京都市の私立大、衛府嵐大学が、「情報商材学部」「転売経済学部」の設置認可を文部科学省に申請したことがわかった。2023年度の開設を目指す。少子化で志望者が減る中、採算がとれる「稼げる大学」への転換を図る一方、不振の文学部、法学部、経済学部は学生の新規募集を打ち切り、4年後に全廃する。 同大が文科省に提出した申請書によると、情報商材学部は、外国為替証拠金取引(FX)や仮想通貨に関する専門用語を駆使しながら、「楽して儲けたい」投資初心者を引きつける情報商材の制作技術を養う。経済理論は教えず、「1週間で億万長者」「先着100人限定」など、人間の欲望につけ入るノウハウの習得に特化しているのが特徴だ。 転売経済学部では、品薄商品を定価以上のプレミア価格でネットオークションに出品して利益を得る技術を養う。カリキュラムは、商品を大量確保するために人を雇う方法、自演による価格つり上げ、オークションサイトの

自分が亡くなった後の遺品整理をどうするか――。故人の遺品整理や処分を行う遺品整理士への需要が高まる一方で、遺品整理にあたる親族や整理士に先駆けて故人宅に侵入して遺品を破壊する「遺品破壊士」への需要も高まっている。 「だって、あの世にはデータを持っていけないじゃないですか」 外資系企業に勤める軽須豪さん(仮名)には、妻と成人した2人の娘がいる。まもなく退職を迎える軽須さんは自分の死後に備えて、昨年から「終活」に取り掛かった。遺産相続などの身辺整理は問題なく進んでいるが、目下の悩みは個人パソコンに保存した「ちょっと人には言えない画像と動画」だ。名前を「新しいフォルダー」に偽装したフォルダーに保存されたデータ量は合わせて30テラバイトにのぼるという。 「死後、万が一誰かにあのフォルダーを開けられたら……と想像するだけで夜も眠れません」 良き夫、良き父としての役割を長年果たしてきただけに軽須さんの

カラスはエレベーターのドアの開閉ボタンを1回で認識できる――。こんな結果が出雲産業大学理学部(島根県)の研究でわかった。カラスの高い知性を改めて裏付ける成果になりそうだ。 カラスは石や小枝などの道具を使って虫を捕まえたり、クルミのような硬い殻で覆われた木の実を車道に落として車に割らせたりするなど、一般的な鳥類に比べて高い知能を持つとされる。 出雲産大が行った実験では、カラスをエレベーターの中に閉じ込め、三角形(▲)と縦棒(|)を組み合わせたドアの開閉ボタンを正しく押せば外に出られるようにした。カラスは最初、階数のボタンや非常用ボタンを押すなど、試行錯誤を繰り返したが、一度「開く」を示すボタンを見つけてからは、何度閉じ込めてもすぐに同じボタンを押して、ドアを開けられるようになった。 論文を発表した門司啓教授によると「ボタンの位置を逆にしても、カラスは正しく『開』ボタンを押すことができた」とい

民間シンクタンクの諸類総研は27日、全国の小中高校で行われる卒業式の準備や予行による経済損失が、年間約6兆円に達するとの試算を発表した。日本の国内総生産(GDP)の1%に相当する金額を毎年失っている計算だ。 諸類総研が27日に発表した「卒業式の経済効果に関する研究報告書」によると、「贈答品など卒業式関連の経済効果は2百億円程度」と試算。その一方で、入念すぎる予行演習によって逸失する子供の生涯賃金を2兆9400億円と算出した。特に在校生が卒業生に向けて行う「送辞(お別れの言葉)」の練習や、リコーダーやピアニカを使った「蛍の光」「仰げば尊し」の合奏練習が、本来得るべき子供の学習機会を大きく奪っているという。 その他の大きな経済損失として、来賓や教育関係者による式辞・祝辞の準備に関する人件費等が1兆4200億円(24%)、卒業文集や卒業製作が9750億円(16%)と続く。学校別では、最も力を入れ

米国の画家クリスチャン・ラッセンの絵画から目を守るメガネを都内のメガネメーカーが開発した。絵画から出る青色光を8割以上カットできるという。発売に向けてクラウドファンディングで出資を募る。 メガネを開発したのは、メガネブランド「ヤヨイルーペ」を展開する八月眼鏡堂(港区)。「ラッセンの絵を見続けると、なぜか夜眠れなくなる」という顧客からの相談を受けて開発に乗り出した。 開発試験では、部屋の壁・床・天井全面に夜の海や空を描いたポスター600枚を敷き詰めて作った実験用のラッセン部屋を用意。3日間外出せず、室内で生活してもらったところ、最初は「癒される」と話していたが、次第に「目を閉じてもまぶたの裏でイルカが泳ぎ続けている」「満月がまぶしくて眠れない」などの不眠症状を訴えるようになっていった。また、1枚の絵画を24時間ずっと見続ける実験では、被験者はその日一睡もできなかったという。 ラッセンの絵画と

