あの店で食べた最後の晩餐、いや、朝食。 「ぶた肉ととん汁でぶたがダブってしまった」などの迷言名言を引っさげ、1994年秋に産声を上げた漫画版「孤独のグルメ」なんですが、その第1話のモデルとなった大衆食堂「きぬ川」が今月いっぱいで閉店することを知り、急遽行って参りました。 今朝おれは、山谷にいた。漫画版「孤独のグルメ」第1話の店が今月末で閉店するからだ。6〜10時までの早朝営業、豚肉炒めや豚汁はなくショーケースの料理のみ。今月いっぱいで閉店、腹いっぱい食った。ありがとうきぬ川、60年間お疲れ様でした! pic.twitter.com/KvzunlIksB— 正衛門 (@masaemon_jp) 2017年10月27日 直射日光で影できまくりの写真だけど、ラストきぬ川、いい思い出になりました。豚肉と豚汁で豚がだぶるとか、そんなの元々なんてことなかったけど、孤独のグルメという作品を通じて色々と学

夏の暑い時期に限らず、年中食べられ専門店も増え、今やすっかりラーメンの1ジャンルとして定着した“つけ麺”。太めの麺を甘酸っぱいつけ汁で食べると、見ため山盛りの麺量も不思議なほど胃にスルスルと消えていく魔法の食べ物。こんな料理を一体誰が最初に考え付いたんだろう? そう、今やラーメンフリークならずとも、東池袋 大勝軒の大将、故・山岸一雄氏の名は、書籍のみならず映画化もされ、多くの人に知られるところとなっている。 山岸さんはたくさんの弟子を取り、東池袋 大勝軒の味は全国各地に広まった。そして今世紀に入ったあたりで、豚骨魚介Wスープムーブメントとともに興った一大つけ麺ブームの礎となった。 しかし、詳しい人なら知っていようが、つけ麺が初めて商品としてメニューに載ったのは東池袋 大勝軒ではない。つけ麺が発祥した陰にはもう一つの大勝軒が存在した。今回はもう一つの大勝軒の存在を多くの知ってもらいたいと思い

3日午後4時50分ごろ、東京都中央区築地4丁目の築地場外市場から出火し、ラーメン店「井上」の店舗など少なくとも計7棟935平方メートルが焼けた。東京消防庁の消防車など63台が消火活動にあたり、約8時間後にほぼ消し止められた。けが人はいなかった。同庁や警視庁が詳しい出火原因を調べている。 現場周辺には一時、視界が遮られるほどの煙や灰が充満した。この火事の影響で付近の約90軒が停電し、市場の前の都道約150メートルも通行止めになった。 近くの食品店経営田所惇子さん(76)は、煙の臭いで火事に気づいた。「多くの店が営業終了後で、市場にとって『夜中』のような時間帯だ。店が密集しており、一気に火が回る。本当に怖い」。場外で青果業を営む内野房枝さん(62)も「赤い炎が高く上がっていた。店の中はどうなっているのか。明日営業できるか心配だ」と話した。 現場近くの海鮮丼店の従業員の松本一夫さん(57)は「周


2日連続サヨナラゲーム!今、プロ野球が超絶アツイ!! 少なくともスワローズファンには激アツの展開が一昨日&昨日のドラゴンズ戦でありまして、昨日に至っては10点差をひっくり返す奇跡の大逆転勝利、史上4度目20年ぶりの快挙を成し遂げましたと。これがアツイと言わずして何と言う?そんなワケで、プロ野球がアツイと。 アツイといえば生ビール半額ナイターもかなりアツイ! そんな神宮球場をホームグラウンドとする東京ヤクルトスワローズ戦では生ビール半額ナイターだとかの様々なイベントを実施しているワケですが、緑のユニホームで球場を埋め尽くそうっていう集団リンチのような“燕プロジェクト”なる目玉イベントがございまして、スワローズ第3のカラーであるグリーンで客席を染めちゃいますと。 2017年は7月26日と27日の2日間で実施、ズバリ本日最終日! で、この記事では何がしたいかっていうと、どうせなら球場以外も染めて

