1, ウォーク左派の衝撃 2024年7月15日に、韓国のハンギョレ新聞電子版に掲載された、左派の思想家スラヴォイ・ジジェクのエッセイ「ポピュリスト右派とウォーク左派の共謀」の邦訳が発表されてから、ウォーク(woke:覚醒した、目覚めた)左派という言葉が急速に普及している(注1)。欧米ではウォーク左派という言葉は少なくともここ5年の間に使われるようになっていたが、日本でいま普及していく理由の一つは、先の都知事選において「左派」の行動と言説が脚光を浴びたことにある(もちろんこの脚光は賞賛ではなく、疑問の広がりを意味する)。思想家の東浩紀はジジェクのこのエッセイが発表された当日のツイートで以下のように評している。 「右も左も同じくらいヤバいよね、という何年も前から皆が指摘していることを、「最近ジジェクも同じことを言っているらしいぞ!」とか言って難しく語り始めている学者さんをみると、そ

パリ市民たちが7日、フランス・パリのレピュブリック広場で、この日行われた早期総選挙の決選投票で極右・国民連合の第1党への登板が阻止されたことを祝っている/AP・聯合ニュース 極右ポピュリズムがふたたび力を増している。ポピュリスト右派は、自分たちが左派の課す抑圧的な強要に対抗して「穏健な正常性」を擁護しているというレトリックを繰り返し用いる。たとえば、これらの人たちは、ウォーク(woke:覚醒した、目覚めた)左派の「キャンセル・カルチャー」によって、個人が異性愛者であるとか伝統的な見解を持っているという理由だけで罪悪感を抱き、ある話や行動が突然禁止される可能性があるという恐れを感じ、息が詰まる雰囲気がつくられていると非難する。 一例としては、最近、ファシズムを擁護するマイケル・ミラーマンという右派知識人が「なぜ正常なすべてのことがファシストと呼ばれるのか」(Why is everything
(お知らせ) この記事が要約版xポスト(Twitter)で290万ビューになるほど読まれて、川口市議と市民の皆さんの集まりに参加してお話を聞いてきました。その続編は以下リンクからどうぞ ・ 埼玉県蕨市と川口市周辺に集住しているクルド人と現地住民との間の軋轢はSNSでも度々話題になっていますが、先日蕨駅前の外国人排斥デモに対してクルド人群衆の一人が「日本人●ね!」と叫んだという動画(ただし諸説あり)が出回っていて、さらに相互憎悪が募る結果になっています。 「アベマプライム」でも取り上げられていました(トップ画像は番組映像から) ただ、この番組↑、あまり背景情報とかをちゃんと取り込まずにテキトーに印象論をぶつけあって終わってしまったような感じになっていて、ちょっと良くない扱い方だったように思います。お互いに余計に不満がたまる感じで。 一方で、今月はじめにこの問題がNHKで取り上げられた時の内容

※長めの追記あり けっこう忘れ去られてる事実かもしれないが、ちょっと昔は、左翼は「不謹慎万歳」だった。 ポルノは体制の抑圧に抗する人間性解放の象徴だとして称揚していた。 「不健全な表現は存在してはならない」なんて、宗教右派か特高警察かみたいなこと言ってる現在とは正反対だ。 「昔の左翼はえらかった」などという話ではない。だってあんまりメンツ入れ替わってないからな。共産党の主たる票田は昔も今も団塊世代だろう。 いかに左翼の正義が何にでも結合するのかということだ。無農薬野菜にも反原発にも、エログロにもポルノ廃絶にも、アニメにもオタクバッシングにも、反戦にも戦争賛美にも、宗教にも宗教弾圧にも、何にでも取り憑いて寄生してしまう。 ■ブコメ読んで思ったことなど 「女性の自己決定権という補助線をひけば矛盾してない」まあそれはそうなんだけど。もっともな動機に根ざした暴走こそタチ悪いというのもあるし。 「体

