この記事の3つのポイント 世界初の社会主義政体となったパリ・コミューン 8時間労働や婦人参政権などはここから生まれた政治的な意見を述べるなら歴史の流れは踏まえるべきだ 1870年、フランス帝国(この時フランスは第2帝政期)とプロイセン王国(領土はかなり異なるのだが現在のドイツ)との間に勃発した普仏戦争は、翌1871年にプロイセンの勝利で終結する。結果、フランスではナポレオン3世による第2帝政が崩壊し、地域国家が林立していたドイツでは統一国家建設の機運が盛り上がって「ドイツ」という国が成立する。 フランス第2帝政が崩壊した際の一時期、フランス全土で「コミューン」と呼ばれる自治組織が立ち上がった。 パリ周辺ではパリ・コミューンという自治政府が一時的に成立した。担い手となったのは第2帝政期に徐々に力をつけてきた労働者の組織、つまり労働組合である。 労働組合は折れず このあたりの歴史は大変錯綜(

オラクル創業者に日本庭園を売却した凄腕経営者「姉のような存在」――。 高市早苗総理がそう呼んではばからない人物がいる。奈良県内で観光業や不動産業を手がけるノブレスグループの川井徳子代表(67歳)である。 「奈良の財界では有名人です。父親の経営していた運送会社を継ぎ、現在は不動産再生事業や観光事業など幅広い事業を手がけています。京都の日本庭園・何有荘を約26億で購入し、それをはるかに上回る金額で、オラクル創業者のラリー・エリソン氏に売却したことで知られます。 川井氏自身も、高市総理と同じく“積極財政主義者”として知られ、経済政策には一家言をもっているとされます」(地元関係者) photo by gettyimages
昨秋の衆院選、今夏の参院選を経て政治の景色は激変した。与党は少数となり、中小規模の新興政党の存在感が増した。本格的な「多党化時代」を迎え、政治や政党などはどうあるべきか。首相経験者や各党のキーパーソン、有識者らに聞く。=随時掲載 -少数与党に転じた石破茂政権は「熟議の国会」を唱え、立憲民主党、国民民主党、日本維新の会の3野党と政策協議を重ねた。 「野党に耳を傾けなくては法律1本通らない。予算も通らない。テーマごとに組む相手が違い、党のカラーや支持層も異なるため、一つ一つ細かく配慮しながらやってきた。多数与党より、納得してもらう努力を何倍もしなきゃいけない。ただ、多数与党でも少数与党でも有権者に分かりやすく説明することが、民主主義では常に必要だ」 -結党70年を迎えた自民党は多様な民意をすくえなくなり、多党化の中で議席占有率が低下。「国民政党」ではなくなったとの指摘がある。 「例えば小日本主

この記事の3つのポイント わざと曖昧にしておいたところに踏み込んだ高市総理 ネオリベ路線に転じて急速に劣化した自民党 そろそろ「グララアガア」と象がやってくる頃合いだ 私は「日本の抱える問題が新たに発足した高市内閣で解決するわけがない」と判断している。むしろもっともっと悪くなっていくだろうと予想している。 不幸にもその予想は台湾海峡を巡る中国との外交問題として火を噴いている。 総理大臣は鉄砲玉では困る 私には、高市早苗という人が、日本国の先頭に立つ内閣総理大臣に就任してもなお、「鉄砲玉」の体質であることをさらけ出しつつあるように見える。 ヤクザ映画で親分は決して「誰それを殺(や)れ」とは言わない。鉄砲玉は雰囲気を察して、「あ、あいつが邪魔なんだな、タマを取れば親分が喜ぶな」と感じ取る。そして誰それの事務所に「うりゃー」とばかりに突っ込んで、逮捕される。取り調べには「全部俺の判断でやった」と