バレンティン選手が通算200号!リベロ選手は来日1号!乱打戦を制しサヨナラ勝利! 25日(火)、神宮球場での中日ドラゴンズ戦。初回、スワローズ先発の原樹理投手は、谷選手にレフト線への二塁打などで二死三塁のピンチを招くと、自らの暴投で先制を許してしまいます。 しかしその裏、一死から山崎選手がライトへの安打を放つと、続くバレンティン選手がレフトスタンドへ通算200号となる15号2ラン!すぐさま逆転に成功します。 さらに3回、バレンティン選手が相手のエラーで出塁すると、一死後、リベロ選手がレフトスタンドへ来日1号2ランを放り込み、4対1とリードを広げます。 ところが直後の4回、原樹理投手は味方のエラーと死球で二死一、二塁のピンチを招くと、福田選手にレフトスタンドへの3号3ランを浴び、同点に追いつかれてしまいます。 その裏、一死から坂口選手がセンターへの安打で出塁すると、二死後、バレンティン選手が

もう十年以上前の話になるが、大阪から東京に、「神座ラーメン」というラーメン屋が進出してきた。武士気取りの名前のラーメン屋でも怖気づいてしまうものだが、よりによって、神様のいる場所である。 そもそも、大阪で一番人気のラーメン屋という触れこみの「人気」は、精査が必要である。「○○で人気の店」が実際に○○ではさほど人気がないということは大阪に限らずよくあることだし、また、大阪出身のわたしが言うのでたしかだと思うのだが、大阪人は店を選ぶとき、おいしさを重視しない瞬間がある。それはdiversityにもつながるので、とてもいいことだと思うのだが、おいしさを求めているときに、おいしさ以外を重視している店に入るのはつらい。 むかしミニコミ紙のコラムで、大阪人に、「◯◯ラーメンって混んでるけど、なんかインスタントラーメンみたいじゃない?」と言ったら、「そこがええんやん」と返されて絶句した……という話を読

総務省がまとめたことし1月1日現在の国内の日本人の人口は、1億2558万人余りで、8年連続で減少し、減少幅は30万人余りと、昭和43年の調査開始以降最も大きくなりました。一方、東京都では初めて1300万人を超えました。 また、減少した幅は、昭和43年の調査開始以降最も大きくなりました。 都道府県別で見ると、北海道や新潟、静岡など41の道府県で減っていて、このうち、北海道は去年より3万3000人余り減って、減少幅は5年続けて全国で最も大きくなりました。 逆に、人口が増えたのは、東京都と神奈川、埼玉、千葉、愛知、沖縄の5つの県で、東京都は21年増え続けて1304万人余りとなり、初めて1300万人を超え、東京一極集中がさらに進んだことが浮き彫りになりました。 また、全国1747の市区町村のうち、人口が増えたのは、福岡市や川崎市、さいたま市など280の自治体にとどまり、北九州市や長崎市、静岡市など

テレビや雑誌では数え切れないほど取り上げられ、下北沢住民はもちろん、下北沢好きなら知らない人はいないパン屋さん『アンゼリカ』が2017年7月31日をもって閉店します。 50年という永きにわたり、この街で営業を続けてきた『アンゼリカ』の存在は本当に大きく、いますぐには閉店という事実を受け入れることができません。また、一つ、下北沢にとって欠かせないお店が閉店することになります。 残り一ヶ月間しかありませんが、アンゼリカの味をしっかりと記憶しておきたいと思います。ありがとう、そして、ごちそうさまでした。 アンゼリカのカレーパンアンゼリカのカレーパンアンゼリカのみそパンアンゼリカのみそパンかわいらしいサイズの桜あんパンかわいらしいサイズの桜あんパン

さて 先日上京した折に、新宿歌舞伎町のとんかつの名店、すずや新宿本店でとんかつ茶漬けを食べてきたのでそのことについて語るとしよう。 ビルが新築されて店も移転していた すずや新宿本店があるのは新宿歌舞伎町一番街の入り口という絶好のロケーション。1954年の創業以来同じ場所で営業しているようだ。東京で大学生をしていた頃、まだ若くて怖いもの知らずだった自分は歌舞伎町界隈にも時折出入りしていたのであるが、腹が減るとよくこちらでとんかつ茶漬けを食べていたのだ。 当時は2階に店舗があって、昼時ともなれば大行列で階段にまで待ち客が溢れかえっているような状況であった。 時は流れてフォーになったおっさんの自分は十数年振りにすずやを訪れたのだったが、まず店舗のビルが新しく建て替わっていたことに驚かされた。新しいビルでは地下1階から4階までがドトールになっていて、すずやは5階に移転したようだ。店に行くのにはエレ

