクハラとされたポルトガル語の発言は「『やっちゃった、くそ』等の意味と認識していた」「スラングとして口にした」などと主張したとされ、日本サッカー協会(JFA)は今年4月に、「(監督に)懲罰を科さない」と決定した。 調査に入り、「懲罰相当」とJFAに報告した日本女子サッカーリーグの事実認定や見解はまた異なり、「ずれ」が際だった形だ。 現状を「過渡期」とみる専門家が大切だと語るのは、「同じ目標に

なぜブラック部活はなくならないのか。「反体罰宣言」などの著書がある日本体育大の南部さおり教授は、勝利至上主義による顧問と生徒の上下関係の弊害を指摘する。 生理止まれば「それで正解」という顧問、高校のブラック部活の実態 特に強豪校では

不適切な指導や長時間の拘束が当たり前の「ブラック部活」が、高校生たちの心身をむしばむケースが後を絶たない。広島県内のスポーツ強豪校を今春卒業した女性(18)もその一人だ。顧問から過度の減量を求められ摂食障害を発症。無月経に陥り、競技を断念した。今も体調が戻らず「洗脳状態だった」と振り返る。 ブラック部活なぜなくならない?専門家「カルトにはまる心理」 高校に入学してすぐ、男性顧問による「減量指導」が始まった。大会で結果を出すため、体脂肪を極限まで落とすよう求められた。1日に摂取できるのは500キロカロリー。10代後半の女性の必要量の4分の1以下だ。体重は1カ月で10キロ以上落ち、32キロになった。 朝夕は食べず、昼は卵焼きと鶏胸肉、ブロッコリーだけの小さな弁当。部活合宿の朝食はプロテインのみだった。そのうち空腹も感じなくなり生理は止まった。顧問は「それで正解」と言い、女子部員のほとんどが無月

2023年に違法薬物事件を起こして廃部になった日本大学(日大)アメリカンフットボール部の後継組織「有志の会」に所属するランニングバック(RB)酒井佑昌(20=3年)が26日、東京地裁司法記者クラブで会見し、関東大学リーグ復帰が決まった後継組織が2部リーグ所属になったことを不服として、日本スポーツ仲裁機構(JSAA)に申し立てた。 大学日本一を決める甲子園ボウルに出るためには、関東の1部リーグ上位TOP8で1~3位に入り、全日本大学選手権に出場する必要がある(決勝が甲子園)。2部は、リーグ下位BIG8も含めて3部相当。現状なら甲子園まで最短3年かかり、事件時に1年生だった酒井ら3年生以上は間に合わない。そのため申し立てた。 「チーム」ではなく「個人」での申し立てに踏み切った酒井。通常、廃部になって関東学生連盟から退社(退会)し、今回のように新たに加盟となれば3部(4部相当)からの復帰となる。

2023年に違法薬物事件を起こして廃部になった日本大学(日大)アメリカンフットボール部の後継組織「有志の会」に所属するランニングバック(RB)酒井佑昌(20)が26日、東京地裁司法記者クラブで会見し、関東大学リーグに復帰(加盟)して2部リーグ所属になったことを不服として、日本スポーツ仲裁機構に申し立てを行った。 3年生部員の酒井は「チャンスをいただいての2部(復帰は)うれしいことではあるんですけど、自分たちは1部でやりたい。ずっと日本一を目指してきたので、たとえ結果は変わらなくても、少しでもチャンスがあれば、と思って申し立てることにしました」と説明した。 大学日本一を決める甲子園ボウルには、関東の1部リーグ上位TOP8で1~3位に入り、全日本大学選手権に出場する必要がある(決勝が甲子園)。2部は、リーグの1部下位BIG8も含めて3部相当。甲子園ボウルまで最短3年かかり、事件時に1年生だった

最後のレースを出場25人中17位で終えると、スタンドからねぎらいの声が送られた。 「まだ覚えてもらっているんだな、といううれしさがありました」 大学駅伝のスター選手として活躍した陸上女子長距離の小林成美さん(25)は5月下旬、名門実業団・三井住友海上に入社からわずか2年余での現役引退を表明した。 周囲に惜しまれながら引退の決断を下すまでに、何があったのだろうか。【岩壁峻】 コロナ禍とSNS批判、苦悩の日々 5月29日、引退試合として東日本実業団選手権の女子5000メートルを走った4日後、小林さんに話を聞いた。 この日の朝も女子陸上競技部の拠点がある東京都町田市内を10キロほど走ったという。 「やっぱり自然と体が動いちゃう。走るのが好きなんだな、と再確認できました」 陸上への思いが後ろ向きでないことに、安堵(あんど)していた。 それは、ここ数年、新型コロナウイルスの感染拡大の影響、交流サイト

1回につき800ドル(約12万円)―。これはフィギュアスケート男子の鍵山優真が今季のエキシビションを舞う際に、楽曲の権利者へ支払う使用料だ。昨年11月のグランプリ(GP)シリーズ・NHK杯後、権利者が使用許諾をしていないとして、鍵山側に連絡。交渉の末、1回800ドルで双方が合意したという。 楽曲の権利処理はフィギュアスケート界が持つ喫緊の課題だ。ショートプログラム(SP)、フリーともに演技時間に制限があるため、ほぼ全ての曲に編集が必要。著作権者の意に染まない改編を禁じている「同一性保持権」の観点から、プログラムでの使用には著作権者の許諾が必要だ。かつては作者の没後70年が経過し権利が消滅したクラシック曲の使用がメインだったが、2014年にボーカル入りの曲が解禁。権利侵害のリスクが極めて高くなった。 しかし、22年に米国のペアが訴訟に巻き込まれるなど2020年代に入って問題が頻発した。ソチ冬

橋本 町田さんはさまざまなメディアで、著作権に関する啓蒙活動を行なっていらっしゃいます。そもそも、なぜ著作権に興味を持たれたのですか? 町田 大学の卒論のテーマに選んだのが、フィギュアスケートと音楽著作権の関係でした。フィギュアスケートは音楽を使わなくては成り立たないスポーツですし、「白鳥の湖」や「カルメン」など、バレエやオペラの二次創作のようなプログラムもよくつくられます。 私も恥ずかしながら高校生の頃までは無自覚に音楽を使ってしまっていましたが、あるとき著作権との関係はどうなっているのだろうと興味を持ったんです。調べていくうちに、フィギュアスケート界では音楽の著作権が軽視されていると感じるようになりました。 作曲者の意図を尊重しないような編曲が行なわれていたり、使用した音楽の作曲者名が表示されなかったり。著作物を、意に反して勝手に改変されない権利「同一性保持権」、著作者の意志に沿って氏

日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は20日、公式サイトで女子プロ3選手らへの処分を発表した。3月に週刊文春電子版などで3選手は、既婚者である男性キャディーとの不倫問題を報じられていた。 同協会は19日に懲戒諮問委員会及び理事会を開き、会員の川崎春花(22=村田製作所)、阿部未悠(24=ミネベアミツミ)、小林夢果(21=ヨコハマタイヤジャパン)の3選手に厳重注意と、25年度に開催する新人セミナー(第1~3日目)の受講を義務付けた。 3選手に対しての処分に関して、協会は共通した認識として「本件を積極的に引き起こしたのではないこと、真摯(しんし)に反省していること、スポンサー契約を解消される等社会的制裁を受けていること」などを挙げ、20代前半という年齢から「可塑(かそ)性があることなどの諸事情を総合考慮したもの」と説明した。 ツアー通算5勝の川崎は既に今季、一連の問題でツアー競技5試合への出場

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