アメリカ空軍は2025年8月27日、無人戦闘機YFQ-42Aの初飛行を実施したと発表しました。 初めてFの名が与えられた機体アメリカ空軍は2025年8月27日、無人戦闘機YFQ-42Aの初飛行を実施したと発表しました。 拡大画像 ジェネラル・アトミックス製のYFQ-42A(画像:アメリカ空軍) 同機はジェネラル・アトミックス製の無人機で、将来的には有人機であるF-47などの第6世代戦闘機や既存F-22やF-35などの第5世代戦闘機と共同して空戦を行うことが想定されている自律飛行可能な共同戦闘機(CCA)になります。 同じく試作無人機として開発中であるアンドゥリル・インダストリーズYFQ-44Aと並び、アメリカ空軍史上初めて、戦闘機を意味する「F」の文字を冠された無人機体でもあります。 YFQ-42Aの飛行実験は、カリフォルニア州の試験場で行われ、耐空性、飛行自律性、ミッションシステム統合

中谷 元防衛大臣がトルコを訪問し、無人機メーカーのバイカルを視察しました。政府がいよいよ無人機の大量導入に乗り出す序章となる可能性があります。他方、他国の競合製品のテストも国内で進められています。 「無人機大国」トルコを防衛相が訪問本格導入の序章か? 日本がいよいよ防衛装備としてのUAS(無人航空機システム)を本格的に導入するのでしょうか。中谷 元防衛大臣が2025年8月19日、トルコを訪問し、同国のヤシャル・ギュレル国防相と会談を行いました。日本の防衛大臣がトルコを訪問するのは、今回が初となります。 バイラクタルTB2。陸自は改良版のバイラクタルTB2Sを導入する可能性がある(画像:バイカル・テクノロジーズ) 会談で両大臣は、自衛隊とトルコ軍の部隊間交流を含めた、両国間の防衛協力のさらなる拡充で合意したほか、両国の防衛産業における交流の実現に向けた議論を加速することでも一致しています。

トルコでは艦載機にする構想もあるとか。 飛行速度は亜音速 トルコのUAS(無人航空機システム)メーカー、バイカル・テクノロジーズは2022年12月14日、開発中の無人戦闘機「バイラクタル・クズルエルマ」が初飛行に成功したと発表しました。 初飛行したトルコの無人ステルス戦闘機「バイラクタル・クズルエルマ」(画像:バイカル・テクノロジーズ)。 「バイラクタル・クズルエルマ」は全長14.7m、翼幅10m、全高3.3m、最大離陸重量は6000kgという大型のUAV(無人航空機)です。 機体は主翼の前方に小翼(カナード)を備えた「カナードデルタ翼」と呼ばれる形状で、エンジンは1基、垂直尾翼は2枚あります。 性能は最大速度1100km/h(マッハ0.9)、巡航速度750km/h(マッハ0.6)、戦闘行動半径930km(機内燃料のみ)、滞空時間5~6時間、実用上昇限度1万4000m(約4万5000フィー

強襲揚陸艦に載せて艦載戦闘機として使う構想だとか。 初飛行は2023年初頭の予定 トルコのUAS(無人航空機システム)メーカー、バイカル・テクノロジーズは2022年11月21日、開発中の無人戦闘機「バイラクタル・クズルエルマ」が初の自動タキシングと滑走テストに成功したと発表しました。 「バイラクタル・クズルエルマ」とともに写真に収まったバイカル・テクノロジーズの社員たち(画像:バイカル・テクノロジーズ)。 「バイラクタル」はロシアによるウクライナ侵攻で一躍、知られるようになったトルコ製のUAV(無人航空機)です。ただ、今回披露された「バイラクタル・クズルエルマ」は従来の「バイラクタル」シリーズとは形状を一新しており、レーダーに映りにくいステルス性を有しているのが特徴です。 機体サイズは全長14.7m、翼幅10m、全高3.3m、最大離陸重量は6000kgと大型で、外観デザインは主翼の前方に小