目次円安と債券安 リフレの楽観中国リスクの追い打ち 求められるのは建て直す力量 まだやり直しが効く財政運営円安と債券安 高市政権になって、予想を遙かに超えて円安が進んでいる(図表1)。11月20日時点で1ドル157円台の円安へと動かされている。このまま158円台に移行すれば、通貨当局はもっと明示的に口先介入に動き、強く円安を牽制することになるだろう。すでに、日銀と財務省・金融庁は三者会合を開き、意思表明を行っている。行き過ぎた円安は、輸入物価を押し上げて、国民の物価懸念を煽ることにもなりかねない。政権運営や支持率にもマイナス効果を及ぼすだろう。日銀の12月利上げも可能性が高まってくる。 なぜ、高市政権の政策が円安を誘発するのかを考えてみた。大きな要因は、財政悪化懸念である。自民党内からは、秋の経済対策の規模をどんどん膨らませようとする意見がある。昨年の補正予算13.9兆円を超えて、1
11/7 予算委員会質疑(総理の外交基本姿勢、存立危機事態、在日米軍基地からの直接出撃、川崎重工事件) 【委員会】衆議院 予算委員会 質疑 【日 時】2025年11月7日(金) 13:55~(58分間) *見逃し配信はこちらから➾11/7 予算委員会 【質問要旨】 総理の外交基本姿勢 存立危機事態 在日米軍基地からの直接出撃 川崎重工事件 【解説動画】 https://youtu.be/4A-OjWzqmnw?si=bpcfhvJjX47bvB1L 議事録 〇岡田委員 今日は、外交問題を中心に総理と議論したいと思います。 まず、先般の日米、日韓、日中の首脳会談、お疲れさまでした。首脳同士がお互いの信頼関係を築くということは極めて大事なことなので、私は個々の具体的進展があったとは必ずしも思わないわけですけれども、しかし、成功裏に首脳間の会談を終えられたことは、私は評価したいというふうに思いま

田中真紀子さん(撮影:横関一浩) この記事の写真をすべて見る自民党は昨年の衆院選、今年の都議選、参院選と主要な選挙で3連敗し、ついに衆参両院で過半数割れという未曽有の事態に追い込まれた。田中角栄元首相を父に持つ田中真紀子さん(81)。自身も自民党議員になり、日本初の女性外相を務めるなど、自民党を知り尽くす田中さんは、今の党の姿に何を思うのか。 【貴重写真】愛娘に何思う?角栄氏が亡くなった年の父娘ショット 【こちらも】田中真紀子氏が“ポスト石破”に推す意外な人物とは?「石破首相ご自身も立候補されるといい」総裁選でケジメのススメ * * * ――自民党の凋落の理由について、思うところはありますか。 私、政界を引退した今でもよく、現役の自民党議員の方たちと話したり、一緒に食事をしたりするんです。みんな良いお兄さんや弟たちといった感じで仲良くしていますが、残念ながら、国を治めて国民を導く“経

自公連立解消、一定の効果 東京・葛飾区議選から【解説委員室から】 高橋正光2025年11月11日18時00分 東京都葛飾区の区議会棟=2024年10月10日【時事通信社】 9日に投開票された東京都葛飾区議選(定数40)で、自民、公明両党は前回2021年と比べ、得票数、率ともに減少した。ただ、7月の参院選(葛飾区での比例票)と比べ、両党ともに得票を増やしており、自民党は保守を掲げる高市早苗政権の発足、公明党は連立政権からの離脱、それぞれの効果が一定程度あったようだ。(時事通信解説委員長・高橋正光) 自民得票、参院選からアップ 衆院本会議で、公明党の斉藤鉄夫代表(下)の代表質問を聞く高市早苗首相=5日、国会内【時事通信社】 自民、公明両党は「政治とカネ」の問題をめぐり、26年間続いた連立・連携を10月に解消。自民党は日本維新の会と、新たに連立政権を樹立した。発足直後の報道各社の世論調査で、高市

この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。 出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方) 出典検索?: "細胞" 政党 – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE ·NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL (2014年5月) 原語は、軍事における部隊の編成単位である「班」、刑務所の独房といった意味であり、当初は日本語でも「班」と訳されたが、やがて「細胞」との訳語が主流になった。 宣伝、政策、組織、財政の担当者を持ち、弾圧を受けて中央からの指令が途切れても活動を保ち、自己増殖し、やがて組織を再生できる最小単位としての意味合いがある。 ただし、あまりに特異な語法であるため、旧ソビエト連邦(ソ連)での実態から下部組織の自主性を軽視しているという印象や、陰謀団体といった印象を与えるため、
「しんぶん赤旗」日曜版(11月2日号)の報道を受け、日本維新の会の藤田文武共同代表が10月30日未明、インターネット上に、取材を担当した日曜版記者の名刺画像を公表したことについて「与党幹部による記者への圧力」「言論弾圧」などの批判の声が上がっています。 「赤旗」日曜版は、藤田氏側が、自身の公設第1秘書の会社に政党助成金など約2千万円の公金を支出し、その会社が公設秘書に年720万円の報酬を出していた、という税金還流疑惑をスクープ。藤田氏は2日、自身のユーチューブで、「適法だ」としながらも、「そもそも秘書が代表を務める会社に発注している構図自体が、誤解や疑念を招くという指摘も多かった。真摯(しんし)に受け止めたい。今後は秘書が代表を務める会社への発注は一切行わない」とのべました。 日曜版電子版が10月29日に記事を配信した直後の同30日未明、藤田氏は自身のX(旧ツイッター)に、日曜版編集部への

