2018年4月27日(金)、東京は渋谷ヒカリエ11Fにて、UIデザインをテーマとした勉強会「UI Crunch」が開催された。2014年に開催された第1回目の開催から本年で4年目、通算13回目となるUI Crunchだが、今回はいつも以上に開催前から話題が絶えなかった。それもそのはず、普段なら多い時でも参加枠に対する応募倍率は3〜5倍程度なのに対して、今回はなんと、まさかの30倍超え。 その理由は明白だ。マリオやゼルダなどの歴史あるゲームシリーズを手がけ、近年ではスプラトゥーンやARMSといった新規IPの開発にも余念がない、我らが日本の世界的ゲームメーカー「任天堂」のUIデザイナーが登壇するからだろう。 普段からあまり対外的な発表やコミュニケーションが控えめな印象である任天堂の社員が、珍しく、それもUIデザインという文脈でイベントに登壇するというのは、過去にあまり例がない。 今回登壇したの
発売日前日ということで、まとめまではいきませんが感想を書いておきます。 (ざっと読んだ所感なので、間違いなどありましたらご容赦!) 『UX戦略』はどんな本?UXデザインの手法を使いつつコンパクトに価値の仮説を検証しながらビジネスに落とし込んでいく考え方と方法について書かれている。UX戦略の基本要素は下記の4つ ビジネス戦略:TK価値の革新:TK検証のためのユーザー調査:TK革新的UXデザイン:TKなぜ「UX戦略」が必要なの?収益構造のロジックがあっても実際にユーザーにとって価値があるものでなければ成立しない。ユーザーへの価値提供をビジネス戦略の上に「乗せる」のではなく「組み込む」ことが事業づくりにとって必要だから。 どうやって「ビジネス戦略」に価値提供を組み込むの?リーンスタートアップの思考法と手法に加えてUXデザインの手法を利用する。 なにがわかる本?リーンなプロダクト/マーケットフィ
UI理論101問題: このボタンは全て無くすことができますが、ひとつだけ残すとしたらどれでしょうか? pic.twitter.com/UFcG2h4PE8 — Manabu Ueno (@manabuueno) 2015, 12月 18 このツイートが意外にもたくさんRTされていたので、解説してみる。UI設計理論としてはまず、「目的達成までのユーザーの運動と認知の負荷を減らす」という考え方をするのが基本だ。同じ結果を得るためなら、操作や選択肢は少ない方がよい。UIはユーザーにとってオッカムの剃刀であることが望ましい。 ただしシステムを利用して目的を達成するプロセスには「テスラーの複雑性保存の法則」というものがあり、入力しなければいけない情報を一定以上減らすことはできない。 一般的なエレベーターを利用する上で必要となる最低限のインプットは、次の6つだろう。 エレベーターを呼ぶ合図 乗るため
UIデザインに20年近く携わってきた私としては、昨今、「UX とUI は違う」と多くの人が言うのを聞くたび、違和感を覚える。なぜなら、彼らがUX と呼んでいるものはまさに、我々がずっと「ユーザーインターフェースデザイン」と呼んできたものだからだ。それは決して画面の表層的なグラフィックを指すものではなかった。システムが提示する概念モデルや、サービスが提案する体験価値を、合理的なインタラクションの蓄積として現すこと。ユーザーが知覚するシステムの全体像を定める試み。それがUIデザインだったし、そういうスコープで HCI や UCD はテーマづけされてきたと思う。 そもそもユーザーインターフェースという概念はかなり抽象度が高いと思っている。まず、ユーザー(利用者)という言葉は、人間というものに対する人工物の存在を前提としていて、人が道具を作り道具が人を作るという、社会や文化の根本的な発展スパイ
※本サイトは、アフィリエイト広告および広告による収益を得て運営しています。購入により売上の一部が本サイトに還元されることがあります。 Co.Desighが、元AppleのUXエバンジェリストで、現在StorehouseのCEOであるMark Kawano氏が、Appleで働いていた7年間で学んだAppleのデザインに関する神話についてインタビューに応えています。 1つ目は、Appleには最高のデザイナーがいるという話しで、これが最大の誤解だと考えていて、Apple製品は、優れたデザイナーが設計し、より良いユーザー経験をもたらしていると言われるが、エンジニアリング文化と経営陣がデザインを評価し、それらを支えるための組織を構築されているというのが事実だと考えているそうです。 ユーザーエクスペリエンスとは、デザインではなく体験で、それは製品について全てを気にかけている必要性があるそうです。また、
CTRL+Xでカット、CTRL+Vでペースト。 ショートカットキーの使い方を覚えると、パソコンの達人になったような気分になりますよね。 しかし、実際にはショートカットキーを使用すると、マウスでメニューから「編集」「ペースト」を選ぶよりも平均2秒も遅いのです。 「そんなバカな」 と思いますよね。 しかし、これはTogことブルース・トグナッツィーニがAppleでMacintoshの開発を担当した際に行った膨大な実験の結果、解ったことなのだそうです。 これはTogのWebページでも詳しく紹介されています。 しかし2秒とはとても信じられません。 むしろ逆のようにさえ感じます。 しかしTogの主張によれば、我々ユーザはショートカットキーを選ぶのに2秒かかっているものの、ショートカットにたどり着くまでの時間を喪失している、つまりプチ記憶喪失状態になっているというのです。 こんな不思議な話が、慶應
■ 職場のビルのエレベータがすばらしいので自慢する Facebook某所でエレベータのマナー的な話をしていて、うちのオフィスが入っているビルのエレベータがすばらしいのを思い出したので自慢しておくことにする。べつに自社ビルでもないし、ビル自体は新しくもなく、エアコンが雑な作りだとかいろいろ文句はあるけど、この日立製エレベータだけは本当に素晴らしいので。 まず第一に「閉」ボタンがない。必要ないから(なぜ必要ないかは後述)。よく、エレベータの「閉」ボタンをカチカチとせっかちに押す都会の日本人の悪癖が揶揄されることが多いけど、ここのエレベータではそもそもそれがない(できない)。 さらに「開」ボタンも基本的に押すな、と書いてある。押していいのは危険防止のときだけにしろという。けっきょく利用者は行先階のボタンを押すだけで良くて、そしてそれで十分すぎるほど快適に利用できるようにチューニングされている。
