ヒロシとトオルは自他ともに認める「ツッパリ」である。ツッパリとはいわゆる不良少年(少女)のことを指し、虚勢を張ったりいきがったりするさまが語源とされている。 80年代は不良といえばツッパリの時代だった。1981年に横浜銀蝿「ツッパリHigh School Rock'n Roll(登校編)」(作詞・作曲:タミヤヨシユキ)が売上枚数50万枚を超え、翌1982年にリリースされた、 つっぱることが男のたった一つの勲章だって この胸に信じて生きてきたというサビでおなじみ嶋大輔の「男の勲章」(作詞・作曲:Johnny)も37万枚のヒットソングになり、ツッパリの衣装をまとった猫、「なめ猫」(正式名称:「全日本暴猫連合 なめんなよ」)グッズが一世を風靡したのも80年代である。 「ビー・バップ・ハイスクール」原作マンガの連載が週刊ヤングマガジンで始まったのは1983年のこと。なお法務省が公開している犯罪白書

小学生のころ、給食の時間にごはんを少し残したら隣の席の友達に言われた。 米一粒一粒に神様がいるんだって。残したらその神様が泣くんだよ、と。 当時は妙に納得して、慌てて茶碗に残った米粒を箸で集めて口に入れた。 神様を食べるってどういうことなんだろうと思いながらも、悪いことをした気分が薄れていった。 何ヶ月か後、同じ友達がとうもろこしを残していた。 粒が器の底に散らばっていた。 指で指して「神様が泣くんじゃないの」と言ってみたら声を立てて笑われた。 とうもろこしには神はいないんだって。 その瞬間、米ととうもろこしの間に線が引かれた気がした。 今でも白いごはんを食べるときあの言葉を思い出す。 神が宿るほどの手間と祈りが、あの小さな粒には詰まっている気がする。 でもとうもろこしはどうだろう。 粒がぎっしり並んでいるのにそこには静けさしかない。 同じ粒なのに、どちらも食べ物なのに、神は選ぶのかと思う

ガラパゴスとは言うまでもなくエクアドル沖の諸島のことで、島名はそこに生息する最も有名な巨大なカメに由来している。ガラパゴス諸島はその隔絶性と、野生生物がその地域環境に適応して進化したことで有名だ。でも、日本だと別の意味がある。エンジニアで「オープンソース・ガイ」佐渡秀治は、2004年に冗談で日本を「ガラパゴス」と呼び始めた。もっとも、この言葉が一般で使われるようになったのは2007年になってからだ。その年、真に変革的な商品が発売され、日本は消費者向けテクノロジーの王座から引きずり降ろされた。iPhoneと呼ばれた商品だ。iPhoneの成功を受けて、専門家たちは日本が「ガラパゴス症候群」に苦しんでいると指摘するようになった。日本はあまりに内向きになり、国内市場の特殊性に焦点を当てすぎていて、グローバルな競争で遅れをとっている、と。 それまで支配的だった日本像は、西洋よりも少し早く未来に到達と


この記事を起点に、中国で盛り上がりを見せつつある「着ぐるみコスプレ文化」と新ビジネスを紹介します。 筆者はよく中国の二次元系スポットを訪れるのですが、そのたびに感じるのが「着ぐるみ姿の人が増えた」ということです。 着ぐるみコスプレには大きく分けて、「美少女着ぐるみ」、「ケモノ着ぐるみ」、「特撮系」の3種類があります。 なかでも、ここ数年で目に見えて増えてきたのが「美少女着ぐるみ」と「ケモノ着ぐるみ」です。 この記事では中国で行われた世界最大級の着ぐるみコスプレイベントの紹介記事を取り上げます。そして次回以降の記事で「なぜ着ぐるみを着るのか」、「着ぐるみビジネスの広がり」を紹介していきます。 私の「外殻」を通じて、私を知ってください请以我的外壳来认识我 こんな可愛い人になりたい先月初め、広東省仏山市で開催された Doll Weekend 10 に参加しました。これはKigurumi(着ぐるみ

フランスで生み出された高級料理店でのモデルは世界中で複製された/Kajornsiri Auimanachai/iStockphoto/Getty Images (CNN) フランス料理界に大きな影響力を持つレストラン格付けガイド「ミシュランガイド」が毎年、星付きの店を発表するたびに、仏フードジャーナリスト、ノラ・ブアズニ氏のもとには怒りと憤りのメッセージが押し寄せる。 ブアズニ氏が最近、仏レストラン業界の内情を暴く告発者として知られるようになったことによる、想定外の副産物だ。 栄誉あるミシュランの星を獲得した店のスタッフから、自分たちに地獄の苦しみを強いる暴力的で悪質なシェフが英雄の座に就くことは許しがたいと、激怒する声が寄せられるという。 ブアズニ氏がCNNとのインタビューで語ったところによると、我慢を重ねてきたスタッフが、ミシュランの星でついに限界を超えるようだ。 同氏は2017年から