千葉電波大学農学部の研究グループは24日、マツの盆栽に「かわいいね」などの褒め言葉を必要以上にかけ続けると枯死する可能性が高くなるという研究結果を発表した。愛情の有無が生き物の成長に及ぼす影響の解明に一役買いそうだ。 盆栽愛好家の間では、古くから「毎日盆栽に話しかけると、成長に変化が出る」ということが経験的に語られてきた。千葉電波大の小曽木公望助教らはこの経験則を確かめるため、マツの盆栽を10株ずつ2つのグループに分け、一方には「かわいいね」「癒される」など肯定的な言葉を、もう一方には「枯れてしまえ」「やらなきゃ意味ないよ」など否定的な言葉を、それぞれ24カ月間毎日かけ続けて育てた。 その結果、肯定的な言葉をかけ続けたマツ10株のうち9株が枯死。原因は針状の葉が抜け落ちたことによる栄養不足と確認された。褒め言葉が枯死を招いた理由について、研究グループは「マツが本来持っているとげとげしさが愛

私立マキャベリ高等学校中学部(東京都八王子市)が今年から打ち出した「夏休み宿題免除制度」が議論を呼んでいる。宿題を免除する代わりに費用を徴収し、得た収益を優秀な生徒への奨学金や施設費に充てる仕組みに、専門家と保護者との間で意見は真っ二つだ。 「国を背負うリーダー作り」を校是に掲げるマキャベリ中は、数多くの官僚や政治家を輩出する全国有数の進学校として知られる。 そんな同校の高い進学率を支えるのは「毎日40時間かけないと終われない」とも形容される大量の宿題だ。毎週1千枚に及ぶ膨大なプリントの量から、長年生徒の間で「死行DIE(しゆくだい)」とまで呼ばれてきた過酷な課題で知られる同校だけに、「夏休み宿題免除制度」の発表は教育関係者を驚かせた。 制度は全8科目の宿題について、各科目ごとに決められた免除費を支払えば「提出済み」扱いとする内容。免除費は基本的に1科目30万円だが、自由研究や工作など手間

14日に開幕したサッカーワールドカップ(W杯)ロシア大会で、19日に行われる日本―コロンビア戦の勝敗を、闘牛を使って占うイベントが17日、沖縄県の応慶牧場で催され、挑戦した闘牛のペテロは日本勝利を「予言」した。 牧場内に掲げられた両国の国旗が描かれた赤青2枚の布。予言の方法は、ペテロが突進した方を勝ちとするもの。青い布にはコロンビア、赤い布には日本の国旗がそれぞれ貼りつけられた。多くの観客や報道陣が固唾をのんで見守る中、ペテロは考える間もない速さで、日の丸に突進。日本が勝利すると予言した。 ペテロは今年行われた平昌冬季五輪でも、フィギュアスケート男子シングルで羽生結弦選手の金メダルを的中させた実績がある。ペテロを飼育する謝名堂さんによると、その時も今回と同じように迷いなく羽生選手が描かれた赤い布の方に突っ込んでいったそうだ。「彼には日本の勝利が見えているのでしょう。試合結果が楽しみです」と

「奈良の大仏」として知られる奈良県奈良市の東大寺盧舎那仏像(るしゃなぶつぞう)を移設する作業が27日に行われ、同日夕方、移設先の橿原市に無事到着した。ヘリコプターを使った大仏移設は世界初の試み。 奈良県議会は23日、県庁を現在の奈良市から橿原市に移転を求める決議案を賛成多数で可決した。県庁がある奈良市は県北端に偏って位置することから、県内第2の都市で中南部に位置する橿原市に県庁を移転することで、奈良市への資源集中を解消するとともに、県全体の持続的な発展につながるとしている。 決議案が可決したことを受け、県ではまず観光資源の移転から開始。「奈良の大仏」として知られる東大寺盧舎那仏像を橿原市に移設する作業に着手した。 午前11時、大仏殿から外に運び出された大仏は、超大型ヘリコプター10機につり上げられた。ゆっくりと浮かび上がった250トンの巨体は、そのまま橿原市に向けて出発。快晴に恵まれた古都

