本が売れなくなった話はごちゃごちゃしているので、整理したいと思って書きます。 たくさんの方に読んでもらっているようです。 ご意見・反論はコメントをいただけると、他の方のためにもなります。 ◼️【業界でない人向け】書籍と雑誌の違い前提として、取次を介して商業的に流通している本(以下、本)には書籍と雑誌があります。 裏に雑誌コードがあれば雑誌、なければ書籍です。 コミックはたいてい雑誌ですが、雑誌コードがなければ書籍です。 しかし、いわゆる「雑誌が売れなくなった」という話のときはコミックは含みません。 雑誌の売上が減っていることや、その原因については争いがないと思うのであまり触れません。 書籍の話だけをします。 ◼️「書籍」の売上推移書籍の売上推移は以下です。 棒グラフが売上です。 【出典】 1995年以降、30年間で1兆円から6000億円に、40%減っています。 70%減っている雑誌よりはマ

森薫の「近況おしらせいろいろマンガ!!」が公開された。その“おしらせ”によると、雪割草というマンガ専門の新出版社が立ち上がり、森のマンガは今後そこから発売される。KADOKAWAの雑誌・青騎士で「乙嫁語り」を連載していた森。2月に「森薫さんは今号限りで青騎士を離れて、今後は新たな発表形態を模索する予定です。」とアナウンスされて以来、音沙汰がなく、続報を待ちわびていたファンも多いだろう。 マンガでは「『乙嫁語り』の連載も続きますし、単行本も継続して出版予定です」「雑誌の形での連載ではないのですが、連載ペースと単行本の発売間隔は今までとほぼ変わらない予定です」と報告。また「森薫通信」という個別送付のお知らせペーパーを発刊予定であることも明らかに。「エマ」が復刊されること、「シャーリー」の3巻が発売されること、短編集を発売予定であることなど、情報が盛りだくさんとなっている。

最大の勢力誇る小学館労組が何と労連脱退 マスメディアの労働組合がご多分に漏れずいろいろ難しい問題に直面している。先頃のフジテレビ問題で、同社の労組への加入が急激に増えたという話があったが、多くの場合、任意加入の労働組合は、組織率が相当落ち込んでいる。時代の変化を受けたものと言ってよいだろう。 そんな中でいまだに高い組織率を誇っているのはユニオンショップ制、つまり管理職以外は原則として社員が全員加盟という仕組みの会社だ。電通や朝日新聞社がそれにあたる。出版社の場合は、講談社や小学館、集英社を始め、ユニオンショップ制が多い。ただその場合も時代の変化を受けて、例えば講談社などは出版労連(日本出版労働組合連合会)に加盟せず、独自の方針をとっている。 そしてこの夏、その出版労連に激震を走らせたのが、最大の勢力を誇った小学館労組が脱退を決議したことだ。社員が全員加盟制だから当然組合員も多いし、その組合

紀伊國屋書店の本町店(大阪市)が同店の公式X(旧ツイッター)で「おすすめの新書」として「おどろきの『クルド人問題』」(新潮新書、石神賢介著)を紹介したところ、「ヘイト本」だなどと埼玉県鶴ヶ島市の福島恵美市議(無所属)らが抗議し、こうした批判を受けた紀伊國屋側は謝罪、投稿を削除した。同書の一体、何がヘイトなのか、福島市議と産経新聞との書面でのやり取り全文は以下の通り。 「悪質な印象操作」ーー「おどろきの『クルド人問題』」のどの部分をもって「ヘイト本」と投稿したのか 「私が当該書籍を『ヘイト本』と断定した理由は複数あります。まずタイトルです。タイトルに『クルド人問題』とあります。現在起きているのは、クルド人による問題ではなく、クルド人に対する日本社会の問題です。それを『クルド人問題』としてしまえば、タイトルだけしか読まない人は、クルド人に何か問題があるように誤認してしまいます。クルド人に対する

【読売新聞】 大阪府は16日、過激な暴力や性の描写を理由に未成年への販売を禁止している書籍類について、これまで使用してきた「有害図書」の名称を変更すると発表した。有害という言葉のイメージから、成人への流通にも弊害が出る可能性を考慮し

