第20回日本統合失調症学会The 20th Annual Meeting ofJapanese Society of Schizophrenia Research この度、第20回の日本統合失調症学会・学術集会を担当させていただくことになりました東京都医学総合研究所の西田淳志と申します。 記念すべき20回目となる節目の大会を主催させていただくにあたり、統合失調症に関するこの20年間の研究の進展と成果をみなさまと共有し、今後の研究や臨床の発展の土台となる大会となることを願っております。 近年、統合失調症の予防・治療・回復のあらゆる場面において、社会環境が与える影響の大きさはますます明らかとなっています。かつて「統合失調症は世界中でおよそ1%の人が経験する」という定説がありましたが、この20年間に蓄積された膨大かつ精緻な疫学研究により、発症率は社会環境によって大きく異なることが明確となりまし
「障害のある子」だけ預かる里親になったワケ 閑静な住宅街の一角にある、二階建ての一軒家。可憐な花に彩られた玄関周り、あたたかな雰囲気が漂う「坂本」と表札がかかるこの家には、「坂本」と異なる姓を持つ子どもが5人暮らしている。ここ「坂本ファミリーホーム」は、何らかの事情で親と暮らせない子どもが、里親に育まれながら成長していく場所だ。 ※「ファミリーホーム」とは2009年に創設された制度で、養育者の住居で5〜6人の里子を育てる、里親を大きくしたようなもの 私にとっては3年ぶり、そしておそらく6回目となる来訪だった。里親の坂本洋子さん(67歳)が、明るい笑顔で迎えてくれる。リビングには家族旅行の集合写真や、それぞれの子の七五三や卒業式などの写真、子どもたちの作品が壁に飾られ、足を踏み入れただけで、愛情に満ち溢れた、あたたかな雰囲気を肌で感じた。 小柄ながら、いつもパワフルな“みんなのお母さん”であ

公共交通機関にエレベーターやスロープが設置されたり、ショッピングセンターにバリアフリートイレが用意されたり、年齢や障害の有無に関係なく「誰もが住みやすい」社会の整備が進められています。その背景のひとつに「障害の社会モデル」という考え方があります。障害者支援の形に変化をもたらし、バリアフリー化を加速させたというこの考え方はどのようなものなのでしょうか。ご自身も障害者であり、「当事者研究(※)」で知られる熊谷晋一郎さんに詳しくうかがいました。 ※障害や病気などの困難を抱えた人々が、自分自身の経験を対象に、そのメカニズムや対処法について、類似した困難をもつ仲間とともに研究する取り組み。 「障害の社会モデル」とは、障害は個人の問題でなく、受け入れる社会の側に問題があって起きているとする考え方で、現在の障害を捉えるときの基盤となっています。2006年に国連で採択された「障害者権利条約(※1)」も「障

https://anond.hatelabo.jp/20200524233706 1年が経った。 "知的障害者"とは書いているものの実際には身体障害1級の認定のみを受けており、知的面では障害認定はしてもらっていない。 ただ、リハビリ施設で発達度合いを診断してもらった結果、測定不能となる程度には知的なことが何も出来ない。 好意的に見て親である我々をうっすら認識しているような気がする、という程度で当然言葉は一言も発することは出来ないしおもちゃで遊ぶなんてことも無い。 病前、ことあるごとに買い揃えたおもちゃはホコリを被っている。 もしかしたら、いつか興味を持って遊び始めるかも知れないと思うと片付けることも出来ない。 あれほど楽しかったクリスマスや誕生日が来るのが少し辛い。 そんな状態ではあるものの、大変幸運なことに身体面において回復の兆しが見えている。 なんと歩くことができるようになった。 こう


新型コロナウイルスの影響による失業や休業などで経済的に困窮する人が急増する中、東京23区では先月の生活保護の申請件数が2000件余りに上り、去年の同じ時期より30%以上増えたことがNHKの調べで分かりました。(一部速報値を含む) その結果、生活保護の申請件数は3月が1858件、先月が2058件で、合わせて3916件に上りました。 3月の申請件数は去年とほぼ同じでしたが、先月は去年の同じ時期と比べて492件、率にして31%増えています。 2か月間の申請件数を区ごとに見ますと、足立区が444件と最も多く、板橋区が338件、新宿区が324件、江戸川区が299件などとなっています。 各区によりますと、緊急事態宣言が出された先月以降、新型コロナウイルスの影響を受けたとみられる申請が増えていて、休業している飲食店の関係者や、解雇や自宅待機を告げられた派遣社員、それにネットカフェの休業で居場所を失った人

