新日本プロレス5月1日福岡ペイペイドーム大会で、IWGPタッグ王者のグレート―O―カーンが笑止千万の王座陥落。一度も防衛を果たすことなくベルトを失った。本来であれば新日本マットレギュラー参戦さえおこがましいレベルのオーカーンだが、大僥倖に次ぐ大僥倖とパートナーのジェフ・コブの傑出した実力に恵まれ4月両国大会でIWGPタッグを奪取。この日は初防衛戦で後藤洋央紀、YOSHI―HASHIの「毘沙門」、チェーズ・オーエンズ、バッドラック・ファレ組とのノータッチルールの3WAYマッチに臨んだ。 因数分解あたりから周囲に置き去りにされたオーカーンに、3WAYのような複雑なルールはもしかしたら理解できなかったのかもしれない。入場と同時にいきなり両挑戦者チームから奇襲を受けるなど、集中力も緊張感も皆無。大した見せ場もないまま毘沙門の合体技・消灯を浴びてリング外へと追いやられ、もう本当クソの役にも立たなか

コロナ禍の中、11日から丸善インテックアリーナ大阪で始まった全日本卓球選手権、通称「全日本」。そこに35歳にして初めて男子シングルスに出場する男がいる。奈良県代表の岩城禎(いわき・ただし)だ。 日本卓球協会に登録している男子選手は約22万人(2019年度)。そのうち都道府県予選を勝ち抜いて一般男子シングルスに出られるのは248人、わずか0.1%だ。協会に登録していない競技者はその数倍以上もいるため、実際の競争率はさらに厳しいものとなる。 卓球の低年齢化が進んだ現代では、全日本に出場する選手の多くは、遅くても小学生時代から卓球を始め、練習がないのは年に数日という生活を送り、高校や大学も卓球で入るという半分プロのような卓球エリートたちで占められる。ほとんどの卓球人にとって、全日本とは勝つどころか出ることさえ叶わない夢の舞台だ。 卓球エリートのみが出場を許される全日本卓球。この舞台に立てるのは卓

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