女性自身TOP > 芸能 > エンタメニュース >映画 >映画 > 大ヒット映画『教皇選挙』原作小説の翻訳出版権を無名の個人出版社が獲得しファン騒然…当事者が明かした「番狂わせの経緯」 《#教皇選挙 の原作小説の翻訳を出します(@hitomikengo 訳)!!》 8月9日、個人出版社「廣井書房」がXにこう投稿した。映画『教皇選挙』といえば、ローマ教皇を決める教皇選挙「コンクラーベ」を舞台にしたロバート・ハリス著の同名小説を実写化したミステリー作品で、今年のアカデミー賞では8部門にノミネートされ脚色賞を受賞。3月に日本で公開されると、ミニシアターでの上映を中心としながらも連日満席を記録し、2カ月で興行収入10億円を突破する異例のヒットを記録した。 いっぽう、廣井書房の公式HPにある「商品」ページには、3冊の書籍が掲載されているが、発売中のものは1冊で、残り2冊は『教皇選挙』を含めてど

書き手に寄り添い良い作品を共に生み出すことは私たちの重要な責務であると考えております。今回、深沢潮様の心を傷つけ、多大な精神的苦痛を負わせてしまったことをたいへん申し訳なく思っております。深くお詫び申し上げます。 いただいた様々なご批判、ご指摘は重く受け止めており、今回の出来事につきましては、出版社として自らの力量不足と責任を痛感しております。 「言論や表現の自由」は極めて重要ですが、その自由の領域は、題材や社会状況によって異なり、また時代とともに変化していくものと認識しております。 まずは私たちの編集現場がそれを常にアップデートしていかなければなりません。そのうえで、そうした変化を筆者の皆様と考えていくことも出版社の役割です。 今後は執筆の依頼をする時点および原稿を頂戴した時点で、必ず世論の変化や社会の要請について筆者に詳しくお伝えしていく所存でおります。また、人権デューデリジェンスの観

謹啓 平素は弊社出版物についてご愛読いただき誠にありがとうございます。 さて、今般のイラストレーターがおう氏に関する一連の報道についてですが、弊社よりがおう氏本人への確認を行った結果本人も事実と認めております。弊社としてはこの件を大変重く受け止めており、現在刊行中であります『ギルドの受付嬢ですが、残業が嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います』(電撃文庫刊)の原作イラストレーター降板ならびに関連出版物の対応を社内および社外関係者と協議し以下とする事といたしました。 今回の件で読者の皆様、『ギルドの受付嬢ですが、残業が嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います』の著者である香坂マト先生をはじめとする関連出版物の関係者様、書店、販売会社、電子書籍ストア、アニメ製作委員会、ライセンシーなど関係する企業の皆様に多大なご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。 ◆『Selfe Girl がおう作

東京証券取引所のスタンダード市場に上場しているインプレスホールディングスは5月13日、上場廃止を予定していることを発表しました。 同社は傘下にインプレス、エムディエヌコーポレーション、リットーミュージック、山と渓谷社などを始めとする複数のWebメディアや出版社を持つ持ち株会社です。ITエンジニアにとっては、書籍の「できる」シリーズやPC WatchやInternet WatchなどのWatchシリーズなどでよく知られています。 発表によると上場廃止は株式併合と呼ばれる手段によって行われ、最終的には現時点で合わせて同社の57%を保有している同社の創業者である塚本慶一郎氏および同氏の資産管理会社であるT&Co.のみが残存株主となります。 それ以外の株主に対しては株式をインプレスホールディングスが買い取ることが予定されています。 上場廃止は6月25日に開催予定の同社株主総会において可決され、7月

※しばらくすると有料記事になります。執筆活動を支えるためにも、フォロー&いいね&メンバーシップ登録で応援よろしくお願いします。(登録者が増えると更新頻度があがります) <←前回記事> 「『史上最強の哲学入門』から、バキの成分を消せ!」 営業部からそう言われて、泣く泣く修正作業をしていた──そのとき、担当編集からの電話が鳴った。 「すみませーん! めちゃくちゃ怒られましたぁ! バキを全面に出していきまーす(涙)!」 「えええええええ!? 一体、何があったんですか!?」 編集の話によると、その日、めったに顔を出さない社長が、ふらりと編集部に訪れたらしい。そして、次の会議まで空き時間があったようで、時間つぶしに何気なく手に取ったのが、私の原稿。 一読して、社長は思わず叫んだという。 「なんだ、これッ!? めちゃくちゃ面白いじゃないかッ!」 さらに、その場で話を聞いた社長は、「バキ要素を削除」とい

