先日、「第90回キネマ旬報ベスト・テン」が発表され、日本映画部門の1位には、のんが声優として主演を務めたアニメ映画『この世界の片隅に』が選ばれ、続く2位には『シン・ゴジラ』、3位には『淵に立つ』がランクインした。 そんな中、2017年1月9日現在、興収229億2482万5900円をあげて、日本映画歴代興行収入ランキングで『千と千尋の神隠し』に次ぐ2位という輝かしい記録を達成した『君の名は。』が10位圏外となり話題を集めている。 「君の名は。」がまさかの圏外 「キネマ旬報ベスト・テン」は1919年に創刊された映画誌「キネマ旬報」が、1924年から発表している歴史ある映画賞。 【作品部門】は、映画評論家や新聞記者、映画雑誌編集者などから選ばれた選考委員が、日本映画と外国映画それぞれ10本を選び、1位は10点、2位は9点……10位は1点と評価を数値化し、その合計点数で順位が決まる。そして、誰がど
庵野秀明は樋口真嗣から映画を奪った・シンゴジラ簒奪劇のすべて。ジ・アート・オブ・シン・ゴジラを読む ジ・アート・オブ・シン・ゴジラはただのアートブックでも、映画制作を資料を並べながら解説する本でもない。ここには庵野秀明という異物がいかに映画スタッフから憎まれ、嫌われながら、それでもなお映画の現場を蹂躙していったかの記録が残されている。 この本は庵野秀明がいかにして現場の主導権を傍若無人に奪い取ったかのあまりにも赤裸々な記録なのだ。 そもそもシン・ゴジラ撮影現場での大混乱は庵野秀明自身も樋口真嗣やそのスタッフも庵野本人が撮影現場に出張ってくるとは誰も考えていなかったことにある。 「(庵野は)脚本とプリヴィズと編集だけやるから、現場は任せた」という話だった。-樋口真嗣監督(p482) しかしなぜか庵野は撮影現場につきっきりとなる。このことに騒然とする樋口組スタッフ。当たり前である。現場スタッフ
𝗬𝘂𝘀𝘂𝗸𝗲 @demoli7ionluvrz 1. ベイマックスの日本公開版は、ラストシーンが改変されています!本来のバージョン 街中を走るみんな→全員集合→「僕らは誰かって…?」 →BIG HERO 6(チーム名:原題)ロゴ 日本版 街中を走るみんな→全員集合→『ベイマックスとともに!!』 →BAYMAX(邦題)ロゴ pic.twitter.com/vCFupT6ckj 2016-12-23 22:56:31 𝗬𝘂𝘀𝘂𝗸𝗲 @demoli7ionluvrz 2. これにより映画のメッセージは大きく変わり、「改悪」だと公開当時に議論を醸しました。 ラストは「兄さんは多くの人を助けたかった、それが僕らがこれからすることだ。僕らは誰だって?ビッグヒーロー6!!」とタダシの遺志を継ぐ心理描写、そして決め台詞が台無しになってしまったのです。 pic.twitter.co
映画「この世界の片隅に」の真木太郎プロデューサーが「拡張版やりますよ」とツイートし、ファンから喜びの声が上がっています。資金不足により監督が泣く泣くカットした幻の30分がついに映像化されるのでしょうか。 口コミにより異例のヒットとなっている映画「この世界の片隅に」。当初4億円の製作費を見込んだ画コンテが完成していましたが、資金不足により、片渕須直監督が30分ぶんの内容を削ることを決断。現在の約120分版の映画を2億5000万円で完成させました。 当初63館でスタートした上映も年明けには100館を超え、最終的には190館(累計)を予定 結果的に濃密な内容は評判となり、原作ファンからも高い評価を得た同作。しかし片淵監督としては“幻の150分版”を実現したい思いを捨てきれていないようで、真木プロデューサーも「(興行収入が10億を超えたら)プロデューサーとしては監督の願いをかなえてあげたいなと思い
