連載目次 ヒープ破壊を行う「User After Free」とは 前回は、ヒープオーバーフローを中心とした、ヒープ破壊の脆弱性と、その対策について紹介しました。今回は、ヒープオーバーフローと別の手法でヒープ破壊を行う「User After Free」と呼ばれる攻撃と、Use After Freeと一緒に使われることが多い「ヒープスプレー」について紹介します。 図1に見るように、Use After Freeは、2011年から悪用される割合が増えており、2013年のデータでは、最も悪用された割合が多い脆弱性タイプになっています。 Use After Freeは、前回も紹介をしたヒープオーバーフローと同じくヒープ領域に対する攻撃で、ヒープ管理とヒープ領域のアドレスを記録する変数(ポインター)の不整合を使います。通常はこのような不整合が生じることはないのですが、例えばエラー処理やリトライ処理、マル
IEのゼロデイ脆弱性を狙う攻撃を国内でも確認、早急な回避策適用を推奨:「FixIt」適用が困難な場合は他ブラウザ利用の検討も 日本マイクロソフトは2013年9月18日、Internet Explorer(IE)に任意のコードの実行につながるゼロデイ脆弱性が存在することを明らかにした。複数のセキュリティ関連組織が注意を呼び掛け、早急に対策を取るよう推奨している。 日本マイクロソフトは2013年9月18日、Internet Explorer(IE)に任意のコードの実行につながるゼロデイ脆弱性が存在することを明らかにし、一時的な回避策「FixIt」(51001)を公開した。すでに国内外でこの脆弱性を悪用した攻撃が観測されていることから、複数のセキュリティ関連組織が注意を呼び掛け、早急に対策を取るよう推奨している。 この脆弱性が存在するのは、IE 6~11までのすべてのバージョンだ。メモリオブ
OracleJava SE JDKおよびJREのRhinoスクリプトエンジンの脆弱性(CVE-2011-3544)に関する検証レポート Tweet 2011/12/02NTTデータ先端技術株式会社 辻 伸弘 渡邊 尚道 小田切 秀曉 【概要】OracleJava SE のJDKおよびJREに、Rhinoスクリプトエンジンによる、任意のコードが実行可能な脆弱性(CVE-2011-3544)が存在することが発見されました。この脆弱性は、Java内に組み込まれたJavaScriptエンジンがJavaScriptエラーオブジェクトを適切に処理しません。 この脆弱性により、細工されたWebページの閲覧などで、使用したWebブラウザの実行ユーザ権限と同じ権限が奪取される危険性があります。 想定される被害としては、奪取されたユーザ権限による情報取得、改ざん、または、ワームやスパイウェアなどの悪意
2011/12/02NTTデータ先端技術は12月2日、「OracleJava SE JDK/JRE」に含まれるJavaScriptエンジン「Rhino」の脆弱性に関する検証レポートを公開した。悪用されれば任意のコードが実行される恐れのある、危険性の高い脆弱性だ。 この脆弱性の影響を受けるのは、OracleJava SE JDK/JRE 7もしくはOracleJava SE JDK/JRE 6 Update 27以前のバージョン。細工を施されたWebページを閲覧するといった方法で、そのWebブラウザの実行ユーザー権限と同じ権限が奪取される。結果として、情報の流出やマルウェアのインストールなどにつながる恐れがある。NTTデータ先端技術が実際に、Windows XP SP3上でIE 7/JRE 6 Update 23の環境を用意して検証したところ、細工したWebコンテンツをロードさせる
jbeef曰く、"本家に「Cross Site Scripting Discovered inGoogle」というストーリが掲載された。 これは、Web ApplicationSecurity Consortiumが主宰するメーリングリストに投稿された記事を伝えるもの。その記事によると、Google.comにXSS(クロスサイトスクリプティング)脆弱性が見つかり、発見者が11月15日にGoogleに連絡したところ、12月1日に修正されたという。この脆弱性の原因と対策は以下の通り。" (つづく...) "まず、Googleの404 Not Foundのページはこの例のように、リクエストされたURLのパス名を画面に表示するようになっている。ここで、そのパス名にHTMLのタグを構成する文字「<」「>」が含まれている場合、Googleは、これをきちんと「<」「>」にエスケープして出
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く