東京屈指のターミナル、池袋駅。東口に西武池袋線と西武百貨店、西口に東武東上線と東武百貨店があることから、「東が西武で西、東武」と歌われたこともある不思議な駅だ。東と西はなぜ、ねじれたのか。その理由を探っていくと、東西それぞれ、絡み合う複雑な歴史があった。

気に入ると、そればっかり食べてしまうタンポポです。 40年以上続くラーメンの名店「りんりん」でカレーライスを食べて以来、りんりんカレーにはまってしまいました。 昔、町の食堂で食べた、懐かしい味のカレーです。 hanacake.hatenablog.com 次はラーメンにしようと思いながら、カウンターに座るとつい「カレーライス」と言ってしまいます。 回りの人が食べているラーメンを横目で見ながら、今度こそラーメンにする!と、何度心の中で誓った事か… たぶんもう顔を覚えられて、何も言わなくてもカレーが出てきそうなレベルです。 ちなみに北千住に行くと、まずは珈琲物語でモーニングセット。その後、マルイとルミネ、駅前の商店街を歩き回り、昼食時のピークが過ぎた頃りんりんに入ります。 先日はカレーを食べて、生餃子を買って帰り、夕食に焼いて食べました。 焼き方を大失敗してボロボロでしたが(笑)具も皮も美味し

派遣型風俗店に勤務する女性を殴り、料金として支払った現金約26万円入りのバッグを奪ったとして、警視庁池袋署は強盗致傷容疑で、東京都立中野工業高校の定時制教諭、佐藤稔之(としゆき)容疑者(52)=東村山市青葉町=を逮捕した。佐藤容疑者は「女性のプロ意識の低さに腹が立った」と容疑を認めている。 逮捕容疑は4月16日午後7時50分ごろ、豊島区内のビジネスホテルの一室で、風俗店から派遣された40代の外国人女性に馬乗りになって顔を殴るなどの暴行を加え、料金として支払った現金約26万円入りのトートバッグ1個を奪ったとしている。女性は全身打撲など2週間の軽傷を負った。 同署によると、佐藤容疑者は240分6万4千円のコースを指名。同日午後4時ごろに部屋を訪れた女性にいきなり10万円を手渡し、その後も延長料金や小遣いなどとして計約16万円を支払っていた。 ▼【衝撃事件の核心】女子大生やモデル在籍うたうセレブ

上質な豚チャーシューが味わえる特製マツマルラーメン。 他業種からの乗り換えでラーメン専門店をおっ始めるのは意外と多く、前職で培った経験と技術を活かして繁盛店の仲間入りを果たすケースもちらほらと見かけられます。 荻窪駅南口徒歩3分の「マツマル」は、前職ではなく現役の精肉店が営むラーメン屋さんとしてもおなじみの老舗。 「お肉屋さんのラーメン=チャーシューが自慢」なのは言うまでもありませんが、食べるとどこかホッとする昔ながらの味わいもまた大変捨てがたいのです。 1983年(昭和58年)創業。隣接する精肉店の存在、肉に力を入れていることがひしひしと伝わってくる荻窪の老舗「味の店中華マツマル」 荻窪南口仲通り商店会にある「味の店中華マツマル」。 チャーシューメーンなのぼり旗とか無くとも「松丸精肉店」という看板とお店、それだけでインパクトは充分。 この赤に白字がまぶしいテントは、白に黒字からのリニ

おもしろいプラモ屋さんがあるらしいんですが行きませんか?と知り合いの編集者のキンさんからさそわれた。写真を見せてもらうと模型店だというのにほぼ家だった。どういうことだろうか?

2年半近くも前の話で恐縮だが、テレビのバラエティ番組『マツコの知らない世界』(TBS系)の「板橋チャーハンの世界」でナビゲーターを務めさせてもらった。 『メシ通』で連載中のラーメン系譜学でも、メシ通初登場したときの『ザ・閉店』もそうだったが、自ら発行しているミニコミ誌がキッカケでの出演だった。 2014年末に『街道deチャーハンを食う』という、ロードサイドで主に深夜営業する普通の町中華でただひたすらチャーハンを食べた記録を本にまとめた。 街道deチャーハンを食う [デウスエクスマキな食堂14年冬号] 作者: 刈部 山本 発売日: 2017/03/05 メディア:Kindle版 今回は自分がラーメンとともに追いかけている、しっとりチャーハンの話をしようと思う。 町中華は「しっとり」していた 自分は、埼玉県川口市という東京に隣接する工場街で昭和末期に育ったが、町には家族経営の飲食店が軒を連ね

