笹木まる✍ @sasaki666 西絹代には許婚がいる。西家は古くから続く名家であり、いわゆるお嬢様学校である知波単であってさえその名は別格とされるほどで、家風慣習も時代錯誤と言えるものがまだ存在した。許嫁もそのうちに過ぎないと言えばそれまでである。 2016-06-23 01:10:48 笹木まる✍ @sasaki666 もっとも、小学校にあがろうかという頃に初めて顔を合わせた『彼』を絹代は物静かな美男として存外気に入っていて重荷とは考えていない。いや好意を寄せていると言ってもいいし、それは彼も同じであった。現時点での二人の関係は良好と言え、この点本人たちよりも両家の両親にとってまず安心であった。 2016-06-23 01:15:54 笹木まる✍ @sasaki666 ただ今の世にあって16,7の青少年が、許婚という慣習に基づく結婚とその先の生活まで具体的な想像ができているかというとは

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