維新・藤田共同代表「共産党、赤旗の質問には一切お答えしない」 自身巡る報道は「恣意的」

11月4日に投開票が行われる米ニューヨーク市長選の最有力候補とされる急進左派の民主党候補、ゾーラン・マムダニ(34)は、「ビリオネアは存在すべきでない」と主張している。その発言に反発した富豪が、彼の当選を防ごうと自らの財力を用いている。 NY市長選、マムダニがクオモを引き離しリード「民主社会主義者」のニューヨーク州議会議員マムダニは、勢いに乗っている。NY市長選に向けた世論調査で彼の支持率は、前州知事のアンドリュー・クオモやトーク番組司会者で共和党候補のカーティス・スリワを大きく引き離し、リードを保っている。だがその一方で彼は、政財界の大物を敵に回している。 「ビル・アックマンやロナルド・ローダーのようなビリオネアは、私たちが“脅威そのもの”だと言って、数百万ドル(数億円)をこの選挙に投じている。私は認めよう。彼らの言うとおりだ」とマムダニは13日の集会で語った。 ヘッジファンド運用者のア

ファーストレディ時代から森友学園問題や桜を見る会など数々の疑惑に関与し、その都度「私人」(閣議決定文書)と逃れてきた安倍昭恵夫人が、夫・安倍晋三氏の死後、巨額の政治資金まで引き継いだ。そのカネを私人として自由に使われては、「政治とカネ」の闇は一層深まっていく──。 安倍氏を秘書時代から支えてきた名物後援会長の伊藤昭男氏(伊藤製鋼会長)の葬儀が1月6日に地元・下関市で営まれ、昭恵夫人が弔辞を読んだ。 葬儀は伊藤家や安倍晋三後援会の合同葬で、安倍派から吉田真次・代議士、杉田水脈・代議士らが参列したが、安倍氏の元後援者の間で話題になっていたのは、「安倍氏の後継者」として当選した吉田氏の“困窮”ぶりだという。 地元紙記者の話だ。 「吉田氏は昭恵夫人の全面支援により当選し、後援会長にも昭恵夫人が就任した。しかし、安倍元首相が集めた政治資金は昭恵夫人が全部持っていったから、カネが全然なく、秘書も長続き


石破茂前首相(鳥取1区)は、28日に衆院議員会館で応じた中国新聞のインタビューで、3月の核兵器禁止条約第3回締約国会議へのオブザーバー参加の見送りの判断を振り返った。高市早苗首相の下で、公明党が離脱し日本維新の会が加わった連立の枠組みについて批判し、コメ政策の方針転換には違和感を語った。(秋吉正哉) ―石破政権の核政策をどう振り返りますか。 今年は被爆80年。個人的にはオブザーバーでもいいから参加すべきだと思っていた。その思いは公明党の斉藤鉄夫代表とも共通していた。ただ、政府全体としてそれができるか、葛藤があった。米国に核抑止を依存していることと矛盾せざるを得ない。為政者としてやむを得ない選択だった。核保有国も参加する核拡散防止条約(NPT)体制がより実効性がある。 私にとって8月6日は特別な日だ。小学6年の時に見た広島の被爆の記録映像は一生忘れない。今年の平和記念式典のスピーチ原稿は何度

昨今、日本では排外主義や自国第一主義を掲げる政党が選挙で議席を伸ばしている。ヨーロッパをはじめとする世界各地での極右政党躍進の流れが、いよいよ到来したとの見方もある。では、極右の「先進地」とも呼べるヨーロッパでは、極右はどのように勢力を拡大してきたのだろうか? フランスの大学院で哲学を学ぶ森野咲が、現地での最新の研究や報道の成果をもとに、極右の成長、定着の背景やメカニズムを明らかにする。 極右という幽霊 「ヨーロッパに幽霊が出る ― 極右という幽霊が」。これはもちろん、マルクスとエンゲルスの『共産党宣言』の冒頭の一文をもじったものである。19世紀のヨーロッパを覆っていたのが「共産主義の幽霊」だったとすれば、21世紀の今日を覆っているのは「極右の幽霊」ではないか。こんな議論はいま欧州を中心に盛んになされている。極右政党の台頭という現象は、フランスやドイツをはじめとする欧州諸国から、アメリカ、


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