アメリカ海軍が現地時間の2021年6月4日、ボーイングが開発する無人空中給油機「MQ-25スティングレイ」を用いて「F/A-18スーパーホーネット」へ空中給油するテストに成功しました。これは、無人空中給油機によって行われた史上初の空中給油作業とのことです。 Fueling the Future: MQ-25 first to conduct unmanned aerialtanking > United States Navy > News-Stories https://www.navy.mil/Press-Office/News-Stories/Article/2647709/fueling-the-future-mq-25-first-to-conduct-unmanned-aerial-tanking/ Boeing drone refuels Navy fighter jet

戦闘能力を持った無人機が急速に広まるなか、その世界市場のシェアは中国、次いでトルコが大きく占めていると見られます。いち早く実用化していたはずのアメリカやイスラエルでないのには、「お国柄」ともいうべき理由がありました。戦争はもはやUCAV(戦闘型無人機)が飛び交う時代に 2020年9月27日(日)、黒海とカスピ海に挟まれたカフカス(コーカサス)地域の、旧ソ連構成国であったアルメニアとアゼルバイジャンが、大規模な戦闘状態に入りました。アゼルバイジャンはトルコから供与された攻撃能力を持つUAV(無人機)、通称「UCAV(戦闘型無人機)」であるバイラクタールTB2による、極めて正確な攻撃でアルメニア軍地対空ミサイル車両を撃破する映像を公開しました。 トルコ製のバイラクタールTB2 UCAV。アゼルバイジャン軍によって実戦投入されアルメニア軍を撃破する様子が報道された(画像:トルコ防衛産業省)。

「高価なハイテク兵器が飛び交う」という現代戦争観はもはや古いかもしれません。無人航空兵器、いわゆるドローン兵器は比較的安価なうえ戦車も撃退できるとなればコスパ最強、使わない手はないことでしょう。その最新事情を追います。 戦場カメラマン不要時代モニター画面中央に映る、レーダーを回転させた対空ミサイル車両。四角の線に囲まれて嫌な予感がするのもつかの間、次の瞬間、爆炎に包まれました。お次は地上の様子、ビーンという小型レシプロエンジン特有のカン高い排気音が近づいてきますが姿は捉えられず、付近の人達が騒いでいます。しばらくすると機銃の連射音が聞こえ、次の瞬間、画面は爆風で揺さぶられて――このような動画がSNS上に次々とアップされています。 イスラエルの航空機メーカー、IAIによる徘徊型兵器「ハーピー2」。発射直後のロケットモーターで加速する様子(画像:IAI)。 2020年9月27日、旧ソ連カフカ

日本が導入検討との報道もあった電子戦機EA-18G「グラウラー」の、自律無人飛行実験が成功しました。そもそも電子戦機とはなにか、なぜ無人機化するのか、そして日本が必要とする理由と導入にあたっての課題について見ていきます。 実験は成功 EA-18G「グラウラー」は無人機化するの? ボーイングは2020年2月4日、同社の開発したEA-18G「グラウラー」が、パイロットの操縦によらず、機械が定められたプログラムに基づいて飛行する、「自律無人飛行」実験に成功していたことを明らかにしました。 自律無人飛行実験に成功したEA-18G「グラウラー」(画像:ボーイング)。 EA-18Gは、アメリカ海軍 空母航空団の主力戦闘機であるF/A-18E/F「スーパーホーネット」の複座型、F/A-18Fをベースに開発された電子戦機です。今回行なわれた実証実験では、乗員が搭乗した1機のEA-18Gが自律飛行する2機の