上野庸平/UENO Yohei『アフリカに進出する日本の新宗教』著者 @chinyubo 拙著『アフリカに進出する日本の新宗教』の増補新版が刊行されます。 今日、見本が届きました。 増補なので、新たに「日本に進出するアフリカの新宗教」の章を書き下ろしで収録してます!! 11月8日頃には都内の書店に並ぶとのこと。ぜひお手にとってくださいませ! pic.x.com/yduHCsf1WJ 2024-10-30 19:20:20 上野庸平/UENO Yohei『アフリカに進出する日本の新宗教』著者 @chinyubo 作家・通訳・宗教学研究者(本業は不動産投資) 仏検1級/TOEIC900点 第17回涙骨賞本賞「近代フランスにおける仏教受容の一様相」(中外日報、2021年) 『アフリカに進出する日本の新宗教』(ちくま文庫、2024年) 『奪われたアルメニア』(明石書店、2021年) ポストは所属

10代のころ、筋肉少女帯を聴き、大槻ケンヂの本を読んで、「これだ」と思った。世の中にこんなに面白くて、尖っていて、深くて、バカバカしくて、それでいて知性があって、何より俺の心をこんなにも震わせるものがあるんだ、と思った。 それまで小室サウンドとかB'zとか、まあ嫌いじゃなかったけど、ああいう「流行ってる」ものにはどうしても馴染めなかった。なんだか自分には似合わない気がしていた。そんな自分にとって、筋少やオーケンのようなサブカル的なものは、ぴったりとフィットする服のようだった。 それからというもの、サブカル的なものを浴びるように摂取するようになった。映画も音楽も漫画も本も、なるべく「表通り」ではなく「路地裏」を歩くようにしていた。流行りものなんかより、こっちのほうがずっと面白いし、いずれ時代が追いつくはずだと信じて疑わなかった。 実際、過去の例を見れば、エッジの効いた表現がやがて大衆に受け入

インド側:調和を守り「ノー」と言わずに場を収める文化。結果的に事実とズレても“悪質なウソ”という感覚は薄い。

ドジャースに入団したばかりの佐々木郎希選手が、電撃結婚を発表した。アリゾナのキャンプ地で報道陣の取材に応じた佐々木は、妻となった女性について、「普通のというか、優しい人です」とだけ答えた。なれそめや、年上か年下かについても返答を避けており、プライベートをあまり明かしたくない気持ちがうかがえる。もちろん、照れの気持ちもあるだろう。 「普通の」というのはおそらく一般人女性という意味と思われるし、アメリカに来たばかりの佐々木が、彼なりに妻を守ろうとしているのは、日本人としてはよくわかる。妻となった女性にしても、いきなり大きな脚光を浴びるのは、たしかにしんどいかもしれない。だが、この後、慣れてきたら、その部分に関しても、アメリカ人を相手にした場では、アメリカのセレブリティらしく振る舞ったほうがいい。 大谷は「僕の美しい妻へ」と公に感謝 先月の全米野球協会ニューヨーク支部主催の晩餐会にビデオで登場

陸前高田市の博物館で開催されている「オシラサマ」の展示がSNSで大反響を呼んでいる。その理由とは……? 担当学芸員が、陸前高田の「日本一」の秘密を語る!SNSで大注目、渋い展示がいまアツい! いま、岩手県の陸前高田市立博物館で開催中のとある展示がアツい注目を集めている。 その展示とは、特別展「陸前高田のオシラサマはいま」。陸前高田市に現存するオシラサマのうち、およそ3分の1にあたる111体もが一堂に会するという貴重な展示だ。 オシラサマとは、男女あるいは馬と娘をかたどった一対の人形を祀る、東北地方の民間信仰だ。柳田國男の名著『遠野物語』にも登場する民俗学的にはおなじみの存在ではあるものの、必ずしも誰もが知っているというものでもない。むしろどちらかといえば「渋いテーマ」だが、今回このオシラサマ展が大きく注目を集めることになったのは、陸前高田市立博物館の公式SNSが発したこの投稿がきっかけだ

この原稿は当初『webムー』に掲載予定で執筆したものです。当初、担当編集からは「すごく読み応えのある内容で、おじろく・おばさの全貌がわかる決定版というべき素晴らしい内容」「年末年始の目玉として配信します」とまで絶賛されました。 ところが……。 年が変わっても、いっこうに掲載の気配がありません。そこで、連絡してみると担当編集が「○○さん(註:上の人)がノンフィクションの強烈な内容に尻込みしている」という理由で掲載見送りだと申し訳なさそうにいうのです。 天下の『ムー』から掲載拒否!! 編集からはめちゃくちゃ謝られたのですが、こちらとしては「オレ『ムー』に掲載断られたんです」としばらく楽しめそうな話のネタを提供していただき感謝です。 なので、今後も寄稿はさせて頂くのですが、一方でせっかく書いた原稿がお蔵入りではもったいない。 そこで、改めて手直しを加えてnoteで公開することとしました。 『ムー

