ハーバード大学の2人の研究者によると、暴力的なゲームを体験した子どもは日常世界でも暴力的な振る舞いをするということを示すデータは得られなかったという。これは、大衆の意見の形成につながっている多くの報道とは根本から対立するものだ。150万ドルの予算で2004年に開始したこの調査は、約1200人の子どもを相手に「Grand Theft Auto」などの暴力的なゲームと、「TheSims」などのそれほど暴力的ではないゲームを体験させ、その後の振る舞いを調べた。 Lawrence Kutner氏とCheryl Olson氏の2人の心理学者は、暴力的なゲームをプレイすることはほとんどの子どもにとって、ストレス発散に過ぎないとの結論に達している。もちろん、暴力的なゲームを数時間プレイした後に遊び半分の攻撃性を見せた子どもも中にはいたが、武道アクション映画を観た後の子どもが見せる反応と同じレベルだった

凶悪な、あるいは猟奇的な犯罪が起きると、必ずと言っていいほど「暴力ゲーム」が槍玉に挙げられる昨今。以前と比べゲーム自体の社会的認知度があがり、大衆に広まった結果と受け止めることもできるが、それでも犯罪と関連付けられればゲームファンとして気分のいいものではないだろう。しかしこのほど、英紙で「暴力ゲームは犯罪数を減少させる」というレポートに関する記事が掲載された。この種のゲームをこよなく愛するゲーマーたちには朗報かもしれない。 イギリスのテレグラフ紙(オンライン版、2011年10月1日付)によると、このレポートは「暴力ゲームが暴力的犯罪に及ぼす影響の理解」というもので、欧州経済研究センターのベンジャミン氏、テキサスにあるベイラー大学のスコット氏、テキサス大学のミカエル氏らによって発表された。彼らは「暴力ゲームと犯罪の間に関連性があるとは思えない」「ゲーマーたちは現実世界でそのような犯罪を起こす

2002年9月3日 “ゲーム脳”という言葉が最近、マスコミやIT業界で話題をさらっている。テレビゲームを頻繁に続けると脳波が著しく低下し、高齢者の痴呆症と同じ波形を示すようになる――という問題だ。脳神経学者の森昭雄・日本大教授が発見し、『ゲーム脳の恐怖』(NHK出版)という本に著したことから、一躍注目を集めるようになった。 しかし実はもっと恐るべき問題が、森教授の最新の研究から明らかになろうとしている。それは、携帯メールやパソコン利用による脳波の低下という衝撃の事実だ。 森教授は今年に入り、国内の高校生約100人の脳波測定を実施。この結果、携帯電話のメール機能を頻繁に利用している高校生の脳波が一様に低下し、ゲーム脳と同じような症状をみせていることが発覚した。森教授は同様の調査を今後、パソコン利用者などにも行なっていく予定で、問題の拡大が明らかになっていけば、社会的に与える影響ははかり知れな
エントリ「思考実験:2010年「殺傷ゲーム禁止法」制定」には数多くのコメント、トラックバックをいただき大変ありがとうございます。案への意見については、ひと段落したようですので、そろそろ整理してみます。 ■少年による殺人事件の統計 コメントで頂いた最も多くの意見が、これまでの少年の殺人統計を示し、この法案が無意味なものであるという主旨のものでした。最初にnra44376さんの示していただいた資料は2004年まででしたので、2005年の数字まで含めてグラフ化するとこうなります。 統計では長期的に見ると少年少女の殺人事件は減少しています。スーパーファミコンの出荷が1990年、プレイステーションが1994年ですが、この統計からは、テレビゲームの普及時期にそれ以前の10年に比べて少年の殺人が増えている事実はありません。しかしながら、mohnoさんの提示の資料の通り、相関関係と因果関係は別物ですので、