サウジアラビアの石油生産施設が9月14日未明、国籍不明の複数の無人機などの攻撃を受け、大きな被害を出した。無人機の発達と普及を受け、将来的に大量の無人機を使った攻撃が起こりうるとの指摘は以前から軍事専門家の間であったが、そうした予測が想像以上に早く現実になったことを今回の攻撃は示した。新たな脅威に対し、日本も迅速な対応を迫られている。サウジアラビア国防省は18日、攻撃に使われたのは「デルタウィ

家電から戦闘機まで、コピー大国と見られることも多い中国ですが、ことUAV(無人機、ドローン)に関しては事情が異なってきているようです。同国の無人機市場はいま、百花繚乱の様を見せつつあります。 無人機大国となった中国 2018年11月に中国の珠海市で開催された、「中国国際航空宇宙博覧会」。飛行機ファンからは「エアショーチャイナ」や「珠海エアショー」とも呼ばれるこのイベントは、2年に1度開催され、中国の宇宙・航空関係の企業が参加し、会場にはそれら企業の製品である航空機などが数多く展示されます。 「エアショーチャイナ」ロンテックブースにて、XY-280ステルス無人航空機。尾翼に「Blue Falcon」というニックネームらしき文字とロゴマークが見られた(布留川 司撮影)。 そのなかには、当然ながら中国軍が使う軍用機も含まれており、今回は中国が独自に開発したステルス戦闘機J-20が会場上空で展示飛

【1月11日 AFP】イエメン最大の空軍基地で10日、軍事パレードの開催中にドローンを使った攻撃があり、政権側の兵士6人が死亡した。国連(UN)が主導する和平実現の試みの障害となる恐れがある。 攻撃があったのはイエメン第2の都市アデン(Aden)の北約60キロに位置するラヒジュ(Lahij)県のアルアナド(Al-Anad)空軍基地。イスラム教シーア派(Shiite)系反政府武装組織フーシ派(Huthi)は、この攻撃を実施したと発表した。 暫定政権側が掌握するラヒジュ県の県都フタ(Huta)にあるイブン・ハルドゥーン(Ibn Khaldoun)病院の医師らによると、複数の軍幹部を含む少なくとも12人が負傷したという。現場に居合わせたAFP記者は、負傷者の中には報道関係者も交じっていると伝えた。 サウジアラビアの支援を受けているイエメン暫定政権は先月、スウェーデンで国連の仲介により開かれた協議

By The U.S. Army 無人航空機(UAV)は、遠隔操作で敵地を攻撃できパイロットを敵の攻撃にさらさないという利点があるため近代の戦争では欠かせない武器になっています。そんな無人航空機を遠隔操縦するパイロットで功績を上げた者に、軍人として最高の栄誉である名誉勲章を与えるべきかどうかを巡って、アメリカでは議論の応酬があるようです。 DoD rejects 'Nintendo medal' for drone pilots and cyber warriors http://www.militarytimes.com/story/military/pentagon/2016/01/06/dod-rejects-nintendo-medal-drone-pilots-and-cyber-warriors/78364208/ Pentagon Won’t Honor Drone Pilo

イランは3年前に撃墜したアメリカ軍の無人偵察機を詳しく分析した結果、新たな無人機の開発に成功したと発表し、欧米の経済制裁が続くなかでも軍事力を向上させていると誇示しました。 イランは3年前、アフガニスタンに隣接する東部の国境地帯で、レーダーに捉えられにくいステルス性能を備えたアメリカ軍の無人偵察機を撃墜し、回収した機体を詳しく分析して新たな無人機を開発する方針を示していました。 イランの革命防衛隊は開発に成功したと発表し、形がよく似た黒い機体が滑走路を離陸して上空を旋回する映像を12日、公開しました。 革命防衛隊の司令官は「イランの技術者たちはアメリカが不可能だと主張した軍事機密の読み出しなどをすべてやってのけた」と述べ、新たな無人機は速度や航続距離などの性能でアメリカ軍の無人偵察機を上回ると主張しています。 革命防衛隊は当面は2~3機を無人偵察機として運用し、来年以降、量産を始める方針だ
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