行く先々で「うちの会社にはいないタイプだよね」と言われるが、本人はそんなこともないと思っている。愛知県出身。むかない安藤。(動画インタビュー) 前の記事:マンハッタンとブラックモンブランマンハッタンin福岡 > 個人サイト むかない安藤Twitter 五平餅とは 五平餅は岐阜を中心とした東海地方でよく食べられている餅で、味噌を塗ってあつあつのを食べるとそれはもう美味い。 こうやって売られているのを 家で焼いて食べても美味い 僕は愛知県出身で、子どもの頃からことあるごとに五平餅を食べていた。 スーパーにも売られていたし、観光地に行くと屋台で五平餅を食べた。高速のサービスエリアで食べるのもだいたい焼きそばか五平餅だったように思う。東海地方には五平餅とかみたらし団子のような、甘辛く味付けされた食べ物がいくつも存在するのだ。 名古屋で五平餅を食べる さっきはなりゆきで「五平餅とは餅で」と書いたが

ウクライナ政権機関「国家抵抗センター」は1日、ロシアの占領政権は占領するウクライナ領にて、12月に子どもたちにプレゼントを配る聖ミコライの伝統や、クリスマスキャロル(コリャドキ)やイエスの生誕時の賢者達を模した劇「ヴェルテプ」を完全に禁止したと伝えた。 国家抵抗センター広報室が伝えた。 報告には、「一時的被占領下ウクライナ領の幼児教育機関、教育機関の事務には、聖ミコライのことを想起することすら禁止する指示が出された。あらゆるイベントには、『ジェド・マロース』と『スネグールカ』しか見せられない。さらに、『コリャドキ』や『ヴェルテプ』も完全に禁止されている」と書かれている。 またセンターは、以前、占領政権は、サンタクロースや西欧文化の昔話の主人公の評判を落とすための「予防的会話」を子どもたちに対して行なったことも伝えた。 その上でセンターは、指定された手段を通じて情報提供を求めた。 これに先立
<クリスマスやハロウィーンなどへの理解の浅さは、日本でニセ着物を着て寺社で騒ぐ外国人観光客と同じでは?とイラン出身の日本人である石野シャハラン氏は指摘します> 日本でもクリスマス商戦がにぎわいを見せた。どこに行ってもクリスマスツリーが飾られている。大きいもの小さいもの、豪華なもの、オーナメントの色に凝っているもの、子ども向けにかわいらしく飾っているものなど、日本のツリーはなかなか趣味がいい。だが毎年気になることもある。一番上に星が飾られていないツリーが多いのだ。 クリスマスを年末の楽しいイベント、クリスマスツリーを素敵な飾りとしか思っていない人には、ツリーのてっぺんに星があろうがなかろうが気にならない。 だが、誰もが知っているようにクリスマスはイエス・キリストの生誕を祝う日であることに加えて、ツリーの星は、ベツレヘムの空に輝いてキリスト誕生を東方三博士に知らせた星を表していて、クリスマスツ
Mogambo モガンボ @Mogambo91775367 身障者の日本人として思うのは、日本人は大して優しくも親切でもないということ。ただ規則はよく守るので、これが日本の良い治安に繋がっている。電車で杖をつく私にサッと席を譲ってくれたのは、大勢で騒ぎながらお菓子を食べていた中国人だった。行儀良く座っていた日本人は誰も譲ろうとしなかった。 2024-12-16 16:28:13 Mogambo モガンボ @Mogambo91775367 Language & culture enthusiast from Japan with CP &ADHD. Languages:🇯🇵🇬🇧🇵🇸🇫🇷🇮🇳🇵🇰🇲🇾🇮🇩🇹🇷🇨🇳🇷🇺🇪🇸 Repost/like≠endorsement HG→TUFS→ICU→UT2J pixai.art/@user-176163

チー @cheetaro3 キリスト教弾圧なんかみても、日本人って異質なものに対してしばらくフレンドリーだけど「宥和的に取り込めないと判断した」時点から一気に強硬策に転じる性質がありますよね x.com/Tats_Gunso/sta… 2024-12-16 08:52:22 菅原エ-スマン辰馬 @Tats_Gunso その通りで日本の文化って「相手に舐められたくない、だからまずこちらから謙遜する、すると相手も謙遜する」だけど世界には「舐められたくない、だから初手で威嚇する」もあるわけで、後者が前者のとこに乗り込んだら著しく不快なことが頻発するので、そこは気をつけて選別する必要があるよね、と pic.x.com/Vl2eht5G7I 2024-12-16 05:15:37

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