27日午後、東京 千代田区の秋田書店の本社ビルから火が出て、一時、激しく燃えました。ビルは建て替え工事中で作業員の男性2人がけがをして病院に搬送されました。 27日午後2時すぎ、東京・千代田区飯田橋の秋田書店の本社ビルで、「屋上から火が出ている」と消防に通報がありました。 建て替え工事中だった7階建てのビルは一時、黒煙をあげて激しく燃えました。 ポンプ車など40台余りが出て、消火活動にあたった結果、火はおよそ2時間半後にほぼ消し止められました。 この火事で50代と60代の作業員の男性2人がけがをして病院に搬送されました。 いずれも意識があり、けがの程度は軽いとみられるということです。 ビルでは当時およそ20人が作業にあたり、ほかにも現場で手当てを受けた人がいるということです。 警視庁や消防は今後、詳しい出火の原因を調べることにしています。 現場は飯田橋駅から南東に400メートルほど離れたオ

フランスに“輸出”される日本の漫画は、少年漫画や少女漫画だけではない。古典文学や伝記、哲学書などを漫画化した「学習漫画」が、続々とフランス語訳され、フランスの書店に並び、そして教育現場で用いられているという。 「漫画」の棚に並ぶ、ヴィクトル・ユゴーやフランツ・カフカの作品……。見間違いではない。書店によく行く人は、日本の漫画としては見慣れないタイトルがあることに気がつくだろう。 マキャヴェッリの『君主論』、カントの『純粋理性批判』、ガンジーやサン=テグジュペリ、クレオパトラなどの伝記。漫画出版社が子供向けに歴史や科学の入門書を刊行しはじめて10年近くが経つ。漫画は若い読者から特別好まれているジャンルだ。今日、彼らを取り込むために漫画ほど適した形式は他にないだろう。 この分野において、特に3社のシリーズが際立っている。まず、ソレイユ社は、プルーストの『失われた時を求めて』やマルクスの『資本論

松本陽介@『モノクロのふたり』②巻5月2日発売!!!! @matsumoto1325 追記 モノクロのふたりの場合電子を結構買っていただいており(ありがとうございます!) 紙があまり…という感じだったので「紙も売って~!」とお願いされたお話でした!!ですので電子版を買ってくれた方はめちゃくちゃ貢献していただいておりますのでそこはご安心を!🙏(ありがとうございます) 2025-02-02 13:51:18 松本陽介@『モノクロのふたり』②巻5月2日発売!!!! @matsumoto1325 おかげさまでAmazon在庫なくなっておりました!!!(お買い上げしていただいた方!!!ありがとうございます~~~!!🥳🙏🙏) 「紙版ほしいけどAmazonに在庫がないから買えないぜ!」という方がいましたら取り扱い通販サイト一覧貼っておきますので是非!!!! ↓↓↓ shueisha.co.jp/

これは単なる愚痴、でも女性作家として直視しないといけないコト。 「【推しの子】のエンディングが」とか別にどうでも良くて、少なくない数の女性作家は【推しの子】の連載開始へ対して衝撃を受けたのは間違いがないんだ。 多くの女性向け漫画読者は理解している。【推しの子】のフォーマットは少女漫画のもの。かっこいい男の子が困っている女の子を助け、その身を心を傷付けながらも敵役をやっつけてくれる。 儚く闇があるキャラクター性も前段の幼児時代のエピソードが関係しているというのは、読者へ既に読ませているので作家と読者間で共通認識が取れていて序盤のストーリー作りの構成的にも無駄がない。 企画段階で非常によく練られた本当に本当に素晴らしい……少女漫画ジャンル作品だ。 そして【推しの子】はその魅せる巧みさから男女問わずの漫画ファンの中で一気に話題となり、編集部の非常に強力なバックアップによってメディアミックス展開を

ワイズ出版が業務停止を発表、映画関連の書籍を多数刊行 「無頼平野」なども製作 2025年1月14日 12:04 271 17映画ナタリー編集部映画関連の書籍を多数手がけた出版社・ワイズ出版が業務停止を発表。1月31日をもって取次の流通を終了する。1月13日に公式SNSを通じて明らかにした。 岡田博が1989年に創業して以来、映画・写真・マンガの分野を中心に400点あまりの書籍を刊行してきたワイズ出版。映画の配給・製作事業も行い、つげ忠男原作・石井輝男監督による「無頼平野」、つげ義春原作・山田勇男監督による「蒸発旅日記」、つげ忠男原作・瀬々敬久監督による「なりゆきな魂」など8本の映画を製作した。映画プロデューサーとしても知られた岡田は2021年8月に亡くなっている。 現在、代表取締役社長を務める吉田聰は「まことに勝手ながら、諸般の事情により弊社の業務を停止する運びとなりました」「これまで
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