漫画家、江川達也氏(55)が6日、フジテレビ系「バイキング」(月〜金曜前11・55)に生出演。爆発的なヒットを記録しているアニメーション映画「君の名は。」(新海誠監督)について、「プロから見ると全然面白くない」とバッサリ斬った。 番組では、同作が興行収入130億円を突破したことを紹介。コメントを求められた江川氏は「これ売れるなとは思いましたけど。丁寧に売れる要素をぶち込んでて、言ってみれば『大人のドラえもん』みたいなもん」と辛口にコメント。続けて「プロから見ると全然面白くないんですよ。作り手から見ると、作家性が薄くて売れる要素ばっかぶち込んでる、軽いライトな(作品)」と一刀両断にした。 同作を絶賛していた出演者たちから非難の声が上がったが、江川氏は「絶賛してる人はいるんだけど、面白くなかったっていう人に対してすごいディスるんですよ。『見なきゃだめだよ』とか言って。ある種、『君の名は。』はフ
公開からもうすぐ2ヶ月、いまだに盛り上がる「シン・ゴジラ」。 公開前も公開後も厳重な情報統制が行われていて本丸・庵野秀明監督はほぼ沈黙している状態。 すべては公式記録集のロングインタビューで語られるらしいと期待していたら、9月20日に発売される予定だったものが11月に延びてしまい、真実はまた遠のいた。がくり。 となると、謎多き庵野監督と伴走し、「シン・ゴジラ」のスポークスマンのような存在になっている東宝の山内章弘プロデューサーを頼るしかない。物腰柔らかで人当たりのいい山内は、「トリック」シリーズで奇才・堤幸彦監督ともいい関係性を築きヒットに導いてきた重要人物だ。 とかく奇才の考えることは規格外。だからこそ実現したらサプライズがある。「シン・ゴジラ」も奇才も奇才の庵野秀明を招くことで、タイトルをはじめスタッフやキャスト選び、宣伝方法に関して掟破りを次々行うことになった。 そうしてでも「ゴジラ
日経ビジネスオンラインでは、各界のキーパーソンや人気連載陣に「シン・ゴジラ」を読み解いてもらうキャンペーン「「シン・ゴジラ」、私はこう読む」を展開しています。※この記事には映画「シン・ゴジラ」の内容に関する記述が含まれています。 危機対応にマネジメント、リーダーシップ――。映画「シン・ゴジラ」は様々な情報の糸が織り込まれてできた作品だ。日経ビジネスオンラインでは、その圧倒的な情報を多面的な専門家に解きほぐしてもらう特集「『シン・ゴジラ』、私はこう読む」を組んできた。ツイッター(@nikkeibusiness)やコメント欄を通じて読者にも同作品の「読み方」について意見を広く募ったところ、猛者が現れた。松本健太郎氏、マーケティングメトリックス研究所の所長を務める。データビジュアライゼーション(データの可視化)専門家の筆者が、ゴジラが上陸して進んだ経路を妄想して分かったこととは。 7月29日から
注意事項 ※声だし可、サイリウムの持ち込み可、コスプレ可の上映回になります。 静かに映画をご鑑賞されたいお客様には不向きの上映となりますことを予めご了承下さいませ。 ※コスプレをされる方は、周りや後方のお客様の視界を遮るような衣服の着用はご遠慮ください。 ※劇場内にお着替え用スペースはございません。劇場内でのお着替えはご遠慮ください。 ※上映中の許可のない撮影、録音はご遠慮ください。 ※火器類の持ち込み・クラッカー・笛などの鳴り物の使用、飛ぶ・跳ねる・暴れる・物を叩くなどの周りの方のご迷惑になる行為は固くお断りいたします。余りに過剰に行われた場合は上映中止になる場合もございます。 ※内容等、変更となる場合がございますのであらかじめご了承ください。 ※登壇ゲストは予定です。予告なく変更される場合がございます。 ※中継先の劇場には、ゲストの登壇はございません。 ※衛星中継のため、気象条件等の
7月29日の上映開始後大ヒットを記録している「シン・ゴジラ」。「エヴァンゲリオン」などで知られる庵野秀明氏が総監督を務めた同作は、綿密な取材をもとに、現代日本にゴジラが襲来したらどのように政府は対応するのかを、リアリティのあるストーリーで表現した話題作で、庵野監督作品としては過去最高の興行収入53億円(8月28日時点)を突破している。 シン・ゴジラの制作にあたっては、ゴジラそのものがCGで描かれるなどビジュアルエフェクト(VFX)が多用されており、スケールの大きい作品でありながら、非常に短期間での撮影を強いられたという。また、作品へのこだわりが強い庵野監督の要望にも応えられる制作環境の整備が必要だった。 どのようにして時間とクオリティを両立させたのか、シン・ゴジラで編集・VFXスーパーバイザーを手がけたTMA1代表の佐藤敦紀氏と、VFXプロデューサーを務めたピクチャーエレメント代表の大屋哲
