(引用:http://honvieew.com/business/1613) 【2016年12月31日更新】 かるび(@karub_imalive)です。 ここのところ、「読書」に力を入れています。人生80年として考えると、今ちょうど自分は41歳。人生の折り返し点です。2016年~2017年にかけては自分の後半生の血肉になって世界を広げてくれるような知識や教養を一杯身につけたい。そのために、いろんなジャンルの本を読んでいきたいなと思っています。 そこで、今年の3月頃から、1日1冊を目標に、知識・教養を補強するため、あらゆるジャンルの本をとりあえず乱読・多読することに決めました。小説やエッセイからノンフィクション、人文・社会科学系から自然科学系まで、古典・新刊を問わず、目についたものを片っ端から試しています。 特に、高校時代で選択必修の際に選ばなかった「世界史」やそれに続く「現代史・時事ニ

日曜も薄暗くなると,時計を見るのが嫌になってくる. 別に月曜が来たら,いつものように朝飯食べて,自転車に乗って会社に行くんだけれど, どうも日曜の夜だけは,そういう慣性に対して抵抗したくなる. 抵抗したくなると言っても,大したことはしない. ネットサーフィンして,もしかしたら明日から生活が変わるかもしれないような情報を 口を開けてぼんやり探しているだけだし, 人によってはテレビニュースにそういうぼんやりした期待を預けているのかもしれない. そして寝る直前に,布団の中で一人反省会を開くのだ. 今日もラーメンをライス付きで食ってしまったな,とか. あいつに頼まれた仕事やってなかったな,とか.田舎の両親に電話しておけば良かったな,とか. リア充のあいつは,今日もどこかにドライブに行ったんだろうな,とか. カーテンはわざと少し開けて,街の光が入るようにしているのは,絶望を紛らわすためだと思う.

記録をとる読書は難しい。しかし、記録をとることはそれよりずっと難しい。僕らは一冊の本に目を通すたびに言いたい文脈や、頭の奥に残る風景が積もる。それは都心に降る新雪のようで、積もるたびにすぐに溶けてなくなってしまう。いくら読んだ本を指折り数えても、アスファルトは以前として灰色のままだ。 人は忘れる生き物だ。それは仕方のないことだ。一部の天才を除いて、見聞きしたことをそっくりそのまま覚えていられる人は存在しない。「それでも僕は、私は覚えていたいんだ」。それなら外部記憶を味方につけよう。PCにバックアップをとるように、人間にもUSBメモリや外付けHDDが必要だ。 何を使えばいいか。京大式カードである。 京大式カードを使った読書記録は、梅棹忠夫が自身の著作である『知的生産の技術』で述べている。 京大式カードとは、B6の大きさに何本かの罫線が引かれているカードである。やや厚めで保存も容易だ。見たと

同じテーマの本を30冊読む、という読書法。 今までこういったスタイルで読書をしたことはなかったのですが、すごく楽しいです。 「今日も本を読もう」という意欲が以前より湧きやすくなりました。 この読書スタイルが、読書欲を刺激する理由は"脳の性質"にあるようです。 [スポンサード リンク] 脳は「果てしないこと」「無限の選択肢があること」「自由すぎること」を考えるのが苦手 大人の勉強は自由です。何をどこまでやればいいのか、自分で決めなければ、誰も教えてくれない。 脳はそうした「果てしないこと」「無限の選択肢があること」「自由すぎること」を考えるのが苦手です。どこまでやればいいのかが、ある程度限定されていないと、拒絶したくなってしまいます。 その範囲を限定するためにも、目標を持つことが不可欠であると考えられるのです。 (中略) 目標が絞れてくると、勉強の範囲が限定されてくる。「これだけやればいい」

J.D.サリンジャーは自分の本の中に訳者の「まえがき」とか「あとがき」とか、そういう余分なものを入れることを固く禁じているので、そのかわりにこのような少し変わった形で、訳者からのメッセージを送らせていただくことになる。「余計なものを入れるな。読者は作品だけを読めばよろしい」というサリンジャー氏の基本姿勢もそれなりに理解できるのだが、『フラニーとズーイ』という文芸作品が既に古典として機能していることを考えれば(本国で出版されたのは一九六一年だ)、読者に対してある程度の基本情報を提供することは、翻訳者としてのひとつの責務であると考えるからだ。本だけをぽんと与えて「さあ、読めばわかるだろう」というのでは、やはりいささか不親切に過ぎるのではないか。同時代的な本であればそれでもいいだろうが、古典についていえば、その立ち位置の意味合いや方向性についての最小限の説明は必要となる。そんなわけで、この本に関

Author:くるぶし(読書猿)twitter:@kurubushi_rm カテゴリ別記事一覧 新しい本が出ました。読書猿『ゼロからの読書教室』NHK出版 2025/5/23刊行読書猿『独学大全』ダイヤモンド社 2020/9/29書籍版刊行、電子書籍10/21配信。 ISBN-13 : 978-4478108536 2021/06/02 11刷決定 累計200,000部(紙+電子)2022/10/26 14刷決定 累計260,000部(紙+電子) 紀伊國屋じんぶん大賞2021 第3位 アンダー29.5人文書大賞2021 新刊部門 第1位 第2の著作です。 2017/11/20刊行、4刷まで来ました。読書猿 (著) 『問題解決大全』 ISBN:978-4894517806 2017/12/18 電書出ました。Kindle版・楽天Kobo版・iBooks版韓国語版 『문제해결 대

ホラ吹きは、成功のはじまり。 『「デキるふり」からはじめなさい』(千田琢哉著、星海社新書)の表紙をめくると、いきなりそんなフレーズが出てきたので思わず笑ってしまいました。しかしこれは、著者の真面目な主張です。 一度も嘘をついたことがない人間など この世に1人もいない。 それどころか、夢を実現させてきた豪傑はみんな大嘘つきだった。 (序文より) ここで著者は「この世で神よりも有名になってみせる」と言い切ったマドンナ、「小説くらい書いてみせる」と言ってベストセラー作家となったアガサ・クリスティー、「人も鳥のように空を飛べるはずだ」と大口を叩いたライト兄弟を引き合いに出していますが、要は夢を実現した豪傑たちは「嘘つき」ではなく「ホラ吹き」だったという主張。「ホラ吹きには真実が1%入っているが、嘘には真実が入っていない」というわけです。 だから「ホラを吹こう」というのですが、たとえばどういうことな

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