HomeLogRSS メモ:「ゲーム脳」記事を書いた毎日新聞記者の所感 Home > 2008-10 / > This Entry 2006-06 / マスコミ関係 > This Entry [com : 6][Tb : 3] 2006-06-10 理系白書ブログ内で、いわゆる「ゲーム脳」に関する初動記事を書いた毎日新聞記者の元村有希子氏の所感が出たのでメモ程度にまとめておく。 ■科学をもっと身近に(理系白書ブログ) のコメント欄より(筆者注:コメント発言者の引用部を赤色で表示) で、最後に苦言書いておくけど、ゲーム脳の馬鹿が相変わらずトンデモ話な講演して回っているわけですが、それに対してマスコミで最初に取り上げた元村さんは、一切責任を感じておられないようですが、いかがでしょう? ここでおっしゃる「責任」が、どういうものかは推し量るしかないのですが、私もあの取材からは
リヴァイアさん、日々のわざ:森昭雄氏の世田谷区講演リポート http://ttchopper.blog.ocn.ne.jp/leviathan/2006/03/45_7a23.html とか、 子どもの『ゲーム脳』共同研究提案へ - 埼玉県知事、首都圏サミットで http://www.tokyo-np.co.jp/00/stm/20060510/lcl_____stm_____003.shtml とか、 kikulog -ゲーム脳授業 http://www.cp.cmc.osaka-u.ac.jp/~kikuchi/weblog/index.php?UID=1148992675 とかを見てると、なんでこんなに根拠の薄いゲーム脳がこんなに広がってるのかなぁ… と見ていたわけですが。 そんな今日、家族全員で外に行く機会があって行ったんですが、晩ご飯を食べてる時、(ちょうど前日RGN#2にも行
「山へと続くシャマレル」モーリシャス共和国, モーリシャス島 -- Michele Falzone/Getty Images
世田谷区 森昭雄日大教授講演会「テレビゲームと子どもの脳」 このページは、2006年3月6日(月)10:00~12:00、世田谷区民会館大ホールで開催された講演会「テレビゲームと子どもの脳」(講師:森昭雄 日本大学文理学部教授)の講演内容のメモ書きを時系列にそって簡単にまとめたものである。森教授が講演中にどのような発言をされていたのかについての参考にしていただけると幸いである。なお、読みやすくするために、こちらで勝手に小見出しを付している。 録音が禁止されていた関係上、正確でない部分も多々あると思われるがその点についてはご容赦願いたい。編者は、脳神経学等にはまったく不案内なので、聞き間違いや勘違いもあるやもしれない。特に、講演会の後半部は、講演者が非常に駆け足でスライドの説明に終始したため、メモが追いついていない。本講演会に参加された他の方からのご指摘を乞う次第である。 *)なお、個人的な
最後の質問にあてていただいた。どうやら手を挙げたのはぼくだけだったらしいが。 発言したのは「三種類」のこと。 (1)来場した方々へのお願い (2)森氏へのお願い・質問 (3)主宰者への質問 具体的には…… (1)来場者へ 森氏も講演中みずから認めていたように「ゲーム脳」には、懐疑的な声も多い。ぜひ、家に帰ったら「ゲーム脳」で検索し、自分で判断していただきたい。 (2)森氏へ お願い 「ゲーム業界からお金をもらっているほかの脳科学者と違い」、森先生は「科学者なので言わなければならないことは言う」、また、「多くの研究者に一緒に研究して欲しい」とのことなので、是非、ゲーム脳についての論文を、ちゃんとした専門雑誌に投稿していただきたい。そうしていただかいないと1000例ものデータがもったいないのみならず、ほかの研究者が否定するせよ肯定するにせよ、研究することができない。 質問 ゲー
ゲーム脳問題の関連ログ。 実証研究でゲーム脳説が完敗:コンピュータエンターテインメント協会 http://d.hatena.ne.jp/kitano/20041021#p2 またかよ「ゲーム脳」説のおだてあげ http://d.hatena.ne.jp/kitano/20040621#p2 『ゲーム脳の恐怖』の著者、森昭雄氏の発言については下記参照。ゲーム脳講演会の顛末 http://members.jcom.home.ne.jp/take-yabu/tomogamebrain.html 絶対ヤバいとおもったのが、ゲーム脳で自閉症になるといったことです。 最近、自閉症の発症率が100人に1人と増えているのは、ゲームのせいだというのです。先天的なものはかわらない、その残りがゲーム脳による後天的自閉症。これはやばいでしょ!自閉症は100%先天的脳障害です。まじやばい、森先生。 次にすごいの。

2006.02.10 科学者ではない、あるいは科学者の風上にも置けない (16) テーマ:たわごと(27324) カテゴリ:表現規制とかそんなの 世田谷区の主催、教育委員会の共催で行われた、「ゲーム脳」の森昭雄博士の講演「テレビゲームと子どもの脳」に行ってきました。 現場に足を運ぶことは、やはり大事だわ。の続き。 森氏が「科学者ではない、あるいは科学者の風上にも置けない」と思った根拠。 例えば。 講演のメイン内容。 ●臨界期の説明に際して、インドで発見されオオカミに育てられたとされる少女カマラとアマラの写真を用いていた。 (臨界期とは、脳の発達段階において、ある行動の学習が可能な一定期間のこと。その期間を逃すと、習得が難しくなる。行動とは、言葉や歩行などね) カマラの例は、「環境や教育が人間を“人間”にする(だから人間様は動物とは違うのだ)」と、このようなことを言うために、教育心理学の教室

2006年3月6日午前10時より。世田谷区の区民ホールにて。 45分の予定を大幅オーバー、なんと1時間20分近く語り続ける大講演だった。結果、質問の時間は大幅圧縮。懸念された結果に終わりました。残念。 内容は…… ぼくは森氏の講演はこれが初めてであり(最後でもあると祈りたい)、森氏の語りは未体験ゾーンなのだが……「予想していたよりは」穏やかな話、ではあった。とはいえ、聞いていて頭が痛くなるところはたくさん。ノートに書き付けたメモをだいたい時系列に書き起こす。 まず、動物の脳の研究を19年間してきたと自己紹介。今の学部に移って動物実験ができないことになったので、自分で開発した脳波計で脳波を取りはじめた。最初は認知症のお年寄り。しばらくして、学生たちを被験者にして「ゲーム脳」を発見する。 ほどほどでやめようと思っていたが、笑わない子・切れる子どもが多いことに気付き、やめるにやめられな
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