東京都千代田区で今月、しっぽを8本持つ珍しいトカゲが見つかった。遺伝子の突然変異でしっぽを複数持つトカゲは過去にも見つかっているが、8本も持つ個体が見つかったのは過去に例がないという。 財務省職員の太川さんが11日、通勤途中に千代田区の永田町付近で発見し、捕まえた。同僚の環境省職員を通じ、千葉電波大学動植物研究センターに調査を依頼したところ、うろこの数や模様などの特徴から、ヒガシニホントカゲが突然変異した個体である可能性が高いことがわかった。これほど多くのしっぽを持つトカゲは記録上過去に例がないという。 しっぽが増えた理由について、同センターは「1日でも長く生き永らえたいという執念が遺伝子を刺激したのではないか」と指摘する。 センターから戻ってきたトカゲは現在太川さん宅で飼育されている。その外見と発見場所から、日本の記紀神話に登場する怪物にちなんで「ナガタノオロチ」と命名した。 小さな怪物

「共謀罪」の趣旨を新たに設けた改正組織的犯罪処罰法の成立に伴い、犯罪集団に該当しない一般人であることを認定する資格試験「一般人検定(IPJ)」の実施を法務省が検討していることがわかった。早ければ来年4月から行い、検定に合格した一般人資格保有者は公安調査庁の観察対象に加えない予定をしている。 15日に成立した改正組織的犯罪処罰法は、テロ等組織犯罪を実行する前の段階で関係者全員を処罰できることから、取り締まり対象が組織の構成員でない一般人まで及ぶのではないかとの懸念が示されている。 このような懸念を払拭するため、法務省では反社会的でない一般人であることを認定する資格試験「一般人検定」の実施を検討している。 新たに立ち上げる一般人検定協会(仮称)が作成する検定試験は、首相の名前や憲法改正についての意見を問うなど記述問題を中心とした1次試験(筆記)と、公安調査庁調査官との2次試験(面接)からなる。

東京都世田谷区内の自宅で父親(53)に暴行を加えたとして、警視庁は3日、同居する26歳の息子を傷害の現行犯で逮捕した。「頼んだゲーム機を買ってこなかったからやった」と容疑を認めているという。父親は頭部を打撲する全治2週間のけがを負った。 西世田谷署によると、息子は3日発売の新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の購入を父親に依頼したが、頼んだゲーム機と違うものを買ってきたことから激高。午前10時30分ごろ、台所にあったスキレット(パン渡り15センチ)で、父親の額を毎秒16連打で小刻みに何度も叩きつけたとしている。 父親の悲鳴を聞きつけた警戒中の署員より早く宅内に駆け付けた女性が「夫が台所で倒れている」と119番通報。少し遅れて到着した署員が息子を傷害の現行犯で逮捕した。近くの病院に搬送された父親は、HD脳振盪(しんとう)を起こして一時意識を失ったが、現在意識は回復しているという。 調べに対し

西世田谷署は14日、父親(53)に暴行を加えたとして、同居する26歳の息子を傷害の現行犯で逮捕した。「また違う物を買ってきたことに腹が立った」と供述しているという。父親は口を切る全治2週間のけがを負った。 同署によると、容疑者は13日未明、ソニーが発売を開始した3Dゲーム機「プレイステーション(PS)VR」を買ってくるよう父親に依頼。翌14日午前、父親は任天堂の3Dゲーム機「バーチャルボーイ(VB)」の新品を持って帰国した。 息子は頼んだものと違うゲーム機だったことから激高。先に用意していたPSVRの周辺機器「プレイステーションムーブ」2本を父親の頬に何度も強く押し当てた。自宅の外で警戒に当たっていた署員が悲鳴を聞きつけ、息子を傷害の現行犯で逮捕。父親は口の中を切る全治2週間の軽傷を負った。 調べによると、容疑者はPSVRを頼む際、父親にも分かるようバーチャルボーイの写真を見せ、「新しいバ

7日から米国ほか数カ国で配信を開始したスマートフォン向けゲーム「Pokemon GO」(ポケモン ゴー、eは鋭アクセント付き)が爆発的人気を集めていることを受け、「ポケモンGO」に関する業務を専門に扱う「ポケモン庁(仮称)」を設置する方針であることが、政府関係者の話で分かった。 任天堂の関連会社などが作った「ポケモンGO」は、位置情報を利用しながらポケモンのモンスターを探して捕まえるスマホ向けゲーム。米国では4日間で750万回を上回るダウンロード数を記録する人気を集めているほか、野生のポケモンを求めて町を歩いていた女性が、うっかり野生の水死体を発見して騒ぎになるなど連日話題に事欠かない状態が続いている。 今月中にも予定されている国内でのサービス開始を前に、同様のトラブルが予測されることから、政府では内閣府の外局として新たに「ポケモン庁」を設置する方針を固めた模様だ。ポケモン庁はマスコミが

