Q:エビ宇宙人製機械の燃料が人間の遺伝子をエビに変質させる物質である、という設定は都合よすぎないか? A:エビの科学機器は彼らの遺伝子にのみ反応するっている設定があるじゃないですか?その流れで科学機器が彼らの遺伝子情報を有した「彼らが彼らという種の生命体である源」というか、「遺伝子濃厚凝縮原液」みたいなものを、燃料として動く仕組みになっているって話だったら結構違和感ないんじゃないかなって思った。地球語でいう「気」みたいなものが、宇宙人にとっては有形で存在するとして、しかも、その生命体の情報を持っている物質ていう、エビ成分の塊みたいなものと考えればそれなりにしっくりくる。遺伝子物質でイメージしにくければ、彼らは人類と別構造の生命体であり、違う進化の歴史があるわけだから、たとえば生まれながらにして全員が共生生物みたいなものを内蔵してて、その共生生物があのエビ人をエビたらしめていて、機械はその共
「お前は人間は殺さないと言ったはずだが。」 「あっちが撃ってきたんだ!正当防衛だ!」 エイリアンの乗った宇宙船が南アフリカ共和国・ヨハネブルグ上空に停止して20年。中にいたのは彼らの社会で働きバチに相当する頭の悪くて繁殖率の高い昆虫型エイリアン、蔑称「エビ」。政府は彼らを"District 9"「第9地区」に住まわせて様子を見ようとしたが、繁殖率の高い彼らはあちこちでトラブルを起こしていた。手を焼いた政府は管理を大企業MNUに委託。新設された居住区「第10地区」へ移動させようとする。 主人公ヴィカスはMNUのエイリアン課の責任者。会長の一人娘を奥さんに迎え、順調「のような」人生を歩んでいる普通のおっさん。彼はこの移送作戦の指揮を任されることになり、法律上の建て前で「強制執行24時間前にサインをもらう」というポーズだけだが危険極まりない作戦のため、完全武装の傭兵もとい社員たちを連れて第9地区
【特別対談】芝山幹郎×滝本誠 その2本作のもう一人の主役、クリストファー・ジョンソン(中央)Photo:Album/アフロ ■エビと人間の異種交配はドギースタイル?滝本:しかし、あのエビたちはアッという間に増えてしまったよね。あの特別居住区のなかに180万人いて、2010年の「第10地区」に移転する頃には250万人になっているわけでしょ。なんか牛の死体から肉汁をチューブで挿入されたぶよぶよの子宮めいた袋が大量にあったけど、彼らの生殖システム、よくわからない。単性なのか? 芝山:それにしても、すごい増殖力というか、繁殖力。 ──エビたちはどうして組織化しないのでしょうか? 芝山:それは、やっぱり頭のいいエビがほとんど死んじゃったからでしょ。 滝本:でも実際のところはわからないんだよ。冒頭でそういう見解も語られるけど。 芝山:「スターシップ・トゥルーパーズ」の陰部ボスみたいに、どこかに隠れてい

District 9 [DVD] [Import] 『第9地区』を観たのだが、期待以上の面白さだった。この映画、色んな人が熱く語ってるのも分かるわー。 まずさ、どうみてもクリーチャーで外骨格で子どもとか襲いそうな宇宙人が、南アフリカの難民キャンプで地球人に蔑まれているという発想が良い。我々が宇宙人に夢中になるのはそれを通して地球人のことが――自分たちのことが理解できるからなのだが、ショッカーの改造人間失敗作みたいなディストリクト星人*1が地球を侵略するかと思いきや、宇宙船の中で息も絶え絶え、難民キャンプで20年も困窮に喘いでいるという皮肉たっぷりな構図の時点でもう100点をつけたい。 しかもこのディストリクト星人が、石原慎太郎がホームレスをダンボールハウスから追い出すみたいな理由で、上から目線丸出しの小役人に住んでるバラックから追い出されるんだよね。「SFは絵だねえ」という宇宙軍大元帥の有

