Angular はAI-forward, あるいはAI-firstなフレームワークへと変化しようとしている。公式オンラインイベントと、先日開催されたAngularConnect 2025での基調講演で明かされたその内容を紹介したい。 Develop withAI プログラミングにおけるAIの活用が急速に発展する中で、Angularのようなフレームワークに求められるのは、あらゆる開発者、そしてAIのためのフレームワークであること。バイブコーディングでアプリを開発したい人だけでなく、コーディングエージェントをパートナーとして活用したい熟練の開発者にとっても、さまざまなユースケースにおいて、LLMが優れた品質のAngularアプリケーションコードを生成することを確実にする。そのために、Angularチームは Web Codegen Scorer を開発した。 Web Codegen Sco

はじめにReact Router は、React アプリケーションにおけるルーティングライブラリのデファクトスタンダードとして長年利用されてきました。v6 で DataAPI が導入され、フルスタックフレームワークとしての側面が強化されましたが、v7 ではさらに進化し、Vite との統合、Single Fetch、Lazy Loading といったモダンな機能がデフォルトで組み込まれ、より洗練された開発体験とパフォーマンスを提供します。 しかし、これらの機能がどのように連携し、ブラウザのリクエストがどのように処理され、最終的にページが表示されるのか、その内部構造は少し複雑に見えるかもしれません。 この記事では、React Router v7 で構築されたアプリケーションの動作フローを、主要なパッケージやコンポーネントの役割、データ取得の仕組み、レンダリングプロセスなどに焦点を当てて、内

Reactはシンプルなサイトから複雑なアプリケーションまで、非常に幅広く採用されている人気のフレームワークです。OSS化から10年以上の歴史がありながら、昨今もReact Server Componentsなど革新的なアイディアを我々に提案し続けています。 一方で、React Server Componentsへの批判的意見やBoomer Fetching問題などを見ていると、Reactチームと一部Reactユーザーの間には意見の相違が見て取れます。この意見の相違はそれぞれが置かれた状況の違いから生じるもの、つまり「見てる世界が違う」ことに起因してると筆者は感じています。本稿では「Reactチームの見てる世界」を歴史的経緯を踏まえながら考察し、Reactの根本にある思想やコンセプトに対する読者の理解を深めることを目指します。 要約ReactはMetaの大規模開発を支えるべく開発され、シ

TailwindCSS作者のAdam Wathan氏による「CSS Utility Classes and "Separation of Concerns"」の日本語訳です。翻訳に当たって原著者の許諾を得ています。 2021年10月29日に全文再翻訳しました。 この数年の間で、私のCSSの書き方は、非常に「セマンティック」なアプローチから「ファクショナルCSS」と呼ばれるものに変わりました。 この書き方でCSSを書くと、多くの開発者からかなりの反感を買うことがあります。そのため、私がいかにしてここまでたどり着いたかを説明することで、その過程で得た教訓や洞察について共有したいと思います。 第1段階 「セマンティック」なCSS よいCSSのためのベストプラクティスとして、耳にするであろうことのひとつは「関心の分離」です。 考え方としては、HTMLにはコンテンツについての知識のみを含めるべきで

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