【ソウル聯合ニュース】韓国MBCテレビの調査報道番組「PD手帳」は9日、韓国情報機関の国家情報院(国情院)と日本の右翼団体の間で不当な取引があったことを確認し、10日の番組で関連映像や内容を報じると予告した。 制作陣によると、国情院で25年間海外工作員として勤務した情報提供者が、番組側に対し「国情院が日本の極右勢力を支援しており、独島と旧日本軍の慰安婦問題を扱う市民団体の内部情報を日本の極右勢力に流出させるのに協力した」と明らかにした。 番組側はこのインタビューに基づき、日本の右翼団体が韓国の独島、慰安婦関連の市民団体の動きを事前に把握し、弾圧する未公開映像を入手したと説明した。 また、「7カ月間の追跡取材で国情院の多くの関係者が驚くべき事実を告白した。国情院が訪韓した日本の右翼関係者を接待し、北の重要情報を彼らと共有した」と主張した。 制作陣は国情院から支援を受けたとされる代表的な右翼関

日本学術会議は「なくしたほうがいい」 ――櫻井よしこさんが理事長を務めている国基研の「日本学術会議は廃止せよ」という意見広告に、伊藤さんは賛同人として名前を連ねています。ただ、あのとき任命拒否された6名のうち1人は、弟子に当たる加藤陽子さんでした。この一連の問題についてどのようにお考えなのか、まずは伺いたいです。 伊藤 もともと日本学術会議って、僕とはまったく無縁の存在でね。あれはいろんな学閥というかな、大学とか、企業とか……それと民科(民主主義科学者協会)という、共産党系の人たちにとっては関心があるんだろうけど、他の大半の学者にはまったく関係ないんですよ。どちらかといえば、今はもう左翼の巣窟になってるからね。あんなもん、なくしたほうがいいと、僕は思っているわけです。 ――あの6名の方が任命拒否されたのは、政府の安全保障の法制に反対したからだ、という意見もあります。 伊藤 安全保障について

市民感覚としての白饅頭、知性主義の限界、経験の抹殺 という記事がすばらしかったので読んでもらいたいと思いつつ、これはピケティの言う「バラモン左翼とビジネスエリート右翼」の問題だなとつくづく思ったのでここに少しそのへんの話を書いておこうと思う。 バラモンというのはインドのカースト制度の頂点にいる司祭階級の人々のことだ。バラモン左翼というのはそういう「上位」にいる左翼のこと。古い人には「そんなバカな」と感じられるかもしれない。昔は左翼といったら資本家から労働者を守る人々であり、カーストの頂点にいることなんて考えられなかったからだ。 だが現実には給与や社会的地位の高い新興企業や学術機関に勤め、環境問題やジェンダー不平等など意識の高い問題に取り組むことを是とする「左派」はごまんといる。彼らは努力してそれなりの地位を獲得しただけあって、新自由主義的な感覚を持っている。「努力すれば自分たちのように豊か

問題点をゴロリと切り出しただけの、考察も結論も薄いエントリーです。 津田大介 氏のこのインタビュー記事が、なぜか気になった。ブックマーク数を見るとホッテントリ入りするほどの数じゃなかったようだが、トッギャッターか何かの関連記事がバズったんだったっけ? よく覚えていない。 finders.me 上掲記事P2から一部引用します。 津田:ただ僕は、安易に「右派も左派も両極化しててどっちもどっち」みたいなことは言いたくないんですよね。だってそこには非対称性があるから。ネット右翼の人たちは、どんなに酷いことを言っても自分たちと価値観を同じくする人は擁護してくれます。擁護してくれて、さらには共通する敵を叩くというある種のエコシステムができている。 ただ左派の場合、最近で言えば安倍政権が終わった際の白井聡さんや石垣のりこさんの発言が批判されましたが、失言をすると右派からはもちろん叩かれるけど、左派からも