※ラストシーンに関するネタバレを含みます。鑑賞後に読まれることをお勧めいたします。 『第9地区』 2010年のアメリカ映画。ニール・ブロムカンプ監督。 とりあえずの所感。 "第1回 『第9地区』 ネタバレなし" 物語の概要説明とそれに対するつっこみ。 "第2回 『第9地区』 暗黒E.T.神話" と、既に2回に分けて感想を書いてきたわけですが、まだまだ全っ然語り足りなくって。鑑賞後もあれやこれやどんどん想像が膨らんで悶々とした日々を送っておりました。そういうわけで、第3回は物語に秘められた様々な疑問について考察を加えてみたいと思っています。考察というか、ただのぼやきに近いものですけど。 そもそも、「エビは何しに地球にきたんだろう?」と 遭難したにしたって、あんな強力な武器作れるんだから、恒星間航行ができる技術力があるんだから、どうにでもできそうなもんじゃんかと。でも、難民と化した後も彼らが武
ろくでもない生き物ばかり出てくるすばらしい映画です。 あらすじ・・・ おかえり。 ただいま。 あいしてる。 あいしてる。 いってきます。 いってらっしゃい。 ぜったいかえってくる。 ぜったいまってる。 ぜったいに。 ぜったいに。 先週末の公開直後から、アガサが巡回させて頂いているブログのみなさまやtwitterなどで、絶賛の嵐というかハリケーン、いや、トルネード級の賞賛の声が巻き起こっている『第9地区』を観てきたのですが、如何せん生まれ持っての天邪鬼な性格なものですから、そんな簡単に右に倣えとばかりに褒めちぎるだとかとてもじゃないですけど第9地区さいこう!! バカ!!あいしてる!!! ある日突然、南アフリカはヨハネスブルグ上空に現われた巨大な宇宙船。 その中で飢え死に寸前の状態に陥っていた無数の宇宙人を、“諸外国に対するええかっこしい”(またの名を“人道支援”)の名の下保護する事となった、
今年の米アカデミー賞最大のダークホースは南アフリカ発のSF「第9地区」だった(全国公開中)。大量の宇宙人が南アのヨハネスブルクにスラム街を作るという物語。政府が隔離政策を採るなど寓意(ぐうい)にあふ
公開中のSF映画「第9地区」は、難民の異星人と人類との共存問題がテーマの異色作だ。故郷・南アフリカの移民問題を巧みに映画に取り入れたニール・ブロムカンプ監督(30)は、電話インタビューに対し、「この作品に込めたメッセージやメタファー(暗喩(あんゆ))に観客が共感してくれた」と語る。 南アフリカのヨハネスブルク上空に突然、正体不明の巨大UFOが現れる。政府は餓死寸前の異星人たちを難民キャンプ「第9地区」に収容するが、次第にスラム化し、強制収容所への移住計画を遂行する…。 作品の根底には南アの移民問題が横たわっている。南アは人口約5千万人に対し、外国人が500万人と約1割を占め、外国人排斥運動にまで発展している。映画の舞台、ヨハネスブルクはブロムカンプ監督の生まれ故郷。アパルトヘイト(人種隔離)政策の廃止で民族別居住区が撤廃され、移民の流入が治安の悪化を招いている。 製作意図について監督は「他
思いは言葉に。はてなブログは、あなたの思いや考えを残したり、 さまざまな人が綴った多様な価値観に触れたりできる場所です。

映画を観るときに事前に準備することといえば、徹底的に情報を収集して備えるか、逆に可能な限り情報を遮断して挑むかのどちらかである。原作物やシリーズ物なんかは情報を知っておくことが多いが、たまに 「これはなるべくまっさらな状態で観よう!」 と心に決める作品がある。今回観た「第9地区」もそういった作品の一つで去年の夏頃最初の情報を聞いて以来 「これは凄い作品だ!」 と確信し、それ以来見たい読みたい欲求と戦いながら待ち望んでいた。まあ、とはいえこのご時世いやでも情報は入ってくるけどなるべく読まないようにしていた。で、僕が知っていた情報はピーター・ジャクソンが新人(ニール・ブロムカンプ、南ア出身)の監督をプロデュースし物語は、 「南アフリカに宇宙船が不時着、難民キャンプと化した異星人居留区「第9地区」を巡る物語」 と言う感じだった。ピーター・ジャクソンが製作総指揮というのも期待感を煽った。そしてそれ

■第9地区 (監督:ニール・ブロムカンプ 2009年アメリカ・南アフリカ・ニュージーランド映画) ■ヨハネスブルグのガイドライン! ヤヴァイぜヤヴァイぜヤヴァくて死ぬぜ!今、ヨハネスブルグがヤヴァイんだぜッ!? ○ヨハネスブルグのガイドライン ・軍人上がりの8人なら大丈夫だろうと思っていたら同じような体格の20人に襲われた ・ユースから徒歩1分の路上で白人が頭から血を流して倒れていた ・足元がぐにゃりとしたのでござをめくってみると死体が転がっていた ・腕時計をした旅行者が襲撃され、目が覚めたら手首が切り落とされていた ・車で旅行者に突っ込んで倒れた、というか轢いた後から荷物とかを強奪する ・宿が強盗に襲撃され、女も「男も」全員レイプされた ・タクシーからショッピングセンターまでの10mの間に強盗に襲われた。 ・バスに乗れば安全だろうと思ったら、バスの乗客が全員強盗だった ・女性の1/3がレ