星座占いや空飛ぶ円盤など、科学的根拠のない疑似科学を信じやすい人の9割が血液型Oであるとの研究結果を、千葉電波大学の研究チームが発表した。論文は英科学誌「フェノメノン」夏休み特集号に掲載される。 千葉電波大医学部の研究チームでは、10代から80代までの男女3千人を対象に疑似科学に関するアンケート調査を実施。「空飛ぶ円盤」「星座占い」「ホメオパシー」など疑似科学とされる25項目について、信じるかどうかをその理由とともに尋ねた。 調査によると、全項目について「信じない」と答えたのは18.8%(564人)と少なく、8割以上がどれか1つ以上を「信じる」と回答した。項目別では「星座占い」「手相」といった民間信仰に根付くものや「ホメオパシー」など科学的装いを帯びたものでは信じる割合が高かった。特に「水素水」は84.3%が効果を信じると答えており、一般人が科学者より芸能人を信頼しやすい傾向を示唆する結果

地震研究を行う独立行政法人地震予知技術研究所(京都府京田辺市)は26日、的中率0%の地震予知プログラム「零(れい)」を実用化すると発表した。運用開始後30年間、1度も予知に成功したことがないという。 「零」は1981年、地震予知を目的に科学技術庁(当時)が立ち上げたプロジェクトの1つ。過去に起きた地震の震源・規模などのデータをもとに、地震の発生周期を割り出して予知に生かす仕組みで、同研究所がこれらのデータを解析するプログラムの作成に当たった。 86年の運用開始後、翌日に予測される地震の震源域と最大震度を毎日発表してきたものの、これまで当てたことが1度もなく、1万1千日近く経った2016年現在もなお成功していない。日本のほぼ全土で揺れを観測した11年3月11日の東日本大震災でも「トカラ列島/最大震度3」と予知に失敗している。民主党政権時代には、事業仕分けの対象にもなったが「1度でいいから当て

父の日の19日、父親が元気に働く様子を家族に見てもらう職場参観を東京都の会社が催した。子どもたちはいつもの授業参観とは逆の立場から一生懸命に働くお父さんの仕事姿を見守っていた。 職場参観を企画したのは中堅商社の不渡商事(千代田区)。「働くお父さんのかっこいい姿を間近で見てもらいたい」と今年から始めた。開催のきっかけは、同社の東海林社長が授業参観の作文発表で、娘から「父は透明人間」と言われたこと。「父親の存在感を教えなければ」と反省した。 会社と家庭の交流を深めることを目的に、親子職場体験など家族参加型イベントとしての参観が最近広がりつつあるが、同社ではありのままに働く姿を見てもらうため、あえて普段通りの業務を行った。 ただ「かっこいいお父さんを見せたい」という社長の意気込みを反映し、会議で本当に発言したい社員には右手を、発言するポーズだけ見せたい社員には左手を挙げさせる配慮や、日頃は頭を下

会社や学校に行きたくない――。欠勤欠席のための「仮病」のノウハウを教えるセミナーが今人気を集めている。嘘をつくのが苦手な人向けに「使える仮病」を教える講習会を見学した。 「使える仮病セミナー」を開いているのは、新宿区のコンサルタント会社スードー・コンサルティング。ばれない仮病の種類や仮病で休む場合の連絡方法、休暇中のアリバイ作りといった技術論から、後ろめたさからの逃れ方、ばれたときの開き直り方まで、仮病の完全習得を目指す。 90分(全10回)のセミナーには、学生から会社員まで、仮病術を習得したい多くの受講者が連日詰めかける。14年の開講以降、受講者は延べ2万人を超えたという。 この日やってきた受講者の中には、脚のねんざを理由に休んだ翌日、腕に湿布を貼って登校した中学生や、「43.8度」と加工表示した体温計の写真をメールで送って大事に発展してしまった会社員もいた。「受講者の多くは仮病に慣れて

沖縄県那覇市のしまんちゅ水族館は16日、イソギンチャクの仲間、モチギンチャクの脱皮を日本で初めて確認し、動画撮影したと発表した。 脱皮したのは、同館が飼育しているオスの「No.4」(体長約13センチ)。2014年、宮古列島付近で8匹が捕獲され、専用水槽で飼育されている。 16日午前6時ごろ、飼育員が脱皮中のモチギンチャクを発見。その後、皮を脱ぐため、体を何度もゆっくりとひねる動きを見せた。3時間後には脱皮を終え、柔らかく真っ白な中身が姿を現した。 モチギンチャクは、イソギンチャクと同じ無脊椎動物。巾着状の茶色い皮に包まれた成体前のモチギンチャクは、おでんや煮物の具として食卓に上ることも多いが、成体は白色で決まった形を持たないアメーバ状をしている。食欲が研究欲に勝るためか、研究は進んでおらず、習性など未知の部分も多い。 同館によると、16日に撮影した動画は映りが悪かったため、飼育員が脱皮した

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