UXチームの責務は、ユーザーにとって望ましいエクスペリエンスを作り出すことである。にもかかわらず、ユーザーを開発プロセスに巻き込んでいない組織は多い。顧客からのインプットがない組織は役に立たないインタフェースを作り出してしまう危険がある。UX Without User Research Is NotUX by Hoa Loranger on August 10, 2014 日本語版2014年9月18日公開 Webサイト(あるいは製品)の成功はユーザーからどう思われるかにかかっている。ユーザーはWebサイトの有用性と使いやすさを、そのサイトとインタラクションしながら評価し、数秒、ときには数ミリ秒で結論を出す。 あるサイトに関与するかどうかのユーザーの判断の基準になるのは、「そのサイトは自分にとって価値があるか。使いやすいか。そこでのエクスペリエンスを楽しめるか」といった問いである。ユーザ
2006年に渡米してAppleで働くことになったのだが、 2006年10月ごろに発売前のiPhoneを見せてもらったとき感じた感想を書いてみる。 (この感想は2006年10月のものであり、最近編集したものではない。iPhone発売は2007年1月。) iPoneはPIMとしては論外である。 自分がPalmを使ってたときと比較すると問題点がはっきりする。 Palm上では以下のような使い方をしていた。 がんがんメモをとる (POBoxを使う) インターネットと同期しつつ数千のメモを管理する メモ間のリンクを張る (PalmWikiを使う) 大量のメモをインクリメンタル検索する (Q-Pocketを使う) 階層的にフィルタリングしながらズーミング検索 (LensBarを使う) 漢字テキストもローマ字で検索 (Migemo機能)iPhoneはこのようなPIM機能を全く持っていない。 Palmでは
ユーザー体験(ユーザーエクスペリエンス/User Experience:UX)という言葉が広く聞かれるようになってきた。半ばバズワードのように、特にウェブデザインやマーケティングの記事などの中では、この言葉を見ない日はない。しかしながら、多くの場合、UXという言葉の真意や可能性を取り違えてしまっている。本稿では、いくつかの観点からUXの本質を考えてみる。 1.UI/UXという誤用 1.1.UIとUX まず、多くの記事や講演などで見られる「UI/UX」という表現からとりあげてみたい。UI/UXとは、もちろん、User Interface / User Experience(ユーザーインターフェイス/ユーザーエクスペリエンス)の省略形であるが、多くの記事などで「すぐれたUI/UXデザイン事例」、「UI/UX講座」などの表現が用いられている。 「ユーザー」という共通項があるため、共通でくく
高齢者へのiPad導入を阻んだiOSのUI/UXの話 先月(2013年11月)、徳島県南部局と美波町が共催する「ITふるさと村」の講座で、iPadを使ったタブレット講座を開催しました。その成功と失敗の体験について書こうと思います。 Facetimeビデオ通話のデモで会場を一気に盛り上げたものの、参加者に実際に体験してもらう段階で「大失敗」。AppleIDの取得とそのためのiCloudメールの登録をしてもらってから、と進めたのですが、30名ほどの参加者のうち時間内にゴール出来たのは、たったの1名。好きなアプリをダウンロードしてもらい、タブレットの楽しさを感じてもらう目標が、そのスタート地点にも立てず(;_;) 企画や運営、インストラクターとしては完全に落第点でした。それを棚に上げると、高齢者とITに関する課題が大量に見えたという点では、ある意味「大成功」だったとも言えるでしょう。 【講座内容
2012年11月02日17:30 カテゴリ書評/画評/品評Art 一触瞭然 - 品評 -iPad mini いくらなんでも「これじゃ褒め殺しだよ」と思いましたよ。所詮小さなiPad 2じゃないか、と。 ”勝負あった!?”、iPad miniが与えるインパクト(本田 雅一) - 個人 -Yahoo!ニュース いわば、”勝負が決まった”と振り返るならここだろう、と言える発表会場だった。アップルがこの劇場でイベントを開催するのは、あの音楽アーティストがアップルの味方についた発表会以来のことである。あるいはアップルは、デジタル音楽プレーヤの勝負が決まった当時を思い起こし、”タブレット市場での勝負を決めに来た”のだろうか。Apple製品に1日24時間1週間7日1年366日どっぷり漬かってる私でさえ。 @rokuzouhonda、正しいのは貴方でした。 今日からKindle Fire や Ne
Windows XPのXPがeXPerienceだったことを覚えている人がどのくらいいるかわからないが、正直、最初にユーザーエクスペリエンスと聞いたときに、どのように日本に定着させようかと悩んだ。略語を開くことなどあまり無いので、製品名などは大して心配はしなかったのだが、確か何かの設定画面かにも、Experienceというタブ名か何かがあり、どのように訳すか頭を痛めたように記憶する。 それから数年、すっかりUX、すなわちユーザーエクスペリエンスという言葉が定着したように思う。それでも、今でもUXとUIを混同する場面に出くわすことがある。 すでに様々なところで説明はされているが、敢えて、ここでもUXとUIの違いを説明しよう。UX(ユーザーエクスペリエンス)は、製品やサービスに対して、ユーザーがどのように感じ、そして反応するかのことである。実は、UXは2010年にISO 9241-210とい
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