女性に対して「水商売や風俗がある(最後の手段)」て趣旨のことを言う人がたまにいるけど、その仕事に就くことができないタイプの女性もいるなあとつくづく実感させられたので吐き出し 水商売も風俗もフルタイム昼職(事務系)もやってる。 同僚としていろんな女の子に出会う。 年に二回か三回ぐらい、本当に「ヤバいな」て子に出会う。 コミュニケーション能力のなさがヤバい。たぶん発達障害寄りなんだろうなと思うけど、風俗も水商売もコミュニケーション能力がないとあっというまに詰む。下手すると昼職より詰む。 特に水商売はチームプレイになる席が多いから、同僚の女の子と連携がとれないと詰む。 昼職で稼げないんです、と言う。 バイト先をクビになる。派遣の仕事を減らされる。コールセンターのシフトを全然いれてもらえない。 そっかぁ、と聞く。 でも仕方ないんだろうなとも思う。とんちんかんな受け答え、自覚しててるんだか自覚してな

NHKスペシャルの『夢をつかみにきたけれど ルポ・外国人労働者150万人時代』(7/13放送)を見て、こんな風に人の人生と労働力を掠め取る仕組みなんだなと思った。留学生・技能実習生の問題は色んなところで散々指摘されて今さらのような気もするけれど、現在進行形の話でもあるし(今年の4月に入管法が改正されて拡大している)、自分が忘れないように整理しておこうと思った。 番組ではベトナム人に絞って事例が紹介されていた。 留学生の20代の青年が、退学して密漁に加わって転覆して死ぬまでの事例を追っていた。 日本語を習得して日本での学習・労働実績もあれば、帰国後も日系企業に就職できて高収入が望める。またベトナムの平均月収は17,000円だから、仕送りもできる。貧しい村で生まれたその青年は高校卒業後にベトナム国内で働いていたが、20歳で一念発起して日本へ留学する。ここで100万円の借金を負う。 日本で語学学
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新たな在留資格「特定技能」で働く外国人について、政府は社会保険制度への加入を徹底する方針を掲げている。だが、具体的に導入が検討されている「特定技能1号」の滞在期間は最長5年で、介護サービスや年金の十分な受給を想定した制度になっていない。▼1面参照 観光目的以外で3カ月を超えて日本に滞在する40歳…

育児休業を延長するために、保護者が最初から「落選狙い」で保育園の入園を申し込む事態への対応として、市区町村が申込時に「入園本気度」を確認するようになる。保育園利用の必要度をできるだけ正確に把握することが目的で、落選狙いの場合は入園の優先順位を下げる。 国の制度では、育児休業の期間は原則1年。ただ、預け先がない場合などは最長2年まで延長でき、育休中は雇用保険から給与の50~67%が給付される。保護者の中には、あえて競争率の高い保育園に申し込み、延長に必要な「落選通知」を得る人も。自治体は、落選狙いの家庭の子どもが入園選考を通るケースがあることから、「希望の保育園に入れたはずの子どもが落選するなどの混乱が生じている」として、国に対策を要望していた。 厚生労働省は22日の内閣府の地方分権改革有識者会議の専門部会で、対応方針を提示。入園の申込用紙に「保育を希望するが、申し込んだ園に落選した場合は育

運営する堀井動物園(守山市)は移動動物園(動物を移送して臨時の動物展示を行う運営形態)を看板とする業者。’82年創業の老舗だ。滋賀県知事の許可を得て「第一種動物取扱業」として登録している。一部では有名な業者だと言っていい。法令違反やボヤ騒ぎ、動物を逃がすなど、お騒がせ事例に事欠かないからだ。 園長の堀井嘉智氏は今年3月、大津地方検察庁に書類送検された。特定動物(人に危害を加える恐れのある危険な動物)であるハクトウワシとアビシニアコロブス(オナガザル科の霊長類)の無許可飼育(動物愛護管理法違反)が’15年9月に発覚。動物保護団体「PEACE」は’17年に滋賀県に情報公開請求を行い、この事実を知る。守山警察署に見逃されていることを指摘したものの、守山警察署の腰は重かった。 「捜査がまったく行われていなかったので、公安委員会に苦情申し立てを文書で行いました」(「PEACE」の東さちこ代表) これ

「わたしらしさ」、「わたしらしい生き方」…そんな言葉をよく聞くようになった。 多くの場合、こうした言葉は「自分の人生を自由につくっていくのだ」という前向きな意思や希望を伴った文脈で発せられているように思う。 だけど、「わたし」とはそれほど自由な存在なのだろうか。 病気や障害の苦しみや心の痛み、うまくいかなかった仕事や人間関係、忘れてしまいたい傷やトラウマ…それらも全部含めて「わたし」なのだと言われたら、いったいどうやって希望を語ることができるのだろうか。 2017年12月10日、さまざまなゲストの方と共に「回復」をテーマにした対話を行った「soar conference 2017」。第1セッションのゲストは、東京大学准教授の熊谷晋一郎さん。障害や病気の当事者が、グループで経験を分かち合いながら自身の困りごとを研究対象としてときほぐしていく「当事者研究」という営みに携わる研究者であり、自身も

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