フラッシュメモリIP(Intellectual Property)を手掛けるフローディアが、SONOS構造のフラッシュメモリを用いて超低消費電力でAI演算を行うCiM(Computing in Memory)技術を開発中だ。 フローディアは、ルネサス エレクトロニクスでフラッシュメモリの開発を20年以上手掛けていた7人のエンジニアにより、2011年4月に設立された。BCDプロセスを適用したSONOS構造のフラッシュメモリ(SONOSメモリ)技術を、IPとして半導体メーカーやファウンドリーに提供している。 SONOSメモリは、窒化シリコン(SiN)膜に電子をトラップする(チャージトラップ方式)ことでメモリ機能を実現する。フローティングゲート方式を用いた一般的な組み込みフラッシュメモリでは、ゲート酸化膜が高温に弱く電荷が大量に漏れてしまうのに対し、SONOSメモリは電荷が結晶の微細な構造に閉じ

MicronTechnology(以下、Micron)は2022年9月30日、最先端1β(ベータ)ノードのDRAMの生産に向けた広島工場(広島県東広島市)の増強について、日本政府から最大約465億円の助成金交付を受ける予定だと発表した。 MicronTechnology(以下、Micron)は2022年9月30日、最先端1β(ベータ)ノードのDRAMの生産に向けた広島工場(広島県東広島市)の増強について、日本政府から最大約465億円の助成金交付を受ける予定だと発表した。Micronは、「本支援を活用し、データセンターや5G(第5世代移動通信)、AI(人工知能)技術に利用される次世代の革新的なソリューションを支える先進的な1β DRAMの製造能力を強化し、その開発を加速させる」としている。 他社に先行し1β世代DRAMの製品化へ 同工場の増強計画が、先端半導体に対する事業者の投資を促進し

【シリコンバレー=白石武志】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は25日、米半導体大手のウエスタンデジタル(WD)が同業のキオクシアホールディングス(旧東芝メモリホールディングス)との合併に向けた交渉を進めていると報じた。買収額は200億ドル(約2兆2000億円)超で、早ければ9月中旬にも合意に達する可能性があるとしている。キオクシアは日本経済新聞の取材に対し「噂や臆測にはコメントし

半導体メーカーの東芝メモリホールディングスは7月18日、10月1日付で社名を「キオクシアホールディングス」に変更すると発表した。同社は昨年6月、東芝が米Bain Capitalなど日米韓企業連合に過半数の株式を売却し、東芝の連結子会社ではなくなっていた。東芝メモリHDのステイシー・スミス会長は「将来、上場企業になるための第一歩を踏み出す」と述べた。 新社名のキオクシア(Kioxia)は、日本語の「記憶」(kioku)とギリシャ語の「価値」(axia)を組み合わせた。同社は「フラッシュメモリ・SSD事業のリーディング企業として、新しい価値を創造し世界を変えていく存在を目指す」としている。 東芝は東芝メモリを売却後に再出資し、現在も約40%の株式を保有している。だが東芝メモリは今回、社名から「東芝」を消し、名実ともに新たなスタートを切る。 関連記事 東芝メモリ、約2兆円で売却完了 東芝は、半導

経営再建中の東芝が条件付きながら半導体メモリー子会社「東芝メモリ」の売却中止を検討している背景には、収益の柱として東芝メモリを温存したいとの思惑がある。財務状況の改善で売却の必要性は低下したものの、売却中止にもリスクが伴うのが現状だ。 売却計画を巡る独占禁止法の審査で中国当局の承認を5月末までに得られなかった場合、東芝は売却を見送る方向だ。「もはや売却の意味がなくなったのではないか」。昨年12月に実施した6000億円の増資などで債務超過を解消して以降、社内や株主などからこん…

東芝の半導体子会社「東芝メモリ」の売却を巡る東芝と米ウエスタンデジタル(WD)の対立が新たな局面を迎えた。売却差し止めを求めて法的手段に訴えてきたWDに対し、東芝が対抗策を相次いで打ち出した。もっともメモリー事業で協業する両社の対立は、競合する韓国サムスン電子を利するだけ。雨降って地固まるハッピーエンドを迎えられるか。東芝、WDによる水面下の駆け引きが激しくなりそうだ。 28日13時9分に終了した東芝の定時株主総会。その後、同社はWDへの対抗策を立て続けに発表した。一つは「WDに対する訴訟提起」、もう一つは「四日市工場(三重県四日市市)の新棟に対する生産設備などの投資」についてだ。 生産設備投資に関するニュースリリースでは、「WDとの共同投資を協議中だが、成立しない場合は東芝メモリ単独で導入予定」との方針を盛り込んだ。 東芝は、WDが買収した米サンディスク(SD)と合弁会社を設立して四日市

東芝が進めている半導体子会社「東芝メモリ」の売却の入札で、米半導体大手ブロードコムが売却先として有力になっていることがわかった。東芝は5月中旬に2次入札を行い、6月中に売却先を決めたい考えだ。 ブロードコムは工場を持たず、半導体の開発・設計を手がける。米投資ファンドのシルバーレイクと組み、1次入札では約2兆円の買収額を示した模様だ。 東芝は今年3月末で、6200億円の債務超過に陥る。2期連続の債務超過による上場廃止を避けるため、東芝メモリを2018年3月末までに高値で売らなければならない。 1次入札に応じた10社弱の候…

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