突然ですが、質問です! 以下の文章で、登場人物が実際に声に出して言っている部分と、心の中で思い浮かべている部分はどこでしょうか。 「みんなはね、ずいぶん走ったけれども遅れてしまったよ。ザネリもね、ずいぶん走ったけれども追いつかなかった」と言いました。 ジョバンニは、 (そうだ、ぼくたちはいま、いっしょにさそって出かけたのだ)とおもいながら、 「どこかで待っていようか」と言いました。青空文庫 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』 https://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/43737_19215.html 答えは簡単ですね。 「 」の中の言葉が声に出して言っている部分、( )の中の言葉が心の中で思い浮かべている部分です。 前後の文章からも読み取れると思いますが、括弧の使い分けがされていることで、より分かりやすくなっています。 このように括弧類は主に文章内で会

「提案書」や「要件定義書」は書くのが難しい。読む人がITの専門家ではないからだ。専門用語を使わず、高度な内容を的確に伝えるにはどうすればいいか。「提案書」「要件定義書」の書き方を通じて、「誰にでも伝わる」文章術を伝授する。 第3回「分かりやすい提案書はアウトラインが美しい」、第4回「『要件定義書のアウトライン作成』完全マニュアル」で説明したように、全体を「階層構造」にすると文章が読みやすくなります。特に、提案書や要件定義書、マニュアルのようにページ数が多い文書は、必ず階層構造にしましょう。さて、今回は「階層構造を作った次のステップ」を説明します。 いきなり文章を書き始めるのはNG 階層構造を作ったら、いよいよ中身の文章を記述します。このとき、思いつくままに文章を記述し始めてはいけません。分かりやすい文書にするためには、いきなり文章を書くのではなく「表現の構成」を考える必要があります。 「表

「提案書」や「要件定義書」は書くのが難しい。読む人がITの専門家ではないからだ。専門用語を使わず、高度な内容を的確に伝えるにはどうすればいいか。「提案書」「要件定義書」の書き方を通じて、「誰にでも伝わる」文章術を伝授する。 第5回「ドキュメントの質を確実に上げる6つの文章作法」、第6回「読みやすい文章の極意は『修飾語』にあり」では、文章全体の「構造と型」を中心に、分かりやすく読みやすい表現法を紹介しました。 今回から2回に渡って、文章の構成要素である「語句の使い方」や「表記法」を解説します。技術者が無意識に使ってしまう分かりにくい表現を紹介し、それを改善するためのポイントを提示します。 専門用語はきちんと説明する技術者は説明なしに専門用語を使ってしまいがちです。しかし、それでは読み手のことを考えた文書にはなりません。説明もなしに専門用語ばかりを使う文書を信頼しない経営陣や管理職もいます。

1リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く