映画から得た教訓を語る石破茂衆院議員(撮影/写真部・加藤夏子)この記事の写真をすべて見る 「シン・ゴジラ」が大ヒット上映中だ。3.・11後初の国産ゴジラで、震災や原発事故の記憶と現実とも重なる。主人公は逃げ惑う住民ではなく、徹底的に「日本国」。さまざまな切り口で考えさせられる、国民、政治家必見の映画だ。 政界随一の安全保障問題の論客として知られる石破茂・元防衛相が、「シン・ゴジラ」の劇中で日本政府が自衛隊の防衛出動を決断したことに異を唱えた。 「何故ゴジラの襲来に対して自衛隊に防衛出動が下令されるのか、どうにも理解が出来ませんでした」 石破氏が自身のブログにそうつづり、話題になっている。石破氏が見た「シン・ゴジラ」とは。 石破:いままでのゴジラ映画を何作か見ていますが、私の見た作品ではゴジラは人間の味方で、地球を攻めてくる怪獣と戦ってくれていました。愛すべき存在で、どこかかわいいところがあ
7月29日の封切りから間もなく1カ月となる映画「シン・ゴジラ」。圧倒的なクオリティーとディテールへのこだわりからゴジラファンのみならず、多くの映画ファンをうならせた一作は、日本中にゴジラ旋風を巻き起こしています。 シン・ゴジラポーズを決める山内プロデューサー 総指揮を取った庵野秀明総監督や、監督と並行して特技監督を務めた樋口真嗣監督の功績にスポットライトが当てられていますが、今回は作品のエグゼクティブ・プロデューサーを務めた東宝の山内章弘プロデューサーに「映画公開後の今だから話せる話」を伺ってきました。本記事には重要なネタバレに関する記述がありますので、ご注意ください。 東宝・山内プロデューサー単独インタビュー ――山内プロデューサーはゴジラに対してどのような気持ちを持っておられましたか 1992年に東宝に入社した山内プロデューサー。2000年に深夜ドラマとしてスタートした「トリック」シリ
映画「シン・ゴジラ」には鉄道が登場するシーンが実に多い。序盤では、首都圏の繁栄ぶりを示すかのように、通勤電車が画面上を縦横無尽に行き交う。中盤では京浜急行電鉄や、江ノ電こと江ノ島電鉄の列車が出てくる。登場人物が多摩都市モノレールの車両基地で重要な会話をするシーンがある。 「シン・ゴジラ」の制作には多くの鉄道会社が撮影に協力している。多摩都市モノレール、江ノ島電鉄、東急電鉄、京浜急行電鉄、北総鉄道が撮影協力会社として名を連ねる。 京急は撮影に全面協力 会社を挙げて全面協力したのが京急だ。蒲田駅で群衆がゴジラから逃げるシーン。人々がただ逃げるのではなく、画面に路線バスが映っているほうが日常感が出るという制作側のリクエストに応え、京急バスを貸し出した。また撮影中は駅周辺の道路が封鎖されたため、バスが迂回路を走るといった協力もした。 京急800形電車が吹き飛ばされるシーンがある。これはCG制作のた
シン・ゴジラは、鷺巣さんのインタビューによると当初は劇伴をそれほど使わない予定だったそうですが、結局かなりの曲数が使われることになりました。このエントリでは、そういった背景を含めてシン・ゴジラの劇伴について、つらつら書いていきます。曲全体の調性表記は日本語にしますが、随時コード表記も交えます(笑)。全体的にネタバレするのでご注意を。なおこれを書いている時点で本作品は7回鑑賞しております。 メリハリの付け方 東宝ロゴ→ドーン、ドーン→タイトルロゴ(ゴジラの声)→映倫マーク(ドーン)。この部分がサントラ(音楽集)に入ってるので、劇伴として扱わないといけないのかなあという気もしますがそれは置いておくことにします(笑)。このあと蒲田に上陸するまで劇伴が一切使われず、「え?蒲田に?」→カットチェンジで蒲田の状況に移った瞬間に、サントラ1曲め「Persecution of the masses / 上
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