物理の世界を変えてやる。海に2000kmの加速器を作りたい2024.12.08 22:3033,993 Todd Feathers - Gizmodo US [原文] ( satomi ) 欧州合同原子核研究機構(CERN)がLHC(大型ハドロン衝突円型加速器) でヒッグス粒子の存在を証明したのは2012年のこと。 物質に質量を与えるヒッグス粒子が見つかったことで 「標準理論」 の中核の数学理論が実証されましたが、宇宙にはもっと人知の及ばない粒子や自然の力が存在すると言われています。 それを見つけるには、もっと高エネルギーの衝突が必要と考えたテキサスA&M大学のPeter McIntyre物理学教授のチーㇺでは、メキシコ湾にもっと巨大な円型粒子加速器を浮かべる構想を着想しました。 米版LHCは、人呼んで「Collider in the Sea(仮称)」。 スイス&フランス郊外の地下トンネル

サイクロトロンとは? 終戦直後、GHQ(General Headquarters:連合国最高司令官総司令部)は日本にあるさまざまなものを破壊しましたが、理化学研究所にあった「サイクロトロン(円形加速器)」もそのひとつです。 しかしこれは、GHQの無知といい加減さによる「暴挙」だったことが明らかになり、後に世界の科学者たちから非難されました。 事の経緯を追っていきます。 サイクロトロンとは、高周波電場と電磁石を使った荷電粒子加速器のことです。原子核物理学上の重要装置の一つでした。 原子核物理学は私たちの生活にも大きく関わる学問で、医療や農業、セキュリティなど幅広い分野で活用されていますが、1945年当時の日本にはサイクロトロンが複数台存在し、そのうち東京の理化学研究所にあったものは世界最大級のものでした。 これを製作した理化学研究所の仁科芳雄博士は、戦後サイクロトロンを使って放射性同位体を作


大型放射光施設「SPring-8」は、SDGsや2050年カーボンニュートラル達成に向けた研究を支える施設で、施設のグリーン化も積極的に進めています。しかし、その過程で意外なところにネックがあったのです。高エネルギーの電磁波である放射線にさらされると、長寿命のはずのLEDが数カ月で点灯しなくなってしまいました。田中 均グループディレクター(GD)らはその原因を究明し、驚くほど簡単な解決方法を見いだしました。 放射線環境下ではLEDが使えない?! 施設のグリーン化の一環として、SPring-8でも、蛍光灯からLEDへの置き換えを実施している。ところが、加速器トンネル内のLEDは数カ月ですべて故障してしまった。強い放射線(X線)の影響と考えられたが、当時、LEDのメーカーでさえそのような故障が起きるとは認識しておらず、原因も分からなかった。田中GDはその原因を探ろうとチームを立ち上げた。 そん

加速器駆動未臨界炉(かそくきくどうみりんかいろ、英: accelerator-driven subcriticalreactor、ADS)とは、加速器で未臨界状態の核燃料体系を駆動させるシステムをいう。 加速器駆動未臨界炉は、加速器によって加速された陽子線[1]をターゲットに照射して核破砕反応を起こし、それによって生成された中性子を臨界量に達しない核燃料を装荷した原子炉に照射することで核分裂反応を起こしてエネルギーを発生させる原子炉システムである。半減期数万年のマイナーアクチノイド(MA)を核分裂で焼却できることから「核のゴミ焼却炉」とも呼ばれている。核破砕ターゲットとしてビスマスが使用可能なことから鉛冷却高速炉の設計が有力視されている。 原子炉自体は未臨界であるため、異常時には加速器を停止すれば急速に出力が低下するという利点があるが、技術的課題および同様のシステムの運転経験が無いことな
理化学研究所(理研)仁科加速器科学研究センター多種粒子測定装置開発チームの大津秀暁チームリーダー、スピン・アイソスピン研究室のバレリー・パニン特別研究員(研究当時、現客員研究員)、ダルムシュタット工科大学のメイテル・デュア研究員、ステファノス・パシャリス研究員(研究当時)、トーマス・オウマン教授、東京大学大学院理学系研究科附属原子核科学研究センターの下浦享教授(研究当時)、東京工業大学理学院物理学系の中村隆司教授、近藤洋介助教らの国際共同研究グループは、理研の重イオン[1]加速器施設「RIビームファクトリー(RIBF)[2]」の多種粒子測定装置「SAMURAIスペクトロメータ[3]」を用いて、4個の中性子だけでできた原子核「テトラ中性子核」の観測に成功し、陽子を含まない複数個の中性子が原子核を構成して存在できる新たな証拠を得ました。本研究成果は、陽子を1個も含まない、いわば「原子番号ゼロ

この記事には参考文献や外部リンクの一覧が含まれていますが、脚注による参照が不十分であるため、情報源が依然不明確です。 適切な位置に脚注を追加して、記事の信頼性向上にご協力ください。(2020年1月) SSCの施設(2008年) 超伝導超大型加速器(Superconducting Super Collider、SSC)は、1980年代に計画され、アメリカ合衆国のテキサス州ワクサハチーの地下に建造される予定であった超大型円形粒子加速器である[1]。しかし、様々な問題が噴出して計画は頓挫した[2]。 リング周長は約86.6km(54マイル)という空前の規模であり、円周の内部面積は東京23区に匹敵する[1]。20TeVのビームを正面衝突させて40TeVの超高エネルギーを達成する世界最大の粒子加速器で、建造目的の一つとしてヒッグス粒子の発見が期待されていた[3]。 宇宙ステーション・ヒトゲノム計画と
「豆腐の角に頭をぶつけて死ね」とは、実際には実現不可能な冗談のこと。実際に豆腐で人が死ぬには秒速340メートルの速度でぶつける必要がありますが、そんな速度まで加速すると豆腐そのものが崩れてしまうと言われています。ところが「なにそれやってみたい!」となってしまった冗談の通じないニコニコ技術部が、「豆腐線形加速器」なる装置を実際に発明してしまいました。 高圧空気とガスに点火してさらなる高圧を作りだし、超スピードで豆腐を射出するという仕組み。賞味期限の切れた豆腐で実際に実験してみると、打ち出した瞬間に形状崩壊した豆腐が「バァン!」というド派手な音とともに壁一面に叩きつけられています。なにこれ俺の知ってる豆腐と違う……。

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2008年のノーベル物理学賞で注目を浴びている素粒子物理学。TVやニュースでも多く報道されたので「小林・益川理論」、「素粒子」、「加速器」、「ヒッグス」、「CP対称性の破れ」などの単語を聞いた人も多いのではないだろうか。いずれも身近でない単語ばかりだが、なかでも「加速器」は非日常的なハードウェア群ということもあり、受賞のニュース以降、つくばにあるKEKの実験施設の様子が頻繁に露出するようになった。 KEKは正式には高エネルギー加速器研究機構という大学共同利用機関で、ニュースで見かける加速器はKEKのBファクトリーだ。Bファクトリーは「小林・益川理論」を実験的に証明し、ノーベル賞受賞の決定打となったものだ。 東海村では大強度陽子加速器施設「J-PARC」の建設が、2009年4月1日からの始動に向けて進められている。ノーベル賞受賞に伴い、文部科学省がさらなる整備前倒しの方針を固めたというニュー
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