とにかく「第9地区」はすばらしい。すばらしかったですよ!! オールタイムベスト級の大傑作だ。映画の話である。 去年の破壊しまくり映画「エヴァンゲリヲン破」も男の子度数が異様に高かったけれど、「第9地区」もまた男の子の欲望をパンパンにつめこみすぎて、そのまま爆発してしまったような血と殺戮の夢工場であった。三角マークがまぶしい昔の東映暴力映画のように埃っぽく、石井聰亙監督や深作欣二監督作品のような「お前ら全員敵だ!」という追いつめられた男の悲壮なギラギラ感、それにマッドマックス風のアナーキーな世界観とパワードスーツ。すき焼きとステーキとうな重がいっぺんに押し寄せるような映画だった。 南アフリカのヨハネスブルグ上空に超巨大な宇宙船が不時着。「すわ、何事」と人間たちは驚くが、船のなかにいるのは栄養失調に陥った使いっぱしりのエイリアンだけ。頭のいい上層部はみんな死に絶えてしまって、粗野で即物的な奴隷

『第9地区』を観てきたッス。 http://d-9.gaga.ne.jp/ この映画にないもの セクシー美女:出てきません。主人公の所帯じみた奥さんとか、ナイジェリア人ギャング子飼いの娼婦ぐらいしか女は出てきません。 かっちょいいヒーローやライバル:出てきません。冴えない主人公は基本的に自分のことしか考えないサイテー野郎だし、敵もモサい軍人とか野蛮なギャングばっかりで、カリスマ性のある巨悪みたいなのは出てきません。 うまそうな食べ物:ありません。エイリアンはキャットフードとか牛の頭とかそんなもんしか喰わないし、主人公もハンバーガーショップでフライドポテト喰うぐらい。あとは下呂ばっかり吐いてます。 クンフー:やりません。中国人が一人もいないので仕方ありません。 この映画にあるもの それ以外全部 そのぐらい凄い映画です。エイリアンとのファースト・コンタクトとその後を描くSF的おもしろさ、現実の

『第9地区』鑑賞。 すごい!ぶったまげた!おもしろかった!最高だ!もうオレ人間嫌い!エビでいいよ!エビになりたい!あの腕とエイリアン銃くれ!すぐにくれ! これは全世界の不安を凝縮した『トゥモロー・ワールド』や、9.11と怪獣映画を結びつけた『クローバー・フィールド』に並ぶ傑作と言って差し支えないかもしれない。というか、映画を4つくらいのブロックに分けたら同じところに入るだろう。 アパルトヘイトの問題をエイリアンと地球人の関係に置き換えて、それをフェイクドキュメンタリーで簡単に説明する出だしからSFの体裁を借りた現実的な物語であることが分かる。しかもここは主人公を演じたシャールト・コプリーの軽妙な演技もあいまって、かなり笑わせてくれる。ボンクラそうな風貌の職員を集めたことも評価すべきだろう。巧みな編集も相まって、前半はドキュメンタリーとして、とてもおもしろいモノに仕上がってる。というか、かつ

DrasticDramatic : 『第9地区』 2010年度どころかオールタイムベスト入り確定! (2010/アメリカ ニュージーランド 監督:ニール・ブロンカンプ 製作: ピーター・ジャクソン)本作『DISTRICT 9』こと『第9地区』に関しては、もう観る前から2010年度ベスト入りが確定していたのだが、これは長年映画を観ていると、観る前から映画のランク付けができるという超能力に目覚めることができるという話ではなく、監督/製作、設定、スチール画像などから催されるある種の匂いなどを鋭敏に嗅ぎ付けることができ、それらによって映画に対する期待値が上がり、そして、もし少々クソな部分があっても、他の良い部分を過剰に称揚することにより結果として映画全体を楽しめる、という話で……。つまり、主観と偏見ですな、ハハハ。 そして本作を観終えて思ったこと、これはすでにブロゴスフィアのみならずTwitt
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