保守の論客として活動してきた古谷は、「内側から」自称保守やネット右翼の差別発言を臆せず批判してきた(10月1日、古谷の自宅にて撮影) HAJIME KIMURA FOR NEWSWEEK JAPAN <当初ネット右翼とは分離していた旧来の保守が、いかにして「嫌韓」に堕していったかを全て記す。本誌「嫌韓の心理学」特集より> 今では信じられないことだが、冷戦時代の日本の保守は韓国に対して極めて好意的であった。朝鮮半島は38度線で南北に分断され(むろん、これは現在でも変わらない)、共産主義の脅威がソウルからわずか数十キロ地点まで押し寄せていた時代、保守は「反共」というただ一点のみにおいて韓国を同志として見なした。 この時期に大手を振っていたのが「釜山赤旗論」。韓国南端の釜山市が共産主義者の手に落ちると日本本土もいよいよ危ないという認識のことで、韓国はそれを防ぐ「反共の同志」として認識されていた。
京都と奈良に2つの朝廷が並立していた南北朝時代。この「異常事態」、歴史の授業ではわずかな時間しか触れられないことがほとんどですが、無料メルマガ『Japan on the Globe-国際派日本人養成講座』の著者・伊勢雅臣さんは、「この時代にこそ日本の国柄を理解する上で重大なポイントが潜んでいる」とし、南朝・北朝それぞれを詳しく解説しています。歴史教科書読み比べ 南北朝時代 ~ 報国と私欲の戦い 後醍醐天皇を中心とする「建武の新政」がわずか2年余りで崩れた後、南北朝時代を迎える。この後、約60年間、2つの朝廷が並び立つという空前絶後の異常事態が続くのだが、東京書籍版の中学歴史教科書の記述はわずか4行である。 尊氏は京都に新たに天皇を立て、後醍醐天皇が吉野(奈良県)にのがれたので、2つの朝廷が生まれました。京都方を北朝、吉野方を南朝と呼び、この南北朝は全国の武士によびかけて戦いました。南北朝

お詫びと訂正 『Voice』2015年12月号(および電子版)でのケント・ギルバート氏「チベット人虐殺こそ世界記憶遺産に」内69ページ上段10行目「神戸大学の梶谷懐先生」の記述は、編集制作過程で生じた誤りでした。正しくは「ユーチューバ―(YouTuber)のKAZUYAさんこと京本和也氏」でした。訂正す...

中曽ちづ子🌸前川西市議会議員 @jeanne_otsuru アリさんマークの引越社頑張れ 極左暴力集団 連帯ユニオンの不当な要求に負けるな!! 遅刻を繰り返し顧客や社員の個人情報を漏らす重大な守秘義務違反をする社員は営業から配置転換して当然 blog.zaq.ne.jp/otsuru/article… pic.twitter.com/OWemz705av 2016-02-10 01:16:56 scherzo @Scherzoo @Jeanne_otsuru こんなチンピラに靖国は参拝して欲しくない。英霊達が嘆き悲しむ。アリは愛国者・会津藩の恥。 バカ社員相手だろうがならぬことはならぬ!恥を知れ!! 2016-02-10 10:35:14

日本の右翼勢力が旧日本軍慰安婦などについて歴史を歪曲した書籍2冊を米国の学者に送付し、学者の多くが不快感を露にしていると、聯合ニュースが24日付で報じた。書籍を受け取るやいなやごみ箱に捨てたという学者もいた。 問題の本は、右翼陣営の声を代弁する産経新聞社の『History Wars(歴史戦 世紀の冤罪はなぜ起きたか)』と反韓寄りの呉善花(オ・ソンファ)拓殖大学教授の『Getting OverIt!(反日韓国に未来は無い)』だ。同書は、10月から米国など世界の歴史学者に送付された。慰安婦を「性奴隷(sex slaves)」と呼ぶ米国を「日本の敵」とまで言うなど、米国への敵対感も表現している(本紙11月24日付A8面参照)。 米モンタナ州立大学社会人類学科の山口智美教授は23日、インタビューで10月に日本から発送された2冊の本を受け取ったことを確認し、「人種差別主義・性差別的であり、歴史修正

「新しい歴史教科書をつくる会」の元幹部らが編集した育鵬社(いくほうしゃ)の中学教科書をめぐり、勤務先から採択推進運動に協力を求められ苦痛を受けたなどとして、東証1部上場の不動産大手・フジ住宅(大阪府岸和田市)で働く在日韓国人の40代女性が8月31日、会社側に慰謝料など3300万円の賠償を求める訴訟を大阪地裁岸和田支部に起こした。 女性は2002年からパート社員として勤務。訴状によると、社内では一昨年ごろから中国や韓国を批判する書籍や雑誌記事のほか、それらを読んだ社員が「中国、韓国の国民性は私も大嫌い」などとする感想文のコピーがほぼ連日、フジ住宅の会長(69)名で社員に配られたという。 今年5月には、太平洋戦争について「欧米による植民地支配からアジアの国々を解放」するとの目的が掲げられた点などを強調した育鵬社の教科書を称賛する文書を配布。各地の教育委員会が採択するよう、社員が住所地の市長や教

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