日本原子力研究開発機構は24日午前4時55分、高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の原子炉容器から、約10カ月間落下したままになっていた重量3.3トンの装置の引き抜き作業を終えた。 引き抜き作業は当初、23日午後2時ごろから始まる予定だったが、準備作業がはかどらず、実際に始まったのは7時間近く遅れた午後8時50分だった。 落下していた「炉内中継装置」(直径46センチ、長さ12メートル)は衝撃で変形していたため、引っかかっていた炉開口部のさやの部分と一緒に、天井にある大型クレーンでつり上げた。装置等は約8時間かけ、炉開口部の上方に据え付けた専用の容器「簡易キャスク」(直径1.4メートル、最大長16メートル)に直接、収納された。
クレーンを使って原子炉容器に落下した装置の撤去に取りかかる作業員=23日午前8時54分、福井県敦賀市の高速増殖原型炉「もんじゅ」、日本原子力研究開発機構提供引き抜き作業のイメージ 日本原子力研究開発機構は23日、高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の原子炉容器に約10カ月間落下したままだった重量3.3トンの装置の撤去を試みる。機構は昨年10月にも回収を2度試みたが失敗しており、今回の作業が、高速増殖炉開発の今後に影響を与える可能性もある。 1995年のナトリウム漏れ事故で停止していた「もんじゅ」は昨年5月、14年5カ月ぶりに再起動した。しかし、同年8月、プルトニウム燃料の装填(そうてん)に使う「炉内中継装置」が撤去中に炉内に落下した。その後、落下の衝撃で装置が変形していることが判明していた。 23日は、午前7時半ごろから、作業員約20人が炉内中継装置の引き抜きに使う専用容器「簡
経済産業省原子力安全・保安院は23日午前、高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の原子炉容器内に落下したままになっている燃料交換用の炉内中継装置の引き抜き作業について、安全性を確認するための保安検査を始めた。 日本原子力研究開発機構は福井県の了承を得るとともに、保安院から安全性などが妥当と認められれば、24日にも引き抜き作業に着手する。 もんじゅは昨年5月、15年ぶりに運転を再開したが、同年8月に同装置が落下し、変形したため引き抜けない状態が続いている。 【関連記事】 「橋下知事の脱原発発言は残念」“共生派”敦賀市長が会見申し入れ トラブル続きの「もんじゅ」原発事故で不安高まる 福島1号機、ベント判断に遅れの可能性 放射線表示できる特殊カメラの画像公開 「傲慢さが広がっていたのかも」原発技術者の悔恨 原発事故で後手に回る政府の放射能対策 その科学的根拠とは…
日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)をめぐり、同県は16日までに、所管する文部科学省に耐震安全性などの対策強化を申し入れた。もんじゅでは昨年8月、核燃料を交換するための炉内中継装置が原子炉内に落下、今も回収できない状態に陥っている。その最中に東日本大震災による東京電力福島第1原発事故が起きたことで、住民の不安がこれまで以上に高まっている。(渡辺陽子)■トラブル続き 「早急に的確な対応と説明をしてほしい」。福井県の旭信昭副知事は3月23日、文部科学省の清水潔事務次官を訪ね、耐震安全性など対策強化を求める要望書を手渡した。もんじゅと商業炉を合わせて全国最多の14基の原発が集中している同県では、とりわけトラブル続きのもんじゅへの懸念が強い。 もんじゅは平成7年12月、ナトリウム漏れ事故を起こし、検証や安全対策強化のために14年運転を停止。昨年5月にやっと運転再開にこ
昨年 8 月に炉内中継装置の落下事故が発生して原子炉容器から抜けなくなり、11 月には「再稼働も閉炉も復旧も不可能」とまで言われていた高速増殖炉「もんじゅ」だが (/.J 記事) 、復旧に 17 億を要すると日本原子力研究開発機構が先週発表した (asahi.com の記事) 。 17 億の内訳は状態観察: 3 億 7 千万、引き抜き・復旧作業: 9 億 4 千万、炉内中継装置の製作: 4 億 4 千万。ちなみに競合他社がいないのであろうが、これらの費用はほぼ随意契約である。また、この発表が行われる数日前に、装置を現場で担当する燃料環境課長が自殺していたことが分かった (Yahoo! ニュースの記事) 。日本原子力研究開発機構の関係者は「自殺の理由はよく分からない」との言。さぞかし辛い日々を過ごされたであろう。心からお悔やみ申し上げます。
いつもはこのブログでは、技術系の話しかしていないのですが、今回はちょっと変わって、今話題になっている原子力発電所の話を書きたいと思ってます。自分で調べてみると「高速増殖炉もんじゅって危ないな」ってことに気づきました。福島原発も難しいことになっていますが、もんじゅも現在も危険な状態になっています。それについてまとめてみました。 非常に長文になりましたので、時間があるときに読んでいただけるとありがたいです。特に福井県の方には自分たちの県のことなので読んでもらえたらと思います。 前置き まずこの内容について書きたくなった理由です。僕は福井県勝山市の出身で、福井県には多数の原子力発電所があります。これまでは原子力発電所については全く知識がなかったのですが、今回の福島原発での事故をきっかけに、やはり原発はある程度の危険性があるということに改めて気づき、原子力発電所について調べてみることにしました。そ

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