2015年4月に全面リニューアルを果たした西武池袋本店の屋上エリア「食と緑の空中庭園」。 青空がおかず。 何だか「ボールはともだち」に勝るとも劣らないアレっぷりですが、名作漫画「孤独のグルメ」でおなじみの老舗讃岐うどん「かるかや」などが入っていたあの池袋西武屋上広場が、“都会のオアシス”をテーマに大幅な改装を実施。ご覧のような睡蓮の庭などを擁するシャレオツスポットに変身しちまいました、と。 だがしかし、あのうどんは不変! 何より青空がおかずなのも不変! リニューアルしても良いところは変わらずな「食と緑の空中庭園」を、名物うどんや風景写真などと一緒にご紹介! 関連記事 池袋駅真上!朝から晩の通し営業&年中無休と使い勝手も良好、デパート屋上ならではの開放的過ぎる空間 ある日の西武池袋本店。逆光で魔の城みたいな存在感。 相変わらず盛況な8Fレストランダイニングパーク。 そんな8階から屋上へと続く

銀座で、老舗で、お手頃価格。それだけでも充分過ぎるのに、こんなボリュームのあんかけかた焼きそばが気軽に食べられるなんてね。 みんな大好き、「ザギンでグーフー」の合言葉でおなじみかは知らんけどな東京・銀座で50年以上続く老舗「中華三原」では昔なつかしい醤油ラーメンが驚きの500円だったり豪快なチャーハンが味わえたりするんですが、今回お届けするあんかけかた焼きそばもそれはそれで実にお見事ですと。 1964年(昭和39年)創業。旧東京オリンピックの年に生まれた「中華三原」のオリンピック級なあんかけかた焼きそば どどんとご到着。 お店側の正式名称は「揚焼そば」、このボリュームで750円。 上からオソバ。 って、ただの炒め物にしか見えないくらいあんかけ炒めがドサッと乗っかっているワケですが、銀座という超一等地、しかも駅から徒歩3分という抜群なロケーションにも関わらず、並の店の大盛クラスのあんかけかた

ラーメンと雑煮のいいとこ取りを実現したモチ入り中華そば。JR神田駅徒歩2分の老舗「珈琲専門店 エース」では磯辺焼きのような味わいの名物・元祖のりトーストと居心地の良さについてお届けしましたが、昔ながらの甘味処の何とも言えない雰囲気も大切にしたいんですよね。 自家製のぷっくり柔らかい焼き餅が2個入り。でも530円! 甘味処で甘味だけとは言わずに食事もしっかり取りたい。そしてそんな時に重宝するのが、今回紹介する浅草「山口家本店」みたいにラーメンにでーんと焼き餅が入っちゃったモチ入り中華そばなどのガッツリ系メニューを取り扱う老舗甘味処なワケですよ。 1946年(昭和21年)創業。世代を超えて愛される浅草の老舗甘味処「山口家本店」 純レバが評判の「菜苑本店」から千束通り商店街をさらに徒歩5分ほど道なりに北上します。写真でいうと右に進みます。 ひさご通りやら浅草花やしきやらホッピー通り周辺は観光客

パン・海苔・バター・醤油。それだけなのにめっぽうウマイ! “シンプル・イズ・ベスト”とはよく言ったものですが、まさにそれを体現しているなーと肌で感じるのが東京・神田で約半世紀続く老舗「エース」の元祖のりトースト。 のり弁をヒントに生まれたそのトーストは、誕生から40年以上経った現在も不変のレシピで作り続けられ、今や日本全国に数多くのファンを抱えるほどの名物に発展。 11:30までのモーニングサービスだとおかわり自由のブレンドコーヒーとセットで500円。単品でも170円とお手頃! どこぞの駅の喫茶店とかではなく、JR神田駅から徒歩2分とアクセス抜群の場所にあるにも関わらずワンコインで楽しめちゃうステキな朝。 この記事読んで居ても立ってもいられなくなったら明日にでも行ってみてください!JR神田駅徒歩2分。1971年(昭和46年)創業の老舗「珈琲専門店 エース」 ご覧よこの佇まい。大変そそりま

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