なぜフルーツの海外流出が続いているのか 日本国内における国産フルーツの海外流出が止まらない。農林水産省資料によると、90年代には韓国へいちご品種が渡るのが確認されており、そこから二十年数年が経過した現在も問題は解決していない。それどころか、韓国だけでなく中国へも流出が確認されるようになり、「国産フルーツ盗まれ放題」の惨状が続いている。 さらに悪いことに盗まれた先で販売されているだけにとどまらず、海外輸出でグローバル販売まで展開している状況だ。もはや日本産のフルーツが、韓国産・中国産としてのプレゼンスが高まっている現状がある。このままでは、日本産のフルーツが後発であるかのような誤った印象をグローバルに与えかねない。 苗木があれば簡単に複製できる なぜ、フルーツばかりが盗まれてしまうのか? その理由を端的にいえば、盗む側にうまみが大きいからだ。 それを理解する上でまず、日本国内ではガラパゴス的


農産物の登録品種の海外への流出などを防ぐため農林水産省が設置した有識者の検討会は7月8日、流出防止などへ向けて、「専任的に知的財産権の管理、国内外での侵害の監視・対応、海外ライセンスを行うことができる育成者権管理機関を設置すべき」との中間論点整理を公表した。今後、検討を深めて年内をめどに育成者権管理機関のあり方について最終とりまとめを行う。 検討会は5月31日に第1回会合を開き、計4回の会合を経て中間論点整理をまとめた。 新品種の海外流出が問題となる中、新品種を知的財産として保護する種苗法の改正で、品種開発をした育成者権者が登録品種の海外持ち出し制限や自家増殖の許諾性を活用することで、流出防止に取り組みやすくなったとされる。 しかし、実際には公的機関や個人の育種家、中小の種苗会社では、知財管理の体制や予算は限られ、登録品種の管理を十分に行うことは難しいと検討会は指摘。さらに海外での侵害を監

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