「DASH村」を再生し、帰還困難区域復興の柱の一つに―。高木陽介経済産業副大臣は11日、人気グループ「TOKIO」のメンバーが震災前、テレビ番組の企画で浪江町津島地区の里山を開墾した「DASH村」の復興計画に着手する意向を示した。5年後をめどに、復興祈念館や体験農園のような形での再生を目指す。高木氏は帰還困難区域内にある「DASH村」の再生を通し、同区域の復興の姿を広く発信したい考え。DASH村の復興計画について近く県や町、関係機関に打診し、検討を始める。 高木氏は福島民友新聞社の取材に、政府が帰還困難区域への「特定復興拠点」の整備などを盛り込んだ福島復興再生特別措置法の改正案を今月召集の通常国会に提出することなどを踏まえ「帰還困難区域の解除に向けて一歩踏み出して前進する中、DASH村の復興に向けた手だてがあるのではないかということについて協議を始めたい。帰還困難区域の復興の大きな柱にでき

<常磐道>高速バス東京-相馬線を新設へ 桜交通(白河市)は、全線開通した常磐自動車道を通る高速バスの東京-相馬線を新設する。東京電力福島第1原発事故の帰還困難区域を走る高速バスの運行は初めて。国に認可申請中で、運行開始は4月1日を予定している。 1日1往復の運行で、常磐道南相馬インターチェンジ以南の全線を利用する。所要時間はJR東京駅から南相馬市原町区までは約4時間、相馬市までは約5時間。料金は東京-相馬間が片道4000円、東京-南相馬市原町区・鹿島区間は3500円。割引制度もある。予約を受け付けている。 当初、東北自動車道を回るルートを検討したが、全線開通が早まった常磐道に切り替えた。新路線開設について同社は「一般車両の通行が可能で、沿線自治体から強い要請もあり、決断した。放射線の影響は限定的とされるが、安全運転に努める」と説明。利用状況を見て、東北道経由の夜行便を含め増便を検討する

東京電力福島第一原発事故の影響で整備が遅れていた、常磐自動車道の福島県内の一部区間が3月1日に開通する。首都圏と被災地が太平洋沿岸ルートでも一本に結ばれることになる。被災地からは観光振興面で期待の声が上がるが、放射線量が高い地点も残るため、効果は見通せない。 開通するのは、常磐富岡(福島県富岡町)―浪江(同県浪江町)の両インターチェンジ(IC)間の14・3キロ。すべて避難指示区域内で、うち約8キロは放射線量が高く、住民が当面帰れない帰還困難区域だ。第一原発からは最も近くて約6キロの場所を通る。 東日本高速道路は2014年度中の全線開通を目指していたが、原発事故で工事が中断。全線開通は15年夏に延期された。「復興の象徴」とする安倍晋三首相は14年3月、全線開通を15年のゴールデンウィーク前まで前倒しすると表明。「東北の被災地を多くの観光客が訪れるようにしたい」と語った。14年12月には、さら

原発事故の帰還困難区域にあり、復旧のめどが立っていない福島県内のJR常磐線の一部区間について、JR東日本は、31日から代行バスの運行を始めました。 帰還困難区域で公共交通機関が運行するのは初めてです。 代行バスの運行が始まったのは、津波と原発事故の影響で復旧のめどが立っていないJR常磐線の南相馬市の原ノ町駅と楢葉町の竜田駅の間の、およそ46キロの区間です。 31日は、北側の発着点となる原ノ町駅前のバス停で、第一便の出発前にセレモニーが行われ、南相馬市の桜井勝延市長が「鉄道線路の復旧はまだですが、公共交通の運行は住民にとって大きな希望になります」とあいさつし、運転手とガイドに花束を渡して運行開始を祝いました。 そして、出発時刻の午前6時50分に、30人余りの客を乗せたバスが、竜田駅に向けて出発しました。 代行バスは、去年9月に通行が再開された国道6号線を通って、原ノ町駅と竜田駅をノンストップ
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